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いわきFC 2024シーズン終了

「勝利のためにいわきのスタイルを貫くことを明言した田村雄三監督とともに、結果に拘るシーズンにする」と目標を立てて挑んだ2024シーズンが終了。

1年間お疲れ様でした、そしてありがとうございました。
最終節を終えた今、リード団体としての今季の振り返りと個人的な感想、そして来季を含む今後について、この投稿を通して書いていこうと思います。

今後このnoteを自分自身で読み返した際、心持ちの変化を感じられるようにするために、あえてシーズン終了直後のありのままの感情を思いついたことから順に羅列していきますので、拙い文章で恐縮ですが最後までお読みいただけると幸いです。

過去のnoteは下記のリンクからご覧ください。


リード団体設立2年目となるシーズン

改めて 2024シーズンお疲れ様でした。
そして本当にありがとうございました。

リード団体設立初年度となった昨季から継続して、公式戦全試合でコールリードを軸とした活動をさせていただきました。当然、我々Lino La Iwakiだけではハワスタをはじめとするあのような熱狂空間を創出することは不可能です。月並みな言葉ではありますが、皆様のご理解とご協力のおかげで毎週末の熱狂空間、非日常的な空間をいわきに創り出すことができています。ありがとうございます。

アウェイゲームでの横断幕設営において 伝達不足による事故を防ぐために横断幕ミーティングを実施したり、事前告知なく新しいチャントを試してみたり…まだまだサポーターの皆様にお手数とご迷惑をおかけしていることは自覚しております。

何度も繰り返しにはなりますが、皆様に協力していただいたおかげで、1年間 選手と共に闘い抜くことができました。本当にありがとうございました。

また、他クラブのサポーターの皆さんにも本当にお世話になりました。若手ならではの悩みを語り合ったサポーター、試合当日にルールを急遽変更されて金属製の旗竿が使えず困っていた時に塩ビを買ってきていただいた現地クラブのサポーター、アウェイに来てくださる他カテゴリーのクラブのサポーター、進学先の新潟で遊んでくれるサポーターのみんな、皆様のおかげで充実したフットボールライフを送ることができています。この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございます。

壮大な進化を遂げたKING RED WAVE

KING RED WAVEとは 、サポーターエリアを大量の旗で埋め尽くし、"王者の赤色を纏った波"が荒れ狂っているかのような空間を作り出すための言わば作戦名のようなものです。

このKING RED WAVEは、いわきFCがJFLに所属していた2021シーズンに初めて実施されました。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、声出しによる応援が禁止されていた当時、サポーターの想いや熱気をいかにしてピッチの選手へ届けるか、そのような想いから生まれたのがKING RED WAVEです。

2021シーズンのKING RED WAVEの様子

これまでも大一番となる試合において、KING RED WAVEを実施してきましたが、サポーター個人によるLフラッグやパイフラの持ち込みだけではその名にふさわしい迫力を出すことは難しく、J2初挑戦となった昨季は、アウェイチームにフラッグの数で圧倒され悔しい思いをしてきました。

そこで今季後半からは、Lino La Iwakiが同一デザインの貸出用フラッグを製作することで統一感を、また、大量のフラッグを用意することで迫力を生み出そうと考えました。

初披露となったホーム甲府戦、メインスタンドやバックスタンドから映されたゴール裏の光景をSNSを通じて見た時は鳥肌が立ちました。そこには個人的にずっと夢見てきた光景が広がっており、それが地元いわきのゴール裏で作り出されたものであることが本当に誇らしかったです。

貸出用フラッグの運用を開始した目的はこの光景を作り出すためだけではありません。

サポーターの皆さんに当事者意識を持ってもらうこと、これがもう一つの目的です。

フラッグを握ること、声を張り上げて愛を叫ぶこと、目一杯の手拍子で応援に厚みを生むこと、他の誰でもないあなた自身が熱狂空間を創り出す一員であることを皆さんに体感してほしい。"他人ごと"ではなく"自分ごと"としてこのクラブと向き合ってほしい。

これは僕がずっと言い続けていることであり、自分自身に常に課している課題でもあります。

「俺達の応援するクラブがいわきFCなのではなく、応援している俺達サポーターも含めていわきFCである。」

サポーターがお客さんを呼ぶコンテンツになることだってできるし、試合に負けた時は選手や監督と同じように責任を感じることもできる。

選手とは同じ立場で共に闘う関係でありたいと思ってきました。そうあるためにはサポーターは中途半端な応援は出来ないし、より大きな力になれるよう努力しなければいけない。貸出用フラッグにはそのような想いも込められています。

どうかその想いを感じ取っていただけたら嬉しいです。

貸出用フラッグを運用したKING RED WAVEを実施できたのは、第一に制作に協力していただいたスポンサーの方、そしてフラッグを振ってくださるサポーターの皆様、後片付けに協力していただいたサポーターの皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

貸出用フラッグの使用場面、フラッグの振り方や使い方についてはまだまだ課題があります。来シーズン、それらの課題を克服し これまで以上に統一感と迫力を持ったKING RED WAVEを皆さんと作り上げていきたいと考えています。

