
【ポケカ】ハイランダーアルセウスを本気で考える・巻ノ二
こんばんは。ののです。
「ハイランダーアルセウスを本気で考える」第二弾は、以下の3点をトピックとします。
ハイランダーアルセウスに入りうるGood Stuffの考え方
各タイプごとにGood Stuffの紹介
2022年5月、6月の新弾でのGood Stuff
ハイランダーアルセウスの現状の課題を赤裸々に
とりわけ、Good Stuffに関する考え方が、今回のトピックになります。
Good Stuff
ハイランダーにおけるこれは、そのハイランダーデッキの持つ主なコンセプトの調和を崩さず、
無理に運用せずとも自然に使え、かつ相手を脅かす1枚でなければならない。
エネの要求値が低く、明瞭で使いやすいGood Stuffの存在は、ハイランダーにとって生命線です。ハイランダー適正を見極め、強さを見出すことがものすごく重要です。
と同時に、ハイランダーはとにかく「情報戦」です。相手の意図しない動きを行い、相手があたふたする様は、カードゲームをより面白くします。「こいつが出てくんのか?!、ヤベェ対応できねぇ」という感じです。 その為には、過去のカードを満遍なく振り返ることが重要ですし、今後出てくるカードをハイランダー視点で見つめ、即座にデッキの調整案を閃き、実践することが、大会で奇襲的に大暴れするきっかけ作りになります。
Good Stuff の考え方
前の記事の振り返りですが、私はポケカのハイランダーにおけるGood Stuffは、以下の要件を複数満たしている必要があると考えます。
要求エネルギーに無色が多めで、できれば要求エネルギーが少ない
弱点をつけば、仮想敵を一撃で葬る算段が取れる
(あるいは、ダメージレースで優位を取れる、何らかの耐性を持つ)1枚のGood Stuffを運用するために必要なカードが少ない・あるいは特定のカードで複数のGood Stuffを包括的に運用できる。
(包括的な運用の例として、【オーロラエネルギー】が挙げられる。)Good Stuff同士で依存関係が少ない。もしくは、依存関係を無視できるほどの相互シナジーがある
相手の危機感を煽るような奇襲的なカード
(大会ではものすごく重要。プレミを誘え。)ポケモンをただの置物にしない。特性目当てで出したVポケなどはきっちり進化させたりして、最低でも「硬い置物」にする。
VSTARパワー無しだと使いづらいカードであれば、VMAXを優先する
(基本的に、アルセウスがVSTARパワーを使うため、VSTARパワーありきのカードは使いづらくなる。さらに、VMAXを運用すればするほど、サイドレース2-3-3を狙いやすくなり、有利に立ち回れる。)
これらは、アルセウス登場以降ハイランダーを水面下で回し続けて得られた結論です。
これらの要件を鑑みると、現状は、巻ノ一で紹介した「れんげき」主体のハイランダーに到達します。このデッキに配属するカードは、少なくともこの要件を多く満たしています。盛大に事故らなければ、ガチデッキに混ざっても十分に渡りあえるポテンシャルを有するものの、「まだ完璧ではない感覚」もあります。(要件が足りないのか、要件を満たしたつもりでいるのか、それともハイランダーの限界か)
そこで、ハイランダー使いとしては、一度れんげきハイランダーから離れ、DEF環境における各タイプ別のグッドスタッフを、今一度まとめようという感情が、定期的に訪れるわけです。
巻ノ二では、前半5タイプ (草・炎・水・雷・闘)の範囲で、振り返ることとします。
草弱点を見る構成
仮想敵は、【ヒスイダイケンキV】や、【ダークライ】です。特に前者は、安定して220ダメージ出してきてめっちゃ強いイメージがありますが、実は中盤以降の盤面の変化に対して弱く、ダメカンを乗せられないがために、110ダメージしか出せなくて非Vすら倒せない!みたいな状況結構あります。
よって現環境では、「要求エネが軽くて起動が早い」という要件は、めっちゃ重要です。そういう観点で言えば、この【シェイミV】はすごく優秀です。

中盤以降に出てくる前提であれば、初動のアルセウスVが倒されて、サイド2枚取られてることは多いので、返しで仮想敵をワンパンするのは、結構現実的な展開です。
VSTAR進化先もあるので、耐久力の底上げも期待できますし、れんげきハイランダーの弱点でもある、最大火力の低さ(ニンフィアVMAXの220点)を超えてくるポテンシャルを持ちます(サイド5枚取られてたら260点)。

