推しに出会ってしまった話②

前回の続きである。

「鶴丸国永に落ちた」と書いたが、正しくは「鶴丸国永の中の人に落ちた」のである。
前回書いた通り私はミュージカル刀剣乱舞(以下刀ミュ)の年末年始公演の配信(以下壽)を買った。
見はじめるまでは笹森くん…松井江だけを目で追い、松井江だけを探し、スマホ片手に声を上げていた。

1周目、とりあえず全部一通り見つつも松井だけを目で追っていた。
2周目は、松井が出たところを復習するように見た。
その中に、なんかヒラヒラした白い綺麗な人がいた。この白い人が鶴丸さん!!歌合で真ん中にいた人!
ポンポンする曲(mistake)の時のリズムの取り方がめちゃくちゃ好きだ…何だこの人…!!!!!が印象。

確かソロやってたな!?と思いながらソロパートまで早送りして、ソロの部分を聞き直した。
何だこの人……歌がうますぎる……?????
鶴丸国永やべえ!!!!!!!!!あんたは誰だ!?!


ここからは怒涛のネットサーフィン。
Wikipediaさんで検索して、その人が岡宮来夢さんだということを知る。最初はらいむさんだと思っていた。ごめんなさい。おかみやくるむさん。

それからソロを見終わったあとすぐに歌合を流して、鶴丸さんが歌っていたところを聞き直した。
Impulseやべえ!!イネイミやべえ!!!!!!!!
もちろんTwitterは荒れた。


Twitterを荒らしていると、元気なフォロワー(以下K)が私の怒涛のツイートに怒涛のふぁぼを打ち込んできた。
彼女は岡宮来夢さんのオタクだった。

岡宮来夢さんは長野出身の可愛い人で、4月23日がお誕生日の可愛い人。今ちょうど折れたリップのペンライトとか誕生日イベントのグッズとか売ってるよ。

待て待て待て待て折れたリップ?
わけがわからん。

訳が分からないまま、とりあえず誕生日イベントのグッズのページに行った。あらヤダ可愛い。
もしかしたらハマるかもしれない、ハマらなかったらKにあげよう、そう決心してブロマイドを5枚買った。クレカ決済で。もうキャンセルはできない。

そして訳が分からないままTwitterをフォローして、なんかコンビニで長野の有名なものと写真を撮った岡宮さんのブロマイドが印刷できるらしいと知った。これもまあハマったら困るし…のテンションで5枚刷った。

そしてさらに、なんかニコ生やるらしい。(当時4月下旬)
なんかニコ生の有料会員じゃなくても最初は見れるらしい。
ちょうどバイトがなかったので、21:00に待機してベッドに座った。

放送が始まって数秒。
ウッッッッッッッッワ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!可愛い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんか一生懸命喋っとるけど、全然わからん!でも可愛い!!!!!なんか画面近いしめっちゃコメント見るから顔が近い。いや近い近い近い…。


今日も残業かも、と訳の分からないことを言いながら、自分のお仕事情報を喋り始める岡宮さん。

プロジェクトストアというコンテンツがあるのね。
なるほど。
バイクの話をしている。こんなに可愛い顔してバイク運転できるのかこの人。すごいな…。
その時、バイクのモノマネを始めた。

落ちた。

いやまじで訳が分からない。バイクのモノマネで人間の沼に落ちたことがないので本当に訳が分からない。ちなみに、バイクのモノマネの可愛さに悶え苦しんだ途端に私のスマホの充電が切れた。スマホまでもが岡宮さんの可愛さにおちてしまったらしい。ただの充電切れだけども。


とにかく、バイクのモノマネを唐突に始めた岡宮来夢さんのプロジェクトストアとやらに入り、YouTubeのチャンネルもあったので登録して片っ端から動画を見て、来月の生放送に向けてチャンネル会員になった。もちろんスマホを100%まで充電した後に。

それから紆余曲折あってTwitterのアカウントを開設し、周りの可愛いふわふわファンたちに紛れようとしたが失敗し、現在優しい岡宮さんのファン(以下くる民)に囲まれている。

くる民の仲間入りをして思ったのが、まじで治安がいい。誰もマウントを取らないし、ド新規のオタクにとっても優しい。チケットの当落の日に「当たった!」「私はダメだった…当たった人は楽しんで!私も頑張る!」「ありがとう!次絶対当たるからね!」の会話を見て驚愕した。
私はちょっと治安が悪めの界隈にいたので、チケットが当たっただなんて口が裂けても言えなかった。
こんなに優しくて穏やかな界隈あったんだな…と頭を抱えた。
ファンは推しを写す鏡、という言葉に脱帽した瞬間だった。



…とまあこんな感じで、私はいい感じにオタクをしている。(まとめ方が雑)
コロナのせいで推しの夢が叶った瞬間を見届けることは出来なかったが、次の刀ミュのチケットをむしり取ったのでそれを糧に生きていくのだ。

いつかこのnoteが自分が観劇した舞台のレポだらけになったら幸せだなと思う。


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