『HEAVEN』Janne Da Arc(思い入れのある曲シリーズ)
今日はJanne Da Arcついて。
Janne Da Arcには楽器を始めた高校生の時に特にどハマりしていて、曲を聴くと共にギターやベースのコピーもしていた。
当時現役で活動していた他のV系バンドと比べるとテクニカルな演奏を割と押し出していたので、同じタイミングでバンドを始めた周囲にもJanneのフォロワーがたくさんいたように思う。
筆者も当然テクニカルな要素に惹かれて聴いていたのだが、それだけではなく、Janneの音楽から出ているゲーム音楽っぽさにも大きな魅力を感じていた。
中学〜大学にかけて、勉強する時は大体ゲームのサントラを流していたので、それで何となく聴き馴染みが良かったのだと思う。
Janneのこのゲーム音楽っぽさの大きな要因となっているのがyouさんとkiyoさんではないだろうか。
この2人は非常にテクニカルなのに加えて、ゲーム音楽の戦闘BGMにありそうなクロマチックシーケンスフレーズをユニゾンで弾いていたり、そもそもkiyoさんの使用しているキーボードの音色がゲームBGM的なのも大きいと思われる。
アルバム『ANOTHER STORY』が発売された前後くらいからバンドが大きくブレイクしたような印象があって、その後に発売された『ARCADIA』では上述のようなゲーム音楽的な要素に感じられた(アルバム自体は好き)。
その時は懐古厨的に、「売れて変わったなぁ‥」なんてことを若干感じていたのだけど、その後出た『JOKER』では再び以前の要素が戻ってきたように感じられて嬉しかった。
ここまで来たバンドが次に作るのはどんなアルバムなのだろうと期待していただけに、『JOKER』がアルバムとしては最後の作品になってしまったのはとても悲しいことだ。
シングルの方で最後の作品となったのが『HEAVEN/メビウス』で、表記の二曲の両A面シングルとして発売されていた。
今回取り上げる『HEAVEN』は非常にキャッチーな楽曲で、同じJanneの楽曲でいうと『feel the wind』、『Shining ray』、『Kiss Me』、『Love is Here』辺りと同系統の明るいアップテンポな曲だ。
ちなみに『HEAVEN』も含め上記楽曲は全てyasuさんの作詞、作曲である。
このタイプの曲はThe yasuさん曲という感じだ。
このタイプの楽曲は後期になるにつれて徐々にコードの構成がシンプルになっていて、『feel the wind』と『HEAVEN』のサビを比較すると、同じ雰囲気の曲でも結構違うなと感じられるはずである。
『HEAVEN』はシンプルな中でもka-yuさんのベースがメロディアスにうねっていて、聴いていて退屈しない仕上がりになっている。
特にラスサビのほぼほぼ裏メロを弾いているかのようなフレーズはka-yuさんの真骨頂だと思う。
当時この『HEAVEN』が発売された直後に刊行されたベースマガジンの表紙がka-yuさんで、その中に『HEAVEN』のスコアが掲載されていたので、それを見てコピーしたのを覚えている。
解散に至った事情が公になった今聴くと、非常に切なくなる楽曲だ。