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綺麗なラッピングは好きですか?
はじめに
誰かにプレゼントを渡すときにラッピングをすると思いますが、そのラッピングを選ぶ基準は何ですか?相手の好みを最優先に考えると思います。その次に中のプレゼントと兼ね合いを考えるはずです。プレゼントがロレックスの腕時計であれば、重厚感のある包装をお願いすると思いますし、そこまで高くないものを渡すときは小綺麗な包装をお願いすると思います。中身とラッピングがありえないぐらい不釣り合いだとかえって、相手ががっかりするかもしれません。今回はラッピングについてお話しするのではなく、学歴について書いていきたいと思います。学歴と聞くと、○○大卒をイメージされる方も少ないないはずです。実はこれ自体が学歴のラッピングです。今回は3回に分けて大学の名前が本当に重要なのかということとこれは学生の問題ではなく、採用する会社の問題であることに言及して書いていきます。
綺麗な包装紙
クイズ番組を見ていて、回答者の人は超有名大学を卒業している人が多いです。名の通った大学を卒業しているから賢いんだと思うはずです。「あの人はあの大学出ているからきっとすごいに違いない」と思っているかもしれません。勉強の本は出身大学の名前を使うだけで説得力が増し、よく売れます。超一流大学に合格することは非常に難しいことですが、入学後については結構すっ飛ばされることが多いです。あれ?大学の名前が手に入ればOK?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
面接で学歴を聞かれるとなんと答えますか?大体の人は「○○大学出身です」や「○○高校出身です」と答えるはずです。ここで皆さんに少し考えていただきたいです。この出身校を聞く意味は何だと思いますか?おそらく、その人の学歴を把握するためであったり、レベルを知るためであったりと返ってくると思います。これは僕なりの見解ですが、慣例でやっていて特に意味はないと思います。学歴を知るのであれば、大卒か高卒かを聞けばいいだけの話で、学校まで聞く必要はないと思います。
世間一般的に出身校の名前がその人の指標とされていて、学部や専攻は二の次にされることが多いです。理系は専攻までもじっくり見られますが、文系はほぼすっ飛ばされます。つまり、学校の名前=社会的地位のような扱いになっていると思います。なので、学歴厨と言った学歴だけをすごくアピールする人が出てきます。つまり、その人の貴賤を出身大学で測っているようなものです。
さらに「いい大学を出て、いい会社に就職する」という考え方があります。この考え方ではいい大学で何を学ぶのか、そしていい会社で何をするのかが全く示されておらず、容器だけ手に入れば、あとはどうでもいいといった考えにしか思えません。日本社会ではラッピングさえ綺麗にできれば十分といった考えがいまだに強く残っているのではないかと思います。以前に取り上げた英語を話す=万能といった幻想に近いものを感じます。つまり、中身が伴わなくても、ブランド物を身に付けることがすべてという考え方と同じだと思います。