見出し画像

2024年8月7日:話したことはないけど顔は知ってる人たち

 出勤する前に仕事の用事で寄るところがあったので、それに合わせてゆったりとした出勤をした。
 いよいよ原稿も切羽詰まり始めている。しかし原稿書き以外にやることが多くててんてこ舞い。それをどうにか隠して平常心のふりをしているが、机の上の散らかりようを見られたら危ないかもしれない。

 Twitterで見つけた、今欲しいけど欲しくないもの。便利だけどたくさん押される自覚がある。


 帰りのバスを待っていたら大雨が降ってきた。屋根付きのバス停で放心状態になっていると、「雨がひどいですね」と声をかけられた。2年近く同じ時間のバスで帰る女性だった。話したことはないけど、なんとなく顔の向きが合えば会釈をする人。そのあと何人か屋根の中に入ってきて、みんなで雨がすごいだの雷が怖いだの話をした。こんなきっかけで話せるもんなんだな。みんなお互いに何も知らないけど、お互いにこの人知ってると思っているから、話は盛り上がった。
 明日からはちゃんと顔を見て会釈ができるかもしれない。
 こんな雨が降るとは思っていなかったから傘は持っていなかった。かろうじて晴雨両用でもなんでもない折り畳み日傘があって、祈りながらそれで帰った。リュックを前に抱えて、肩を小さくして、靴の中がビジャビジャになりながら。日傘は強かった、最後までリュックを守ってくれた。

 雨のおかげで部屋が涼しかった。雨でやな思いをしなけど、何をせずとも部屋が涼しいだけで一日に満足した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?