2024年8月9日:ひたすら原稿を書く

 原稿書きのためにほかの業務は色々免除してもらっている。周囲の優しさに甘えてひたすら原稿を書いた。周りで相談事が始まっても気にしないようにした。
 耳に入らないようにしていると、本当に耳に入らないんだなと当たり前のことを実感した。「ね、◯◯さん」と急に声をかけられて、反射的に「ハイ」と答えた。話のあらすじを教えてもらえることはなく、いまだに何の「ね」だったのか分からない。

 仕事を終えてバス待ちをしている頃に動悸と気が遠くなる感覚がくる。仕事中でないのは、集中しているからだろうか。バスに乗ってこのまま帰ってもいいのかという焦燥感もあるかもしれない。ただの運動不足だったら今はそれが一番なのに。
 職場の人たちが健康診断の結果をもらっていた。わたしはまだ受けていない。所属ごとに受診できる日が決まっていて、次のタイミングはもう少し先だ。
 健康診断の結果と一緒に、塩分を摂りすぎかどうか、みたいな診断書も届いていたらしい。わたしは大好きなするめやおつまみ昆布、ビーフジャーキーを頭に浮かべてため息をついた、

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