ないものねだりと価値観
初めて書くnoteがこんな話で良いのか?
というのはひとまず置いておいて。
わたしは女性である。
自分でいうのもなんだが、平均より胸が大きい。
バカみたいに大きくないけど、まぁ大きい。
身体のコンプレックスはいくつもあるけれど
胸は「小さくなりたかった!」とずっと思っている。
もちろん今も。
他の人が着ても目立たない服でも
どうしてか、わたしの胸は、目立つ。
子供の頃から親に
「ちょっと見えすぎだから、上からなにか着て隠しなさい」とか
「肩をすぼめて胸を目立たないようにしろ」だのいわれてきた。
今になって、接骨院の先生に
「肩を丸めて運動するから、身体を壊すんだよ」といわれてるんですけどね。
それはいいとして。
出来る事なら、デコボコのない細身の
マッチ棒のような身体になりたかった。
そういうと必ず
「胸の小さい人からしたら、イヤミに聞こえるよ」といわれて
「あぁ、そうか、胸が大きいのは羨ましいことであって、大きいことで悩むのは失礼なのか…」と思っていたけれど
先日、トイレから出ようとした瞬間に、ふと気づいた。
それって
「胸が大きい=良いこと」という勝手な認識であり
胸が大きいことで悩んでる人の気持ちって考えられてないんじゃないの?と。
「胸が大きい=やなこと」と思ってる人の気持ちは
だれが気づかってくれるの?
胸が大きいって本当に良いことなの?
そもそも胸が小さい人のことを気づかうんだって失礼じゃない?
あなたが世の中で常識みたいに思ってても
それはあなたの価値観なのであって
わたしの価値観とは違うんだよ、って。
隣の芝生は青く見えるように
人間はないものねだりをする。
でも、それはただの価値観の相違であり
常識から外れてるわけじゃない。
少し前に差別をする、しない、みたいな話が取り上げられてたけど
全く同じ価値観を持った人間などいないのだから
自分が「こうだ!」と思って発言したことが、だれかを傷つけないとも限らない。
どこかのだれかには差別に聞こえることもある。
わたしが憧れる「マッチ棒のような」ということばだって
だれかを傷つけるかもしれない。
だから、意図しなくても
だれかを傷つけるような言葉を、もし使ってしまった場合
素直に謝って、学んでいくしかできないのだと思うのです。
でも、そんなことをこう、普通に言えるようになったっていうのは
世の中が変わってきたんだな。
そういう時代が来て良かった、と思う。
とはいえ
そんなことを考えていても、自分の身体が変わるわけじゃない。
憧れのマッチ棒にはなれない。
仕方ないので、今夜もトレーニングをする。
せめて、自分の身体に見合うからだになれるよう。
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