良くも悪くも注目を集めたチャント

今季から導入した新チャント「Allez Allez Allez」は多くの注目を集めるチャントとなりました。

原曲はいわきオリジナルでもなんでもない曲であり、その歌詞自体はとてもシンプルです。

注目を集める原因となったのは、そのチャントを歌う時の振り付けでした。この曲を披露する際、歌中でシャウトする箇所を皆さんに周知するためになんとなく始めた振り付けがいつしかサポーター全体に伝播し、今では老若男女問わずサポーター全員が歌に合わせて振り付けを行うようになっています。

今季開幕当初、こうなることは全く予想していませんでしたが、だからこそ、我々Lino La Iwaki主導ではなく いわきのみんなが、いわきのカルチャーが生んだ "このチャントのあるべき姿"をこれからも大切にしたいと思っています。

ダサいと言われようがなんだろうが、その振り付けが、より大きな声を出して歌うための一翼を担っているのならば、それを利用しないことは考えられません。

大きな注目を集めるあまり、使い所が難しくなり、自分達の首を絞めることになっていますが、皆さんの想いを汲み取って最大限ピッチに届けるためにも、これからもこの曲の使い方を模索し続けていきます。

今後について

J2のレベルの高さを痛感して苦しんだ昨季とは異なり、シーズンの大半をプレーオフ射程圏内で闘うことになった今季。結果に拘ることを明言したこともあり、選手に求めるモノが多くなっていたのが現状です。時には監督、スタッフと言い合いになる場面もありました。

当事者が自ら口に出すことではないし 自惚れと言われるかもしれませんが、先述したような覚悟を持って、県リーグ時代からずっと応援席に立ち続けてきたことで積み上げてきた雄三さんとの信頼関係があったからこその場面であったと、そう思っています。

「ピッチで起きていることはサッカー素人の俺達サポーターには分からないから、全て任せるし信じる。俺達は責任を持ってゴール裏をまとめて選手と共に闘うから、それぞれがやることをやりつづよう。」

スタッフ陣と言い合いになった時に包み隠すことなく出てきたあの言葉は今振り返っても本心だったのだと思います。

今後もこのような関係性を維持していくために、自分自身に矢印を向け、やるべきことに向き合い続けていきます。

一歩ずつ着実に成長していることを毎週末感じることができていますが、現状には全く満足していません。選手アップ時のゴール裏の収容率の低さや声量、手拍子の音圧、チャントの定着度、どれもまだまだ理想とは程遠いのが現状です。

日本語の長い文章を歌詞に含むチャントの声量が足りず、ショートチューン的な どこかで聞き覚えのあるチャントを多用しているのも、その課題が克服できていないからです。

自分自身が覚悟を持ってゴール裏に立っていたとしても、俯瞰して見た時に 選手に対して勝利を求められるゴール裏を作れているのか、と問われたら自信を持ってYESとは言えません。

今季見つかった課題を克服し、勝たせる雰囲気、そして選手に鼓舞されるのではなく、自分達の声や手拍子で選手を鼓舞することができる雰囲気を作り出すためにも直向きに努力を続けていきます。

最後に

昨シーズン終了後のnoteにおいて、"選手と共に闘い、選手に寄り添えるゴール裏"をより大きなものにするという長期的な目標を立てました。その理想の実現に向けて尽力していくことは2025シーズンも変わりません。

来季以降はもう一つ目標を立てようと思います。結論から言えば、"自信を持っていわきFCを愛せるサポーターになること"です。

サポーター全員が、いわきFCを応援していること や いわきFCのサポーターであることに誇りを持って、そして堂々とそれを宣言できるような集団を作り上げたい。

良い意味で、いわきFCのユニフォームを着ているだけで強くなったような気になれる。全国各地を堂々と歩ける。そんな集団になってほしいのです。

そうなるためには自他ともに認めるような強さ、迫力、存在感をサポーターとクラブが示さなければいけません。J2という舞台で戦っている以上、同じカテゴリーで闘う相手に謙遜して「いわきはまだまだ歴史が浅いから」「いわきは弱いから」といった間違ったリスペクトを示す必要はありません。

もっと自信を持ってほしい。皆さんが当事者意識を持ち、後押しではなく選手と横一線で共に闘い、勝利を掴む。それがその目標の達成に向けた一番の近道です。

僕自身、再来年は大学院を卒業し新社会人になる年です。まだ内定すらもらっていない状況で先走った話にはなりますが、全国転勤が当たり前とされている業界志望のため、満足にいわきの試合に足を運ぶことができない状況になるかもしれせん。若いうちに、自由なうちに、身体が元気なうちに いわきFCが世界で輝くその瞬間を応援したい。

僕自身にも時間がないので、2025シーズンも"田村雄三監督、選手と共に闘い、結果に拘るシーズン"にします。

昨年の終わりと同じ言葉で締めますが、大好きな地元いわき、いわきFCと共に大きな夢に向かって歩み、その夢への道を照らす光になれるようにこれからも頑張っていきましょう!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


修論や学会発表で多忙な生活を送る中で、サッカーの現場で皆さんとお会いしてお話しする時間が憩いのひと時になっています!

来シーズンも皆さんに会えることを心から楽しみにしています!今後ともよろしくお願いします!

よいお年を!!

中島


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