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追悼・坂本龍一さんの80年代作品
坂本龍一さんのキャリアについてはもう云々言うまでもなく。YMO以外のソロ作は1980年の”B-2 Unit"しか聴いていませんが、コラボやプロデュース作に好きな作品がたくさんあります。ここではそれをご紹介し、坂本さんを偲びたいと思います。
Japan "Taking Islands in Africa"
1980年発表の4thアルバム収録曲で、ジャパン(とその後長く続くデヴィッド・シルビアン)と坂本龍一の邂逅作。バッキングはほとんど坂本さんが作ったらしく、他のメンバーはやることがなかったとのこと。オリジナルはアルバムもプロデュースしたジョン・パンターによる制作ですが、後に「錻力の太鼓」を手がけたスティーヴ・ナイによるリミックスもあり。
David Sylvian "Brilliant Trees"
デヴィッドとの共演作は「バンブー・ハウス/バンブー・ミュージック」「禁じられた色彩」「ハートビート」など数多くありますが、最高傑作はデヴィッドの84年作1stソロのタイトル曲。録音時の動画も残されており、ほとんど会話せずにアイ・コンタクトで作っていったという証言通りの不思議な雰囲気でした。
Virginia Astley "Some Small Hope"
ニッキー・ホランドやケイト・セント・ジョン(ドリーム・アカデミー)ともバンドを組んでいたヴァージニア・アストレイの86年作品。坂本さんのプロデュース作で、デュエットとして盟友デヴィッド・シルヴィアンが参加した美しい曲。隠れた名盤ですので、見かけたら一聴の価値あり。
Thomas Dolby "Field Work"
80年代の坂本さんは前述の通り様々なアーティストとのコラボワークを行いましたが、これはトーマス・ドルビーとの85年のシングル。この直後にはMのロビン・スコットとも共演盤を作っていますが、こちらの方が圧倒的に出来が良い。複数のミックス違いがありますが、ロンドンミックスがベストです。
坂本龍一 "Differencia"
80年のセカンドソロ作。このアルバムは過激なダブ/ノイズ作品で、YMOのブームに嫌気がさした坂本さんがYMO残留の条件でレコード会社に制作費を負担させたという問題作。YMOのライヴメンバーとしても知られる大村憲司のほか、XTCのアンディ・パートリッジ、DNAのイクエ・モリ、マトゥンビのデニス・ボーヴェルも参加。
謹んでご冥福をお祈りいたします。