📍松村北斗に夏目漱石を感じた話

恐ろしくも、5000字近くを打ち込み書き上げた前回でしたが、今回は2投稿目してさっそく脱線します。

何が脱線か。今回書くのはのえまるでも、TravisJapanでも、川島如恵留でもなく、突然、SixTONESの松村北斗が登場するところに理由があります。

様子がおかしい今回は、友人と交わした5時間半という驚愕の長電話で幕を開けます。今回のポイントは「5時間半も電話をした」ところではなく「5時間半の電話で話した内容」にありますが、何となく、5時間半に至った理由も残します。後で振り返って何やってたんだよとならない為に。(なりそうなので)

「エッセイ書いてるの知ってる？」

1.330分の言い訳

まず第一に、一体5時間半も何を話していたか。
こちらの"お品書き"をご覧下さい。

①本題

②TravisJapanのツアーの話

③最近の自担について

④髙地優吾のこのビジュ好きランキング
　〜今夏のMUSICDAYカッコよかったよね〜

⑤松村北斗の操る日本語について

⑥何万回目「幼少期って良いよね、見てこれ」ドラフト

こう振り返ると「正気……？」と思いますが、本当に永遠に喋っていました。電話の相手は付き合いの長い友人ですが、頻繁な集会、頻繁な連絡を取り合うのが難しく、なのに話したいトピックスを爆抱えしているというミラクルが重なるため、毎回このようなことになっています。(編集ついでに読み返していますが、毎日会っていた学生の頃から永遠に喋り続けていられる仲でした)生存確認と思わせた何かの訓練にも思えます。

5時間半喋った言い訳はこの程度にして、大事なのは⑤。友人はSixTONESの森本くんを推しています。そんなこともあり、2人で訓練をする時にはSixTONES・TravisJapanの話で持ちきりになる訳です。

⑤、何故この話になったかというと、③で話していた如恵留さんに関する話題がきっかけでした。

如恵留さんの面白い所として、情報量と優しさに富んだ文章力がありますが、如恵留さんが紡ぐ日本語が好きでよく拝読している私は、時々松村さんの日本語にも出会います。

先日何かのインタビュー記事を読んでいた時、

「色んな知識を詰めて、自分を重くしたいと思う。ふわふわしちゃいません？自分ひとりで生きていると。情報をいっぱい吸収していないと飛んでいっちゃいそうな気がする。」と答えている場面がありました。

「なんだこの変な表現は」

(とても良く褒めている)(未知の世界)

そんな思い出話を打ち明けたところから花が咲いた今回の話、結末として、何故こんなにも愉快なエッセイを今まで知らずに生きてきたのだと深く後悔することになる訳ですが、兎にも角にも、東海ウォーカー 松村北斗の連載「アトリエの前で」を読んだ私の感想を次に記します。

(引用:書き殴ったメモ)

2.夏目漱石の感性

彼の心を惹いたのか、彼が心を惹かれたのか

とにかく何故か、その絵を見ない方が良いのではないかと猛烈に躊躇いました。

いわゆる"推し"から影響を受けて見るものには、不思議なことに"推し補正"がかかるので、全く興味の無かった壺を買ってしまう人のように途端に魅力を感じ、無意識に意味をこじ付けてブランド化してしまうことがあるから。

でも調べた。すぐに調べた。
某緑のコーヒー屋で色々調べ倒しました。

ジャン＝バティスト・カミーユ・コロー

コローの作品「ボーヴェ近郊のマリッセル教会」が好きな私は、連載タイトル「アトリエの前で」の由来が「コローのアトリエ」からきていると知り勝手に少し嬉しかった。

学力的な頭の良さより、
生きる術を問う頭の良さに私は心躍ります。

彼が恋心とするその絵画は、
何故そんなにもこの文才を魅了させたのか。

「それを知ることは相手を知る機会だ」と考え、今回に限らずとにかく何事も"探究すること"が好きな私は、久しぶりに見たコローの絵画で1人ひたすら盛り上がっていました。

でも今振り返ると、何故この人がコローの世界に釘付けになったのかではなく、コローの世界に惹き寄せられるに至った、その感性が知りたかったのではないかと思います。


探究が好きな理由は、探究してしまう理由は何か。

考えていることが知りたいのだと思っていましたが、どうやら違うらしく。考えた先に浮かぶ考えが知りたいのではなく、考えるきっかけになるその人らしさが知りたい。これがこの疑問に対する答えでした。

人の心を盗み見て、心をその人と同じように揺れ動かすことは難しい。しかし、私が「この人面白い」と惹かれるように、この面白い人が「面白い」と惹かれるものは何なのか。またそれを知った時、何故辿り着いたのかを探ることで、その人の心を揺るがす物事の輪郭を、その一部を、鮮明にすることが出来るのではないかと私は思います。

世間は時々、「面白い」と称される人達の思考過程を
センスや世界観と表現する。面白くない。

言葉の言い回しや独特なトークスキルについては存じていたものの、まさかここまでとは知らなかった面白人間をじゃあお前は何と表現するんだよと問われれば難しい。

夏目漱石の第六感だろうか。
今日はとりあえず保留にする。

まさかの保留らしい。そしてそこで終わっていました。

noteに移しながら所々添削しているものの
感情ダダ漏れの乱れ書き、
エッセイがとにかく面白かった。
私みたいな人間でもその素晴らしさが読み取れた。
楽譜みたいだと思った。

物書きにおいて全くの素人とそこでは話していましたが、楽譜のようなエッセイだなと思いながら読んでいました。楽しいと思って書いていたこと、また本人も日頃沢山の文字に触れていることがよく伝わる面白いエッセイでした。

友人の厚意で、第一回、第二回のエッセイを紙媒体で読ませて頂きました。その先はまだタイトルすら知らない為保留のままにしておきたいと思っていますが、今後読み進める機会があった時、また爆発記録を残しにこようと思います。

世の中、「もっと早くに知れていれば」と思うことは山程ありますが、この一件については「このタイミングで知れて良かった」のかもしれません。

以上、松村北斗が夏目漱石に見えて
とても面白かった日の話でした。

2022.12.11