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「しっぽにスパイク」を思い返して書いておく

昨年13年ぶりに始動した夫のバンド、ニゲローズ。
2回目のライブは心斎橋ATLANTIQSでした。
対バンは夫が憧れてやまないグラスニットジャガー、三日月ジョン、
そして夫が再始動する気になったのはこのバンドなしにあり得なかったbus stop mouse。
心斎橋界隈では「草食系」と称されるであろうバンド達の「草食系だと思ってなめんなよ、しっぽの棘でやってやんよ!」的な意味あいでしょうか「しっぽにスパイク」

グラスニットジャガー
いつぶりかなぁやっぱりいいなぁ好きだなぁと思いながら音に揺られて聞いていましたが、
再始動してから大切にしてきたと森メガネさんが言う
「イスにもたれて」で不覚にも落涙。
今日という日にこれ以上ふさわしい曲があるだろうか。
夫が憧れてやまないグラスニットジャガー。
また同じステージに立つなんて、私も胸がいっぱいになる。

bus stop mouse
私のApple musicさんによると昨年の再生回数1位はbus stop mouseでした。通勤時家事時いつもいつでも聴いてたってことでしょう。
大好きですからね。
昔の曲も好きですけどね、「枕返し」とか。
でもやっぱり今が1番かっこ良いよなぁって思う。
「シーサイドシャングリラ」、「だいたいそう言うモンテスキュー」
が今は1番好きな曲。
かっこ内はタイトルです、って言わないと知らない人は何かわからないのも良いですね。わからないのがミソ。

ニゲローズ
ホンジョーズになるかもしれなかった、ニゲローズ。
ホンジョーくんのお子がお父ちゃんを応援してる図が可愛いすぎ。
まるくんは昨年bus stop mouseの推し活をしていたことをカミングアウト。
いつまでも切磋琢磨して良い仲間、良きライバルを大事にしよう。

ところで、私は拗らせおばさんなので
「みんなを幸せにしてあげる」的な歌を聴くとイラッとするんですよ。
「はぁ?自分で幸せになるし、なんなら今も幸せじゃ」とか思うわけです。
「大丈夫、幸せにしてあげるよ」って歌よりも
「テキトーに生きたい」とか「逃げろ逃げろーー」
って歌うニゲローズが好きです。
不器用でみっともなくてもいいじゃないか。人間らしくて。
暑苦しいけど、良いなって思ってます。
そして、まるくん、ギターは前より上手くなってると思います。
次のライブも楽しみです。

三日月ジョン
実は初めて聴く三日月ジョン。
素敵でした。
昭和歌謡で育った私のようなものに刺さらないはずがないメロディと歌声。良いですね、すごく。
ずっと揺れ揺れで聴いていました。
また聴きに行きたい。

フェンダーは草食系、ギブソンは肉食系。
そしてギブソンは、風に吹かれがち。


ステージに立つ演者が口々に言う
「こんなことってあるんやな」
「またこのメンツで集まれるなんて」
「20年前」
「あの頃の」
「懐かしい」
というワードは、見る側にも言えることでした。

「あの頃」聞いた「懐かしい」曲にこみ上げるものもありつつ、
それでも、「懐かしい」だけでステージに立ったわけではないのが、
この人たちの素敵なところ。
「あの頃の」若さにまかせたギラギラ感も良きではありましたが、
酸いも甘いも嚙み分けてきた年月がいい塩梅に効いたのか
なんとも美味しくなっているそれぞれの今がありました。
そう、懐かしいだけじゃないのがミソ。
公言していた、前に進み続けていることが証明された、ちゃんと令和7年のライブだったんじゃないでしょうか。

またこんな日が来るなんてね。
こんな夜があるなんてね。
幸せを噛み締める夜でしたよ。

バンド界隈の人たち、ライブに来てくれた同級生、
「あの頃」ライブハウスで会っていた人たち、
夫には良い仲間がたくさんいて、幸せだねぇと、
この幸せな人たちを「あの頃」一緒に見ていた友人と笑い合える私も幸せ。
細く長く、バンドを続けてほしいと思います。

ライブのために、酒を減らし、体力づくりをする夫を見て
やればできるんじゃねーか。
ずっとバンドしろ。
と思いました!

応援してます。

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