雷鳴 1 おとぼけ耐恋 2019年7月12日 10:21 物干し竿に吊るされた祖母雷鳴が叫び、光の雨に横頬は打たれ、晒され続けていたあー、死んじゃったのあー、生きていないの稲光は屋敷の窓、障子を突き破り、坊主がいる畳まで伸びてきた般若心経を唄う坊主の涙声は、祖母には通じず、ただ雨音だけが辺りをこだました雨水は坂道を下り、濁流となり河川を汚し、河川の傍の道には白装束の死神の列がとぼとぼと火葬場に向かっていた親戚やいとこが集まり、祈り、願い、懺悔をおこなう最中、ちゃぶ台の上の茶菓子は空を見つめた #悪夢 #帝都 #雨 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #雨 #悪夢 #帝都 1