2021年8月
ここに住んで約3年
色々な思い出がある
楽しい思い出、苦い思い出
うれしかったこと、悔しかったこと
君と出会ったのは8月のお盆前
家が反対方向なのにもかかわらず、一目惚れで”ただ一緒にいたい”という感情で淀川沿いを歩いた。
それから1年後に僕はここに住み始めた。
その頃には君はいなくて、違う誰かと幸せになっているんだと思う。
最後に見たインスタのストーリーでは結婚して子供もいるんだっけ。わかんないけど。
家から数分の淀川沿いを歩きながら君のことを思い出す。
3年間
他で上書きをしようとしたよ。
好きな人だってできた。
君しかいないと思っていたよ。
でも、彼女だってできたよ。
なんだかんだで振って振られて、今はもういないけどさ。
上書きしようとしても結局思い出すのは君で、
忘れられないのは君で、
8月のお盆前、レモンサワー片手に歩いた御堂筋
河川敷の階段で食べたカップラーメン
手を繋いで歩いた夜の道
騒ぎながら2人で乗ったママチャリ
少しムラのある茶髪
Diorの香水
全てが僕の中で生きている。
この街で生きている。
君はもういないけれど。
写真すらも何も残ってないけど。
あの時渡したドライフラワー、まだ部屋に残ってる?
彼氏ができたって振られる前に作った二人の動画、まだ見てる?
嫌がらせで書いたあのnote、まだ読んでくれてる?
夜しか名前を呼んでくれないとこも、好きと言ったら「足りない」とか言ってあしらってくるとこも、人が多いとこじゃ手を繋がないとこも、全部いい子だったから愛せてたよ。
そのくらい好きだったんだよ
多分君は「当たり前やん何言うとる。あなたは私のことが一番好きに決まっとーやん」って
名前も呼ばずに自信満々に私が愛されてるって言うんだろうな。
戻れるなら戻りたいよ。
でも3年間で色々変わっているだろうから、
もう、絶対に出会うことがないであろう君を思って、
あわよくばこの文が届けばいいと思って、
「あなたの書く文章は一番きれいだね」って言ってくれた僕の力で、
少しでも君のことを思い出にできますように