反面狂師
今回はいつものような形式ではなく実際にあった話をただ書いていきます。世の中にはこういう教師がいるんですよ。
ある日、昔の友人から連絡が来ました。昔から付き合いのある友人でしたが、しばらく連絡を取っていませんでしたが、突然連絡が来ました。僕はその当時働いていましたが、彼はまだ学生で、家の事情で学費が払えなくなったから金を貸してほしいと言われました。悪いことをするような奴ではなかったので、貸しました。これが悲劇の始まりというわけではありません。
月日が流れ、彼が働くことになり、返済条件をこちらから提示し、向こうは了承しました。働き始めてからはしばらく猶予を設けて、1か月目から返済を求めるようなことをしませんでした。最初はまとめて返してくれていましたが、途中から返さないようになりました。そして、返事すら返って来ないような状況です。これはやられたなと思いました。彼の職業を言い忘れていましたが、教師です。塾ではなく、学校で生徒を教えている立場の人間です。
彼から返済の連絡はなかったのですが、こちらからの連絡に返事をしませんが、また金がいるようになったのか、金を貸してくれと言ってきます。普通の神経をしていれば、そんな状態でそんなことを言うことはできません。恐ろしいぐらい面の皮が厚いです。これが教師のやることなのでしょうか?貸す理由がないというか踏み倒されているのに貸すほどバカではないのでテキトーにあしらいました。
そして、相変わらず、こちらからの返済の連絡は無視していました。半ば忘れかけていたころに、また金を貸してくれと言われました。ちょうど、民法の勉強をしているときだったので、実際の事例に当てはめながら勉強できました。こちらからは返済してからでなければ貸せないと言い、どうしても貸してほしい場合は貸金相当額の物を質にしろと言いました。踏み倒しているので、この状態で金を借りるのに担保を取るのは当たり前だとも言いました。彼は質物は免許証などでいいと思っていたようですが、そんなものを他人に預けるものではありません。貸している側が犯罪に手を染めるようなことはしたくないので、断りました。
その後、彼は本当に困っていたようで、うちの近所まで来て、金を貸してくれと言いに来ました。そこまでしたのとある程度、事情を聴いて、詐欺ではないであろうと思って、金を貸してしまいました。実はここからが厄介なことになります。実際に来て貸してからは約束通り期日に返済をしてくれていました。
これで一安心と思っていたら、年末に返済されるはずが、返済されていませんでした。彼曰く、システムトラブルだったそうです。金銭債務には不可抗力による抗弁が認められていません。試験で悩んだ末に間違えたので、しっかりと覚えています(笑)。何としてでも返済するようにと伝えました。
今年になって、彼は半年近く家賃を滞納していることが発覚し、年末に返済したのは嘘でした。彼曰く年明けまでに金を用意できると思っていたようです。考えが甘いです。金の管理のできない社会人は社会人失格です。実際に来て貸してから数か月してから家賃を滞納していて、その状態で返済は可能であるから少し貸してほしいと言ってきました。返済能力がない状態で、返済の意思がないと認められれば、詐欺罪が成立し刑事責任を負うことになります。そして、債務不履行と不法行為に対する損害賠償という民事責任を負うことになります。こちらもう少し調べておくべきでした。
いつもラインで金が足りんから貸してくれとゴネられ、踏み倒したから貸したくないと言えば、踏み倒す気はなかったが、そっちが聞く耳を持たなかったと逆ギレされる始末です。自分でこれぐらいの予定であれば、返せると言っておきながら、そういう辺りが図太さを感じさせます。自らお金を返す期日を提示しておきながら、期日なって連絡が付かず、後日、よくわからない言い訳をされて巻かれるだけです。要は金を返す意思がないだけということはよく伝わってきます。
督促をすれば、社会的立場と昇進がかかっているから、そういうことは止めてほしいと言われる始末です。いやいや、約束通りに返せば、そんなことしなくて済むんですよ。この期に及んでまだ保身に走るのですか。呆れてものが言えなくなるとはこのことですよ。そこは早く返すからなんとかしてほしいとか、色々言うことがあるのに、真っ先にそういう言葉が出るなんて、人としての底が知れますよ。こんな人間に金を貸した僕は大馬鹿者ですよ。本当に人を見る目がなかったですよ(笑)
これが教師のやることなのかと思ってしまいます。人に教える立場の人間がこのようなことをしてはいけません。人に教えるというのは教え方がうまいというのではなく、高潔な倫理観を持ち合わせていることも重要だと思います。僕は親ではありませんが、こんな倫理観のかけらもないような人に子どもを教えてもらいたくないです。人の教育をする前に自らが未熟さと愚かさを恥ずべきだと思います。お金を返せないのを人のせいにしたり、自分を正当化したりするのは人としての信用を落とすだけで、向こう見ずな態度は生徒にも伝わるはずです。指導を受ける側にとって、こういう人間が教師になるのは自由ですが、生徒への利益を考えると何もなく、有害でしかないと思います。
教師がこういった人だけはありませんし、真面目にされている方もいます。モンスターペアレントのように保護者の側が取り上げられ、教師の肩身が狭くなり、人が集まらなくなり、門戸を広げた結果、モンスターペアレント以上にモンスターな教師を生むことになったのかもしれません。人にものを教える立場なら人様に顔向けできないようなことをすべきではありません。
教師になるのにお金の使い方や倫理観はいらないみたいですね。尊敬される職業と言うのは過去のものかもしれません。何のために教師という職業は存在するのでしょうか?
まさしく反面教師ですね。