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はじめてスクラムマスターをやってみた記録3(マネージャーとの関係性)

はじめてスクラムマスターをやってみた記録2の続きになります。

前回、みんながどんなチームになりたいと思っているか期待値を確認しました。
じゃあそこに向かっていこう。
でもその前に、マネージャーとも今後のチームのあり方について話をすることにしました。


1.マネージャーとの関係性

開発チームにはリーダーシップを持ったマネージャーがいます。
・マネージャーは朝会でメンバーの一人一人に作業進捗を確認します。
・プランニングでは、メンバー全員に作業を割り当てます。
・プロダクトオーナーがいないので、マネージャーがバックログを積みます。
・マネージャーは、エンジニアも兼務しているので、遅延しているPJに率先して参加して手を動かします。

めっちゃ働いている…すごいなあ、と思いました。
でもチームがスケールする時がきたら、同じことができるマネージャーが複数人必要になる。
このままだとこんなに頑張っているマネージャーがボトルネックになる。
その方法が会社の望む方向なのか?

感じている違和感があるものの、このスタイルを崩す前にマネージャーの考えを聞いてみることにしました。

早速、マネージャーとのMTGを設定。
じゃあ行ってみよう!

このMTGの議題は「開発チームは、どうスケールしていくのか?」です。

それについて意見を聞かせてもらったり、意見を言ったり。
だいぶ場が温まりました。
色々聞いていくうちに、マネージャーに単刀直入な質問しても受け止めてくれるだろうという安心感も湧いてきました。
こういうのを感じさせるのって、余裕というか経験というか、私の持っていない部分なので憧れます。

スクラムマスターとして、現在のチームに対する気になっている点をお話しした上で、単刀直入な質問をしてみることにしました。

このチームを今後自律的なチームにしたいですか?
それともあなたのチームにしたいですか?

結構な強さの質問だな。
口に出しながらちょっと汗が出ました。
緊張しながら、なるべくフラットな雰囲気を崩さないように心がけて話しました。
だってスクラムマスターだもの。(ドキドキ)

マネージャーが口を開きました。
「このままではなく、自律的なチームにしていきたいと考えている」

詳しく聞いてみると、現在行なっている作業についてのコントロールは最善と感じているわけではないとのこと。
また、その作業について今後はみんなに担ってほしいとのこと。

心の底からホッとしました。

マネージャーも同じ方向を向いてくれていたことが嬉しかったです。

つたない不器用なスクラムマスターの質問にも寄り添う姿勢を見せてくれる。本当にありがたいと感じました。
勇気を出してMTG設定してよかった!

2.進まないチームのカイゼン

マネージャーとのMTG後、少し動きがありました。
個人のスプリントバックログと、プロジェクト単位のスプリントバックログだったものをチーム単位のバックログに変えました。

ファシリテーションがスクラムマスターに移ったことで、マネージャーのコントロールする範囲にも変化が出てきていると感じます。

でも、その後具体的な動きを取れないまま2週間ほど過ぎました。

チーム外の方から質問を受けました。
「スクラムに関する外部のコーチなどの助けが必要なのか?」
「QAエンジニアを増やしたら、スクラムマスターに注力できるのか?」
「そのどちらも不要なのか?今のままで進めていけるのか?」

あまり進まないカイゼンに心配をしてくださったんだと思います。

でもこの質問は正直つらかった。
私がやりやすくなるためにどうしたらいいのか教えてほしいという質問の意図だったのですが、答えることができませんでした。

会社としてどうするのがいいか、チームのために何かできないか。
そればっかり考えていました。
自分がどうしたいかという思考回路に切り替わらなくなっていました。

「わかりません」
と答えました。

3つの提案、どれを選んでも具体的な未来が描けない。
かといって、自分がどうしたいのかもわからない。

情けない気持ちを抱えたまま、メンターに相談しました。
「自分がどうしたいのか、全くわからなくなりました」
いつも漠然とした質問をたくさん聞いていただいているので、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

「全知全能の神がいるとして、何を相談したいですか?
 または何を代わりにやってほしいですか?」

このアドバイスをもらった瞬間に、霧が晴れました。
すぐに自分がどうしたいかの答えが出ました。

「スクラムマスターをやりたいけど、やり方を教わりたいから全知全能の神に伴走してほしい!」

そのままその気持ちを社内でも伝えることができました。

できないことや、未熟な部分が多く、迷いを抱えることが多いです。
社内に同じロールの人がいない場合は、コミュニティーやコーチやメンターの助けを借りるのは重要だなと感じました。
すごく迷惑をかけている気がして、気が引けるときもあります。
でも、親身になってくださる方ばかりなので素直に質問させてもらっています。

初心者スクラムマスターの経験や感情をブログに書いたり、プロポーザルを出したり、公開することで、どこかの誰かに恩送りできたらいいなぁ。

To be Continued→

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