「ありのまま」より素敵な自分になりたい
「自分は自分でいい」
「ありのままのわたしが一番素敵だ」
ここ数年の私を振り返るうえで、これらは割とメインなキーワードたちです。
なにかできなかったことや失敗したことを考えたときは、すぐこの言葉たちを頭に浮かべて、まぁまぁ自分は自分さと心をなだめています。
でも最近、自分で自分に思うんです。
「本当にそれでいいの?」って。
そして気がつくんです。
「こうなりたい」と思える人や夢や目標が昔はあったのに、今では思い出しもしなくなったなって。
そう、
自分は自分のままでいいと思うようになったときから(“思える”ようになったときから)、
私はなんにも努力しなくなっちゃったんです。
仕事も、人付き合いも、生きかたも。
今の自分をもっと素敵な自分に変えたいという気持ちや、
こうなりたいと目指していた人の存在や、
人生の指針にしていた教訓や、
心の芯にしていた大切な言葉を、
私はいつのまにか捨てていたんです。
幼い頃の私は、物語を読むのが大好きでした。
辛いことがあっても夢をあきらめない。
仲間を大切にして、信念をもって働く。
正しい善悪を知っている。
真っ直ぐで、正しくて、かっこいい登場人物たちにいつも憧れていました。
「こんな大人になるんだ」と、幼いなりに正しく生きようとしていました。
若気の至りだったとと思うこともたくさんあるけれど、今わたしは、そんな過去の私を羨ましいと思っている。
昔の私は、「ありのままの自分でいい」なんて思っていなくて、もっともっとかっこよくなりたかったから。
なのに、今は。
いや、
だから、これからは。
幼いときの私が見よう見まねでやっていたように、もっともっと、真っ直ぐで正しくてかっこいい人になりたい。
それは手に職をつけるとか、資格を取るとか、形に残るものだけの話じゃなくて、それ以上に、人としての資質の話。
仲間を大事にしたり、
恋人に沢山の愛を注いだり、
正しいことには正しいとはっきり言ったり、
生涯大切にしたいと思える言葉を心に持ったり。
「ありのまま」より素敵な自分になりたい。
と、改めて思っているこの頃です。