『brink』jizue(思い入れのある曲シリーズ)
今日はjizueというバンドを取り上げたい。
このバンドはギター、ベース、ピアノの3人編成で、ライブでは更にドラムのサポートメンバーを迎えて活動している。
ボーカルのいない(時々ギターの清水さん、ピアノの片木さんが歌っている曲はあるが)インストバンドで、ピアノが主となる弾くことが多いが、ギターがその役割を担うこともあり、ピアノもギターも両方が同時に主旋律のようなフレーズを弾くこともありといった感じで、聴いていて飽きのこない素晴らしい楽曲をたくさん生み出している。
そして個人的にこのバンドの凄く好きなところが、注意して聴くもよし、何かをしている時のBGMとして流してもよし、といった異なる二側面で魅了してくれることだ。
楽曲自体はメロディの立ったキャッチーな曲が多いものの、随所にテクニカルなフレーズが差し込まれていて、注意して聴くと「ああ、こここんなことやってたんだ!」と新たな驚きがあり、これは聴き込まないとなぁと思わせてくれる奥深さがある。
その一方で、何かをしている時のBGMとして流しても、その注意力を削ぐことなく、QOLを爆上げするような最高のお膳立てをしてくれるのが更なる魅力だと思う。
ああやだなぁと思いながら仕事に向かう準備をしつつも、jizueの曲を流しながらだと何となく気持ちがスッとしたり、街を歩いている時に流すとその街がとても素敵な場所のように感じたり、本を読んでいる時に聴くとお洒落なカフェにでも来たかのような気分になったりといったように、聴いている様々なシチュエーションでその場を盛り上げてくれる。
今回取り上げた『brink』はその中でも屈指のQOL爆上げ力を持っていると思う。
NHKのクロ現のテーマソングになっていて、聴いたことはあるけど、誰のなんという曲かわからないという人も多いのではないだろうか。
『brink』は上述のギター、ベース、ピアノ、ドラム以外にストリングスが多くの箇所で使われていて、普段の4パート編成のアンサンブルと比べるとより華やかな音像になっている。
ストリングスが組み込まれてもjizueっぽさが失われていないのは、主役はあくまでもメンバーの音と感じられるようなキーボードとギターのメインテーマフレーズ、それを支えるベースのフレーズがあるからだと思う。
これまでに30日間取り上げてきた楽曲の中でも飛び抜けて新しい楽曲なので、これからこの曲が懐メロとなるくらいまで聴き込んでいきたい。
まずは来月、オーケストラを引っ提げてのライブが控えているので、そこでこの曲を満喫してこようと思う。流石にやるだろうとたかを括って。
これで31日間続けて思い入れのある曲について語ってきたが、何となく最後は今一番推しているjizueの曲にしようと思っていた。
明日以降は毎日曲について書くことは無いと思うが、何かしら発信は続けていこうと思う。