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台湾ひまわり世代へのラブソングーこの島の夜明け《島嶼天光》/Fire EX.

ルーティングと言っても言いほど、毎日の朝の支度をするとき、通勤時間の間、私はこの曲を聴いています。

いつからそうなったのだろう?正直はもう覚えていませんが、「なぜ?」って聞かれたらはっきりした答えがあります。

今でも、この曲を聞いて泣きそうになった時も、たまにあります。
今でも、これからも、この曲は私の人生において重要な曲の一つでしょう。

時を戻そう。
2014年。3月18日に、学生と市民たちが台湾立法院(国会議事堂)を占拠しました。これは後から「ひまわり学生運動」と呼ばれる社会運動の始まりです。
「ひまわり学生運動」は一言、二言で語れるものではないので、詳細はここでは割愛させていただきますが、ひまわり運動を機に20-30代の政治議論が日常的となり、国への意識が啓蒙され、今でもその影響が続いていると私は感じています。
そして《島嶼天光》はこの社会運動の中に生まれたものです。
その時のエネルギーと人々の思いを乗せ、時を超えて運び続ける曲だと思います。

「ブレない意識と魂を持つ全ての人へ。疲れているだろうけど、国のために前に進むことを諦めない君へ。一緒にこの島の夜明けを迎えましょう。」
                           ——Vocal楊大正さん

「ひまわり学生運動」への応援歌として作られた曲で、当時はこの曲を聞くたびに泣いてしまうのであまり聞かないようにしていることを覚えています。笑。

愛しい母さんよ 僕のことを心配しないで
許して ここから離れなくて 僕は許せない人と
戦ってるん
ごめんね 恋人よ 一緒に映画を見に行けなくて
許して ここから離れなくて 僕はいじめる奴らと戦ってるんだ
夜が明けてきた ここに集まっている皆は
私たちの夢を守るため 逞しくなったんだよ
夜が明けてきた もう怖いことはない
今日はその日だ 僕は守る側に立つんだ
何日目か覚えていないが 僕のことを心配しないで
僕は知っているんだ 厳しい冬を乗り越えなければ 花が咲くこともないだろう
夜が明けてきた 夜が明けてきた
僕は強くなったんだよ
夜が明けてきた 大きな声で歌おう
希望という光が この島の全ての人を照らすまで
夜が明けてきた 大きな声で歌おう
日の出が山を登る時を迎えたら 家に帰れるんだ
夜が明けてきた 大きな声で歌おう
希望という光が この島の全ての人を照らすまで
夜が明けてきた 大きな声で歌おう
日の出が山を登る時を迎えたら 家に帰れるんだ
今日はその日だ 勇敢なる台湾人よ

社会運動への応援歌として作られた曲ですが、ひまわり世代と呼ばれる私だけではなく全ての人の心に響く曲じゃないかと思っています。
この大変なご時世の中、自由に移動することすら難しい日々。
夜が明けるまで待つしかないことばかりではありますが、苦しい経験を糧にして夜が明けてきたら大きな声で歌いたいです。



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