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『Time after time〜花舞う街で〜』倉木麻衣(思い入れのある楽曲シリーズ)

今回は倉木麻衣さんの楽曲について。

倉木麻衣さんと言えば、特に初期はアニメ名探偵コナンとのタイアップのイメージが強く、B'z、GARNET CROW、愛内里菜らとともに数多くのOP、ED曲を手掛けていたのが印象深い。
当時も今も、コナンにはビーイングアーティストという流れは変わらず続いている。

筆者としてはその中でも既に取り上げたGARNET CROWと並んで倉木麻衣さんの印象が強く残っている。
『Secret of my heart』、『always』に『渡月橋〜君 想ふ〜』と良曲は枚挙にいとまがないのだが、今回推したいのは『Time after time〜花舞う街で〜』。

この曲はTVアニメではなく、映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』の主題歌となっており、映画の舞台が春の京都であることに合わせ、歌詞の内容もその情景を想起させるようなものになっている。
この歌詞は京都のどの辺りの景色を歌ってるのかな、と考えながら聴いてみるのも楽しい。
歌詞に出てくる花御堂というものは見たことが無い気がするので、また探索してみたいと思う。

作曲は大野愛果さん、編曲はCybersoundと当時のビーイングの黄金メンバーが手掛けており、派手ではないがスルッと耳に残る印象的なメロディーと、音数は少ないのに物足りなさはなく歌の魅力を盛り立てるアレンジが素晴らしい。
特にこのCybersoundは初期のGARNET CROWのアレンジも手掛けており、その楽曲とのアレンジの共通点が垣間見れるところも面白い。

特にこの楽曲で好きなところは、サビで倉木麻衣さんのボーカルが裏声とも地声とも言えない何とも言えないところ(ミックスボイスというのか?)に行く箇所で、最初のサビでいうと「街で」と「約束」の辺りだ。
曲のメロディー的にも最も盛り上がる箇所で倉木麻衣さんのボーカルの一番美味しい部分が出ており、ただでさえ素晴らしいメロディーがよりドラマチックなものに聴こえてくる。

個人的に倉木麻衣さんのボーカルの一番の魅力はこの声質だと思っていて、当時は他にも川嶋あいさんを筆頭に同様の儚さを表現する系のボーカリストが多くチャートに登場していた記憶がある。
最近はどうなのだろうか。

素晴らしい曲なので楽曲を聴いてもらいたいのはもちろんのこと、映画の主題歌なので映画も合わせて見て頂けたらと思う。
映画『名探偵コナン 迷宮の十字路』(ちなみに十字路は”クロスロード”と読みます)は犯人に物凄くツッコミを入れたくなってしまうストーリーになっているのだが、そこを除けばストーリーは楽しめるものだし、映像も当時のものとしては非常に綺麗です。
映画を観た後だとより味わい深くなる『Time after time〜花舞う街で〜』、是非聴いてみてください。
(ちなみにEDでは京都の名所の映像とともに曲が楽しめますよ‥)

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