新たなコミュニティの中でどうふるまうか
コルクラボに参加するようになって、コミュニティをつくるという仕事をするようになって、なんとなく自分を客観的に見れるようになった。
基本的には、誰にどう思われるかよりも自分がどう思うかを大切にしたくて、他の人から思われているよりも自分主体で物事を考えている私。
多分、若いころは「誰かに好かれたい」「嫌われたくない」という思いが強かったのに、年を重ねるにつれて、他からどう見られるかよりも自分を大切にしたい気持ちが強くなってきた。
今は、コミュニティの中の個(自分)が、どうしてそう思うのか、どうしてそういう振る舞いをするのか、外側からどう見えているのかに興味津々で、
過去を振り返っては、「ここでこうふるまったのがよくなかったかも…」と
思ったりしている。
それは、ネガティブに振り返っているわけではなく、楽しく妄想するレベルではあるのだけど、
「ここでこうふるまっていたら、このコミュニティはこっちの方向に動いたかもしれない」
というような、結構奥が深い思考だったりする。
2017年4月に長年勤務していた会社を離れ、別会社に出向した。
元の会社から出向している人はほとんどいなく、第一人者のような存在だった。
右も左も、トイレがどこになるかもわからなくて、「日々開拓…」だった。
新しい会社に馴染みたいという気持ちと、馴染みすぎてはいけないという気持ちとが入り混じってすごく複雑だった。
元の会社に戻ると、パートナーとなるときもあれば、敵対する立場になる可能性もゼロではない。
どういう立ち位置がいいものか、ということを異動したての頃はよく考えていた。
もう少し若ければ、もっと飛び込めたのかも、なんて思うけど、
いい年なので、ふるまい方がわからなかった。
自分がいる仕事上のプロジェクトを通して、コミュニティでのふるまい方を考えたいと思う。
■コミュニケーションの重要性
私が入ったプロジェクトは、何年も一緒に仕事をしてきた人がチームになっていて、特に何かをやってと言われるわけでもなく、自分で動く。
コミュニケーションを積極的にとらなくても、それぞれがそれぞれの役割を理解していて、役割が被らないように動いていた。
それはそれでよかったのだけど、新参者は、何をすれば他の人と被らないのかわからない。
なので、進めていたことがすでにほかの人が着手していることだったり
ということが何度かあった。
ただ、プロジェクトが進行するにしたがって、やらなければいけないことも増え、誰がボールを持っているのかわからなくなってしまった。
やはり、些細なことでも誰がやるのか、案件ごとに責任者(リーダー)を作る必要があると感じ、コミュニケーションの重要性も痛感した。
もう少しハブのような役割で動ければよかったと、今になって思う。
■染まることと染まらないことの重要性
私が上司からずーっと言われ続けてきたことは、「染まらないと仲間って認めてもらえないよ」ということ。
たしかにその通りではある。その通りではあるけれど、盲目的に染まってしまうと、私がプロジェクトに加わった意味がなくなってしまうし、正直、なかなか染まれなかった。
1年以上たっても、まだ染まり切っていないと思う。
それもあって、他の人と温度感が違うため、みんなが盛り上がっているときに、水を差すようなことを言ってしまったりする。
それは、深く反省。
でも、違う立場で見て、価値観をかえていくことも重要。
ただ、言い方も大切で、切り込むような言い方をせずに提案ベースで話ができるようになりたいと思う。
■主張すること
異動したての頃は、なんとなーく主張しないといけないかな…という思いから、自分のやりたいことを言うようにしていた。
しかし、信頼関係ができてからの主張は「ふむふむ、納得」ということが多いかもしれないが、信頼関係を気づく前での主張は「わがまま」とか「単なる理想論」にしか聞こえないのかもしれない。
自分の考えを主張して通しやすくするためにも、コミュニケーションが土台となる。
■自分の立ち位置を楽しむ
1年以上仕事をしてきて、自分の立ち位置を客観的に見て楽しむことができるように
なってきた。
これができないときは、気分がのらないとダメだなと思ってすごく落ち込んだ。
でも、客観的に自分を見れるようになって、「この部分がダメだったな」と自分を否定するのではなく、自分の行動を振り返ることで次につなげることができるようになった。
子育てだと基本的なこと。でも、自分自身にはなかなか活用できなかった。
■最後に
この1年ちょっとの時間の中で、たくさんの失敗を重ね、最初にあったコミュニティは方向性やコミュニティ要員を大きく変えて今の形になったと思う。
それがよかったのか悪かったのか、私にはわからない。
でも、変化することを受け入れて、その中での立ち振る舞いをすることは、
すごく面白いと思う。
変わらないこともすごく大切だけど、変わることも大切。
そのバランス感覚は失わずにコミュニティの中で生きたいと思う。