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『HEAVEN'S DRIVE』(L'Arc〜en〜Cielの楽曲をひたすら語っていくシリーズ)

続いては『ark』二曲目の『HEAVEN'S DRIVE』です。
『HEAVEN'S DRIVE』は15枚目のシングル、『forbidden lover』は14枚目のシングルなので、この二曲はアルバムの収録順とシングルの発売順がリンクしていたりします。

『HEAVEN'S DRIVE』は発売された当時凄く好きだったんですよね。
シングルを発売後少し経ってから購入したのを覚えています。

ただある程度時間が経ってからはあまり聴かない曲になってしまっていて。。
今回久々にしっかりと聴き直してみたところ‥やばいですねこの曲!
なんか同じようなことを別の曲の記事でも書いているような気がしますがw
再発見することがたくさんありました。

発売当時に聴いていた時はロックでストレートな曲調だと感じていたのですが、改めて聴いてみると結構風変わりな曲なんですよね。
しかもストレートとは真逆と言いたくなるくらいに凝った構成になっている。
転調しまくりですからね!
イントロからAメロ(Bメロがないからただのメロかな?)は同一キーで、サビに入るところで急に一つ上のキーに転調して、またイントロで元のキーに戻り、2サビ後のCメロ的なところではまた別のキーに転調しています。そこからギターソロの後半でイントロと同じキーに戻り、更にサビに入ったら元のサビのキーに変化すると‥
まさに転調祭り。

この転調がとても効果的で、イントロからサビ前まではグランジ然としてロックな印象、サビはポップで歌物的な印象、Cメロからギターソロにかけてはまさに『HEAVEN'S DRIVE』しているかのような天国的な浮遊感といったように、セクション毎にガラッと雰囲気が変わります。
なかなか大胆なアレンジになっているなぁと思いました。

このセクションごとの空気感の違いにしっかりと合わせてくるバンドの演奏は流石の一言で、どのパートも非常に格好良いアレンジになっています。
ドラムはイントロからAメロにかけての2小説ごとに少し跳ねるようなフレーズが入ってくるアレンジがとても良いですよね。
サビのスネアの頭打ちはポップな印象にズバリ合っているし、その後の浮遊感パートのシンプルな8ビートからロックパートに戻るところのフィルが凄く格好良いです。
ここは是非注目してもらいたい!

ベースは、イントロからサビにかけてはtetsuyaのフレーズの中でも難易度特Aクラスだと思いますw
イントロとAメロは右手のピッキングが16分でかなり細かいのと、経過音も含めて隣り合う三つの音をひたすらハンマリングしていかないといけないので、左手も同時に疲れます。
サビはペンタフレーズの中にトリル祭りが組み込まれているので、ここも左手がかなりしんどい‥
ベースを始めたてで挑戦したら左手が事故ること請け合いではありますが、練習して弾けるようになると相当に楽しいフレーズだとは思います。
にしてもコーラスをしながらこのフレーズを弾けるtetsuyaは凄い。
一番好きなtetsuyaのベースフレーズは?と問われてこの曲をあげる人も多いんじゃないでしょうか。

ギターはイントロからサビ前まではコードバッキングが基本で、このシンプルさがロックで良いですよね。
途中からそこにワウのフレーズが重なってくると、ああkenちゃんっぽい!となりますw
サビはコードを変形させて少し動かすようなフレーズになっています。
サビは歌とベースが強く出ているのでギターは少し抑えめなのですが、このサビのフレーズは弾いてみるととても気持ち良いですよ。
ギターソロは前半の天国パートから後半のロックパートへの移り変わりが急激で、天国から地獄へ落とされたかのような落差が最高。
移り変わりの箇所の6連フレーズはコピーする時に苦戦するやつですw

hydeのボーカルは歌詞の攻撃性を表すかのような強めの歌い方が素敵ですよね。
歌詞は当時の人気者に対する風当たりの強さを表しているような気がして、そんな立場にはなったことのない私でもなんだか共感してしまいます。
hydeのボーカルだけでなく、この曲はtetsuyaのコーラスも非常に印象的で、イントロのウーウーウーからサビのなーアーアーアーアーまで、耳がいってしまうコーラスパートが多いです。
この曲はライブではhydeがギターを弾いていますね。
hyde作曲の楽曲はhydeがギターを弾くことが多いというのがこの曲でも出ています。

MVはアングラ感のある映像と、kenちゃんの絶対領域が最大の見どころです。
是非こちらもご鑑賞くださいw


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