【リーフィアV】も、選択肢として悪くないです。エネが若干重く、仮想敵のワンパンが50%の運頼りになるという犠牲の代わりに、ワンチャン草弱点VMAXポケモンのワンパンも圏内になり、かつ先行1ターン目でアルセウスにエネルギーが貼れなかった時の保険にもなります。
炎弱点を見る構成
れんげきハイランダーでは、【バシャーモVMAX】が要求をほぼ完璧に満たしていたので愛用していましたが、そうでない場合は、以下のような選択肢があります。

【エンテイV】は、無難な選択肢のうちの1つです。特性がシンプルに強くて、技の消費エネルギーも炎無で軽いし当てはめやすいです(炎炎じゃなくてほんとえらい)。
炎の仮想敵は、【ディアルガVSTAR】(HP:280)、【ザシアンV】(HP:220)です。ワンパンするために必要なベンチ数は、上から7体、5体です。ベルトなどの+30ダメージありきなら、上から5体、3体と、2体分少なくなります。
HP230はかなり多く、一点足りない!みたいな状況は結構訪れます。(ザシアンは平気でワンパンしてくるので注意が必要です。)
どの仮想敵もワンパンが現実としてあり得るし、エネも軽くて特性が強く、HPもそこそこに高いので、おすすめです。
ただし、逃げエネが重いのが玉に瑕です。

アメイジングな【レシラム】、こいつは要注目です。
要求エネルギーの複雑さはアルセウスでカバーするとして、一番の注目ポイントは、サブの要求エネルギーが雷と悪であるという点です。これは2022年春環境の2TOPである《オリジンパルキアVSTAR》と《ミュウVMAX》に弱点をつく色であるという点です。
しかも非Vっていうね。なんなら、270点出るなら、弱点ですらないVSTARもワンパン圏内です。
ただし、エネは重いのと、非Vなので当然倒されやすいというリスクは孕んでます。
また、純粋に仮想敵だけを見る場合は、オーバーキル感があります。
炎タイプは、やけに単色染めを要求してくるので、ハイランダーと相性が悪いタイプです。故に、【バシャーモVMAX】は、無色2つでいい感じの技が打てて、革命的な強さだったと振り返ります。
水弱点(とその他)を見る構成
現状、《パルキアVSTAR》のせいで炎タイプは絶賛不遇である点・そもそも《パルキアVSTAR》が大暴れしてるから水アタッカーを入れるのが馬鹿らしい点を加味すると、いますぐ水タイプのGood Stuffを探せというのはなんか違います。が、とりあえず挙げるとすれば….

置物でお馴染み、【ネオラントV】です。まぁ、説明するまでもないですかね。

【オリジンパルキアVSTAR】、実はハイランダーに入り得ます。このネタカードが要員です👇

《パルキアVSTAR × なみのりピカチュウVMAX》というコンビネーションが結構強いです。
ここに、【グラエナ】を指すだけで、2TOPに圧をかけられます。他のデッキに弱くなりがちな部分は、パルキアとアルセウスのパワーで純粋に押していくという算段です。
【かがやくゲッコウガ】をすんなり入れられて、ドローが心強いのも、この構成では、強い点です。


【ライコウV】・【エンテイV】同様、こいつもタイプだけ違ってほぼ同等の性能なので、使いやすいです。

【エンペルトV】は個人的に大注目です。水弱点の環境デッキが大会におれば、れんげきハイランダーの候補でした。エンペラーアイで、「うらこうさく」、や「はたらくまえば」などを抑制でき、これがまぁ強いです。

👆ただの願望なんですが、こういうカードはGood Stuff適正がものすごく高いです。再録 or リファインはよ。
(補足:非Vのミルタンクが同じような感じです。彼は弱点は突けませんが。)
雷弱点を見る構成
《パルキアVSTAR》を見るために重要です。巻ノ一にて先行公開してますので、そちらを再度しゃべります。

パルキア単体を見るなら、ライコウが強いです。特性「しゅんそく」は無難にアドバンテージを得られるし、パルキアデッキのコンセプトがライコウのわざ火力に勝手に貢献してくれるので、相性がいいです。お互いのベンチにポケモンが合計6体並べば、パルキアを倒せます。
…と思っていたのですが、実際はそうでもないです。ライコウを立てると、パルキアは真っ先に【ボスの指令】で、ライコウを狙ってくるからです。

