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あーそういの求めてないです


はじめに

あることをAとします。そして、対立概念をBとします。さらにA以外をnot Aとします。図で表すとこうなります。

Bはnot Aに含まれますが、完全なるイコールではありません。逆も同様でAもnot Bであっても、イコールではありません。数学で昔やった内容と思われるかもしれません。集合の関係について深堀するのではなく、この考え方自体がどうこうというよりかはこういった考え方でおかしな方向に持っていく人について書いていきます。

A以外認めない?

なぜ、今回、これを取り上げたかといいますと、以前に取り上げた多様性の尊重という単一的な押し付けの発展です。全体の中にAが存在しています。ある人はAが正しいと考えており、not Aはあり得ないと考えています。ちなみに科学の世界ではnot BであるからAが肯定されるという考え方をします。これは左翼によくみられる思考回路であり、さらに左翼以外でも自分を大きく(偉く)見せたい人が使う方法です。左翼系の話は多様性の尊重で取り上げているので、省きます。

今回は自分を大きく見せたい人について書いていきます。自分を大きく見せたい人は、自分が認めたもの以外に存在価値がないと決めつけているタイプです。つまり、彼らは非科学的な思考回路をしているのです。
自分を大きく見せたい人は、なぜか、自分が認めたものがいかに素晴らしいかということについて延々と話し続けます。しかも、それを求めていなくとも気にせず、話します。聞かされている人はほとんど聞き流しています。だって聞くだけで疲れますもん。誰も求めていなことをして、自分がいかにすごいかをアピールします。彼らの承認欲求を満たすためだけに、付き合わされる周りはたまったもんじゃないですよね。
Aがどういうものであるかの説明をする分にはいいですが、途中からBを含むnot Aがいかに終わっているかということを説明し出します。Aの説明を求めたのに、途中から論点がずれていて、それが正しいと信じて疑いません。説明で対比を用いることはあります。彼らはそれをしているつもりなのでしょうが、対比が対比になっておらず、否定になっているだけです。黒色が黒いことを説明するために白を用いているつもりが、白がいかに地味な色であるかを説明しているのと同じです。白色は意味のない色でという結論になることが多いです。黒色が黒いことを説明せよというお題に対して、白色は意味のない色と結論付けているので、お題に対する答えになっていないことが見て取れます。こういったことから彼らと会話は成立しません。自分の世界以外は存在しないと考えているに等しいからです。

認証判断をできるだけの力がある?

彼らはA以外を認めないのは、Aが素晴らしいであったり、正しいであったりの判断ができることを周りにアピールしているのです。周りがそういった判断ができないから自分がしており、自分の言うことに従えば、人間としてのステージを上げることができると思っています。Aが正しいかどうかや素晴らしいかどうかは人それぞれの価値観で、それを強要すべきではないはずです。しかし、人間は欲に負けたり、自己中心的な思考回路になったりすると、正しい判断ができなくなってしまいます。不思議なことに人が他人に価値観を押し付けていたり、自分に押し付けたりされると彼らは自分の尺度だけで物事を考えるなという態度を取ります。普段、自分がやっていることはそういうことですよ(笑)
彼らが何を好もうが何を正しいと思おうかは個人の自由なので、他人が干渉すべきではありません。ここの見出しを認証にしているのは、客観性があるかのように見せかけるために認証という言葉を使いました。彼らの判断はどう考えても主観的ですが、彼らの思考回路では自分の考え=客観的であるという発想です。自分の考えと合わない人はレベルの低い人と認定されるのです。なので、一定水準を満たしているという認証なのです。本当はその人の主観であるのに、あたかも自分にすごい能力があるかのように見せつけます。露出狂に近いレベルで迷惑です。
こういった人は周りから認めてもらいたいや見てほしいという願望が根底にありますが、それを隠すために自分がいかにすごいかをアピールします。これ自体、何か問題あるわけではありませんが、他人のやることに口出しをしたり、価値観を否定したりすると単なる害悪でしかありません。彼らは自分がいないと何も成り立たないと思っているかもしれませんが、実際はその逆で、彼らがいないほうが円滑にことが進み、彼らがいると滞ってしまいます。彼らは自分たちがすごいと思わないと無能ぶりが露呈すると思っていますが、別に本当に無能でもありません。ただ、自分の弱さを隠そうとしてせずにはいられないのです。彼らのA以外認めないという発想を止めれば、もう少しましな人になれるでしょう。それを止めない限り、迷惑極まりない人間のままです。
 

最後に

周りにこういった人は少なからずいるはずです。しかし、そういった人と深くかかわりたいであったり、一緒にいたいであったり、前向きな気持ちを抱く相手ではないはずです。彼らの自己中心的な態度は人を離していきます。人の気を引こうとして、自分がいかにすごいかというような話をします。そして、また人が離れの繰り返しです。そのサイクルを絶つにはそのことに気付くしかありませんが、気づいてもそれを治す気がなければ、その悪循環から脱することはできません。Aが素晴らしいかどうかは人それぞれで、Bが素晴らしいと感じる人もいます。そういった感性を認めることが人間関係を築いていくうえで必要ですし、他者を理解する一歩ではないでしょうか?単一性の押し付けほど人を虚しい存在にする者はありません。

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