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The Novembers 全曲感想

マイアイドル、The Novembersが自身らの名前を冠したアルバムを発売しました。
今もう完全に彼らに魅了されていて、他の好きなアーティストへの気持ちがおろそかになっている。
別のバンドのこの人たちのここが好き!ってところをノベンバが体現してくれたりしてて、いやもうこれだけ聴いてたら満たされる。
今回はその気持ちの勢いだけでアルバムの感想を書こうと思います。
もうほんと私見のみ。自己満足のために。

1 BOY

ノベンバあるある、笑ってしまうほどかっこいいギターの音から始まる1曲目。
初めて聴いたとき、ブンブンサテライツみたいだなと思った。
冒頭のうねりながら上がっていく音とか、サビの解放感みたいなところとか。
でもやっぱり違う、ちゃんとノベンバだなと思えるのは、もちろん作ってる人たちが違うからだけど、例えば◯◯っぽい曲作りたい!から自分たちの色をつけていく時に、なにを足したらオリジナリティが出てくるのか、自覚的なんだろうか。
この曲に関しては小林さんの声と高松さんのベースが特徴的でノベンバだなぁと思った。
高松さんの音って目立つんだけどスマートできれいな音とメロディなので、ああベースが聴こえる、高松さんが弾いてるなぁと思う。
中野さんではないから、ブンブンとは違うなって感想になる。
(ちなみに中野さんのベースは音は控えめでも歪んでいて力強い、スタインバーガーの印象が強いのもあるかもだけどなんつーかベンベンしている)
1曲目から疾走感が強くて大変よろしい。
この曲だけ聴きながら4時間高速走れそう。

2 Seaside

天国ノベンバらしい2曲目。個人的にこういう曲は毎回トレンディー!って思う。
すごくきれいなのに捨てたり好きにしたいって言ったり、割と投げやりでわがままな感じがすごく良い。
きれいな悪い子みたいでノベンババージョンの小林さんて感じ。良い。

3 誰も知らない

V系感あるフレーズがにやにやしちゃうほどきれい、かつかっこいい曲。
こういう地獄曲を思いっきりやってくれるところが好き!!!
もう私の頭にはドラムをぶっ叩く吉木さんと叫ぶ小林さんが浮かんでときめいて仕方がない。
この曲のドラム、もはや大半がソロじゃないですか。
耳でそこだけ抽出して聴くのもよい。
かっこよすぎてまたにやにやしてしまう…

4 かたちあるもの、ぼくらをたばねて

天使登場。慰めてくれて、浄化してくれる名曲。
誰も知らないの後にこの曲を入れるセンスが最高です。
美しい。

5 November

おしゃれな曲。個人的に新しいノベンバだなって思った、印象的な曲です。
別れの曲のようだけど、悲しいような、悲しくないような。
何となく未来感があるので悲しくないのかもしれない。

6 GAME

私の好きなアーティストはゲームを強いものとしてとらえる節があるな。
これは狂ったゲームで非常によろしい。
あっでもゲームではないんだね。
ちょっと懐かしく感じる音やフレーズで今回好き!と思った曲の一つ。
小林さんが畳みかけるように歌った後に叫ぶのが好きなんだな。
あと音がとにかくかっこよい。天才。

7 James Dean

端正なロック。この曲を聴いて、今回のアルバムはロックだなって腑に落ちた。
私はジェームスディーンをなんと知らないので、なぜこのタイトルなのかは全くわからない。いや歌詞に出てくるけれども特にイメージがわかない。
が、明るく誘ってくれるのは伝わってくる。優しいな。

8 Cashmere

またおしゃな曲きた。
小林さんは映画みたいな曲をよく作る。
こういう曲作ってライブでもやってくれるの、本当にかっこいいよなぁと思う。
自分がかっこいいと思うものをアウトプットするのって結構難しいと自分は思っていて、そしてうまくできない(キモオタになってしまう)のだけど、ノベンバは堂々とやって、それが本当にかっこいいのがいいよなあ。
V系の正当な継承者だって言ってる人を見かけたことがあるけど、完全に同意する。

9 Morning Sun

めちゃくちゃさわやかな曲。サイバーパンクな映画のエンディングに流れてほしい。
ちょっと懐かしい印象のメロディーにギターがぎゅんぎゅん鳴って、20世紀の近未来感があってよい。

10 抱き合うように

天国曲。初めて聴いたとき涙ぐんだ。
つらいとき、辛すぎて思うように自分をコントロールできないとき、ノベンバの曲が寄り添ってくれる。
あんなにカッコよくてライブ中はギラギラに決めまくってて、ガタイがいいいかつい人たちが、ファンそれぞれに丁寧に接してくれてにこにこ笑いながら握手してくれる、ノベンバの世界観がここに凝縮している気がする。
笑ってしまうほどのかっこよさと優しさは、彼らの中で同居できてるのよ。
奇跡みたいだ。
ケンゴさんの言うように、あなたたちは本当に最高。


このアルバムの発売記念ライブには、メンバーからの新譜手渡しチケットが発売されていた。
もちろん買った。並んで握手して言葉を交わした。
自分に彼らと対面するなんてそんな権利が本当にあるのか、躊躇したくなるほどライブ中はかっこよかった。
あんな、ぶっ壊れそうにドラムを叩く、ひときわでかい吉木さんの笑顔。
溶けるかと思った。
高松さんもケンゴさんもカッコよかった。ケンゴさんのドヤ顔を見られると本当にこちらが嬉しくなる。
そして小林さん、これで対面は2回目だけどなんで毎回表情を忘れるんだ自分…!
信じられない。
好きなのに。好きなのに覚えられない!
好きだからなのか?
どうにか覚えてくれ自分。忘れたくない。
ただ、ライブ中の表情は脳裏に焼き付いている。
今でも対面時の3人の笑顔プラス、ライブ中の小林さんの表情がぐるぐると脳内を回る。大変に幸せ。

ノベンバは一緒になってもしくは代わりに叫んでくれる。
また寄り添ってもくれる、意外とバシッと背中を叩いてもくれる。
自分は音楽に救われて生きていると本当に思う。
もちろん自分を助けてくれるものはそれだけじゃないけど、ひとつは音楽で間違いない。

良いアルバムを手に入れられてありがたい。
聴いたことない人、あと意外に最近聴いてなかったなって人多いと思うので、ぜひ聴いてほしいです。

私にはライブ友達はほぼいなくて、ノベンバに関して知り合いに彼らを知ってる人すらいないけど、ノベンバのライブ会場に来てる人に対してはみんな仲間だと思ってる。絶対に話しかけたりはできないけど。
多分そんな人多いよ、ノベンバのお客さん。
だから皆来たらいい、とても居心地がいいはず。

最後はライブへのお誘いになってしまったけど、アルバムの感想は以上です。
今回グッズもめちゃくちゃよくて、全部買い占めたいのを我慢しまくってロンTとチャージャーだけ買いました。
今使ってるメルツトートが死んだら、今回のノベンバトート買おうかな。ファスナーついてていい感じだった。


あれっ、そういえば、かなしみがかわいたらはどこに行った…?
アルバムに入るものと思い込んでいた。

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