次にゼラオラです。「脅威感」が大きく、ウーラオスなどで盤面を散らかした後に、ゼラオラでダメ押しする展開は、結構強いです。
ウーラオスの「キョダイレンゲキ」で120、クロスフィストで160でちょうどパルキアVSTARを瀕死にできるのも、美しいです。(というかこの計算を試合中の相手にさせて、脅威感を演出している。)
天敵としてはマナフィです。此奴は採用率を上げているので、ゼラオラ採用だと、厳しい展開を強いられます。

最後は、【サンダースVMAX】です。進化の手間がありますが、それに見合う膨大なHPの獲得により、パルキアにワンパンされづらくなります。必要エネルギーと火力のコスパも良く、終盤をまくる性能は、十分にあります。
基本的にハイランダーアルセウスは序盤はアルセウスとウーラオスで盤面を散らかす展開が多いので、サンダースが出る頃には手負いのポケモンが相手のベンチにいることは多いです。
こちらも、マナフィがきついです。
自分は、マナフィの採用・不採用は時流によるものがあると思っていますので、状況を見てライコウを取るか、 ゼラオラ or サンダースを取るかと言う感じでしょうか。

巻ノ一に書いてない内容として。
非Vから出張があるとすれば、このゼクロムでしょうか。エネが難しい代わりに、マヒによる縛りが好印象です。昨今は、【ポケモンいれかえ】の不採用なども目立つので、マヒの対応に困らせましょう。
闘弱点を見る構成
闘タイプは、Good Stuffの群雄割拠です。ちょっと厳し目に見ていきます。

注釈に書いてある通り、【れんげきウーラオスVMAX】はハイランダーにおいてイカれた性能をしてます。仮想敵はたった1エネでほぼ全て葬れるので、こいつのおかげで雷デッキへの勝率は、執筆時点(2022 / 4 / 27) 現在も100%です。
ミュウが向かい風ですが、ミュウ相手にはベンチに出さなければいいだけです。これが、ハイランダーのいいところ。

【ルカリオVSTAR】もいい味出してます。彼の強みは、特に頑張らなくても、240点出るので、たねVなら一撃でダウンを取れるところにあります。
個人評価では、ウーラオスとルカリオは、一長一短でトントン。性能はイーブンです。そして、れんげきハイランダーでなければ、僕はルカリオに軍配を上げます。

Vポケからダメージを受けない【ミルタンク】がきついなら、【ヒスイジュナイパー】で蹴散らせます。環境を見て、採用したりしなかったりしましょう。
超タイプ以降の残りタイプは、「巻ノ三」にて後悔しますので、お楽しみに!
5,6月新弾でのGood Stuff候補
5月に発売を控えたダークファンタズマ、6月に発売を控えた強化拡張パック「Pokemon Go」ですが、この弾で登場するGood Stuff、教えちゃいます。(随時更新を約束します。)
ヒスイヌメルゴンVSTAR

デッキ内のカードで弱点を突くことができない状況というのは起こり得ます。変なデッキと当たった時などがそうです。そういう時に、安定して強そうなのが、このヌメルゴンです。
(非常に注目しているので、特別にこのポケモンの評価だけ、無料で公開します。)
この記事を見た方は、幸運です。このカードの評価に対する決まり文句である、「ダメージを80軽減で、実質HPは350」という世間の計算方法は、ハッキリ言って間違っていることに気づけるからです。
このカードの真にやばいところは、「ダメージ80以下は、無効にする」という事実がある点です。これは、ほとんどの場合で、非Vで安直に殴ることを躊躇わせる強制力を相手に与えます。その上で「実質HP350」も持ち合わせる・という認識に改めてください。
非Vで安易な削りを阻止しつつ、Vポケですらワンパンがほぼ不可能。結果として、相手のバトル場に、Vポケモンを場に引きずり出したという結果が残る。それがヒスイヌメルゴン。つまり彼は、殴りながら【ボスの指令】を打ったのです。
そして、のこのこ出てきたVポケは、弱点をつけるポケモンに交代して、逆に殴り倒しましょう。
また、ヌメルゴンで殴る > 殴られるが生き残る > もう一度殴って倒す > 返しの別ポケモンでダメージ足りなくて相手焦る
という展開をなぞった場合。これはもはや実質エクストラターン。「スタークロノス」みたいなもんです。僕は、こういう状況結構ありそうな気がしてます。
【エイチ湖 (水と闘エネがついてるとダメージ-20)】も結構強くない?と思ってます。合計で-100ダメって、ナメてると、まじで対面したらエグいと思いますよ。
ここから先は
¥ 120

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?