はじめてスクラムマスターをやってみた記録1(スクラムマスターとしてチームに認知されるまで)
以前の記事でスクラムマスターに憧れて資格をとったことを書きました。
資格取得後、どんなふうにスクラムマスターにチャレンジしているかを記録していこうと思います。
0.なぜ記録しようと思ったのか
私はスクラムマスターの経験はありませんでした。
ちょうど転職のタイミングで資格を取得し、取得報告をXにポストしました。
それを転職先のエンジニアが発見し「スクラムマスター発見!」となり、入社後スクラムマスターとしてのロールを担当させてもらえることになったのです。
すごくラッキーでした。
スクラムマスターをやってみたいけど未経験のため、チャンスが得られない方もたくさんいると思うのです。(想像だけど、どんなロールも結構ある話かと。)
「そういうチャンスをもらったんだから日記的に記録を残しておきたい」っていうのが一つ目の理由。
転職先の会社には、私以外にスクラムマスターはいませんでした。
今までいたこともないようです。
最近よく聞く「一人目」というやつです。
「未経験」で「一人目」。
チャンスだ、ラッキーと思う反面、何をしたらいいのかわからなくて不安でした。不安というより、恐怖に近い気持ちだったかも。
本やXやブログに、スクラムマスターやスクラムについて書いてあるものはたくさんあります。それを参考にするのが一番いいと思っていました。
でも目の前のチームに向き合った時に、活字から得た知識をどう使ったら良いかわかりませんでした。
経験豊富なスクラムマスターなら、目の前の状況や、チームとの対話から、効果的なプラクティスを導く事ができるかもしれません。
そのために世の中の情報を活用できるかもしれません。
未経験者にはそれはとても難しかった。
同じチームというのは存在しない。
だから成功例と同じことをしても良い結果が得られるわけではない。
それを承知の上で、それでも「スクラムマスターがチームにジョインしてどんな順番で何をやったのか」が知りたかった。
未経験初心者の私は、そういう読み物があったら嬉しいなと思いました。
「何から始めたのかを記録して、どこかの誰かの勇気になれたらいいな」それが二つ目の理由です。
1.この人何する人?感がすごい!
私の体の半分はQAエンジニアをやっています。
残りの半分でスクラムマスターをやっています。
QAエンジニアというロールも社内にいなかったので「QAエンジニア」という何するかよくわからない人が「スクラムマスター」というよくわからないことをやろうとしているぞ!と思われている感じがしました。
実際数人と1no1をした際に、QAエンジニアやスクラムマスターに対する解像度が高い方はいませんでした。
突然現れたQAエンジニアが、いきなりスクラムマスターとして振る舞うのはハードルが高い。結構ハートは強い方ですが、考えて動かないと反発されそうだなと思いました。
この時私はポジション的にふわっとしていました。
そのため、最初にやったことはマネージャーへの相談でした。
「スクラムマスターとして正式に任命してほしい」
・スクラムマスターは、チームにスクラムの価値を理解してもらって、実践するのを支援する立場であること。
・そういう動きをするためには、チーム全員にスクラムマスターの存在を認知してもらいたいこと。
その二つを理由として伝えたところ、マネージャーは私の相談を受け入れ、各所に話を通してくれました。
QAエンジニアの業務に支障が出ないか懸念の声もありましたが、最終的には各所の理解を得られました。
そしてその数日後の朝会で、マネージャーからチームに「こいつが今日からスクラムマスターだ!よろ!」的な話をしてくれました。
ここから堂々とスクラムマスターを名乗るようになったのです。
この時点でのチームの反応は「ふーん」って感じだったと思います。
私は「ふーん」という反応に、認知してもらえた喜びを感じました。
ここまで実際は何の成果もないのですが、個人的には大きな一歩を踏み出した気がして、すごく前向きな気持ちになりました。
この後「まず何からやったらいいの〜?助けてマスターセンセイ!」と右往左往するのですが・・・
To be Continued→