私の青春はパパで成り立っていた件④
もうどうにでもなれ。
ほんとにそれだけ。現実を見たくなかった。目を逸らしたかった。
だからこんなことも容易にしてしまうんだと思う。
デートクラブのおじさん
おじさんは話してみると普通だった。
外見は怪しいが、本当に普通。あまり話さない。
お金ないの?とか、彼氏いる?
とか聞かれた、と思う。
そうしているうちに、
山の中を走る。どんどん進んでいく。
どこかで見たことがある風景。
また来てしまった、ラブホ街。
前回も一度来た。
やっぱりそうなんですね。
どこにいくの
到着したのはラブホ街の前にあるコンビニ。
予想外なことに、ホテルには行かなかった。
少し安心した自分がいた。
おじさんは後ろからゴソゴソと、なにやら取り出す。
「これ着て」
渡されたのは
ピンクのニットの服。
「えんこうしてるって思われたくないから」
最初はよくわからなかったが、
学校から直接来たから、私は今制服。
上から着てと言われた。
ニットを着たら、おじさんは何も言わず車をだした。
コンビニの横には小さい小道があった。
車が一台通るのもやっと。
もくもくと進んでいく。
どこにつれていかれるのだろう。
そして、到着したのは小さなホテル。
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