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【中国コラムご紹介】最長春節、中国人の旅行先として日本が大人気。

「春節期間に日本を爆買い、中国旅行客の数が一年で187.9%に激増」春节买爆日本,赴日中国游客一年激增187.9%)という中国のコラムを読みました。

内容としては、観光客数や消費に関する数字を紹介しながら、以前と比べると中国人の観光目的が「モノの購買」から「体験型」へと変化を見せているとして、春節に日本旅行した何人かの中国人の所感を紹介しています。

以下、本記事では観光にまつわる数字に関する部分と、どのような「体験型」の観光が人気なのか、抜粋してご紹介したいと思います。


中国本土からの旅行客の消費額は年間約812億元。

過去1年間における中国本土からの旅行客による消費額が約812億元に上り、2024年において中国人が1秒につき2,574元を消費した。

2024年に日本を訪れた外国人観光客は3,687万人。

2024年に日本を訪れた外国人観光客は3,687万人となり過去最高を記録。
その中で、中国本土からの観光客数は爆発的に増加し、2023年との比較で187.9%増を記録。台湾や香港からの観光客も含め、中国人観光客は日本にとって最大規模の外国人旅行団体となっている。

日本行きの航空券はほぼ満席、ホテル予約数も増加。

中国人観光客に人気の旅行先は、北海道、東京、大阪、京都など。春節(1月28日~2月4日)期間中のANAの中国発・関西国際空港行きの便は9割が満席となり、予約数は2024年同時期との比較で約1.5倍となった。また、京都、大阪を始めとして多くのホテルで予約数や価格が2024年との比較で30%増加した。

日本政府「観光立国推進基本計画」の目標数字と達成見込み。

・日本政府観光局は、政府が2023年3月に改定した「観光立国推進基本計画」で、2025年に訪日外国人旅行者数を3188万人以上、旅行消費額は過去最高の2019年を上回る5兆円を目指すとの目標を掲げていることについて、報道陣に懸念を表明した。目標達成には中国人観光客数の回復が鍵となる。

・日本政府は「観光立国」という基本戦略を今も推進しており、2030年までに訪日観光客6000万人、消費額15兆円を達成するという目標を掲げている。2024年12月25日、北京を訪問した岩屋毅外務大臣は、中国国民に対するビザ措置が2025年春に再度緩和される見込みであり、「富裕層」に対して日本への10年間の数次観光ビザの発給や団体旅行ビザの日数を15日から30日に延長すると述べた。

・日本最大の旅行会社、日本交通公社(JTB)は2025年1月、2025年に日本を訪れる観光客数が初めて4000万人を超え、過去最高を記録すると予測した。

人気の「体験型」観光(1)雪景色を楽しめる観光地。

冬の「雪景色」を楽しめる観光地として、もともと人気・知名度とも高い北海道に加え、近年では函館や青森も人気。観光名所としては、旭山動物園、函館の熱帯植物園(温泉に浸かる猿を見学できる)、雪景色が美しく「おとぎ話の町」のような青森など。

街中で雪だるまを作って中国のSNSに投稿する観光客が多く見られた。

人気の「体験型」観光(2)定番の大都市、東京・大阪・京都。

紹介されている名所としては、金運祈願で有名な東京中央区の小網神社(境内の「銭あらいの井」でお金を水につけるのが人気)、大阪・心斎橋のグリコ看板(中国でも人気の『名探偵コナン』のワンシーンが描かれており、中国人観光客の中では「ここで写真を撮らなかったら大阪に来たことにならない」と言われるほど人気)、ほか、京都の歴史的名所。

東京では、定番と言える銀座、浅草、秋葉原などに加え、留学先として日本の人気が高まっていることを受け、東京大学のキャンパス内を見学できるコースを含むツアーが人気となっている。

大阪観光の体験談として、中国の大企業で働いていたがリストラされた女性が、気分をリフレッシュするためにSNSで人気の大阪の美容院でカットしてもらい、1万円弱の消費で「中国のサービスとぜんぜん違って素晴らしい。」と、非常に満足した。

以上、抜粋する形で一部の内容を紹介しました。

「体験型」の観光は以前と比べ、確かに人気が高まっているようです。多くの中国人観光客にとって、日本観光は初めての体験ではなく、二度目・三度目・・と複数回を経てきたことで、買い物以外の楽しみを味わいたい、という欲求が高まっているものと見られます。

とはいえ、コラムの中で「日本での買い物は楽しみ」とアンケートで回答する中国人は非常に多く、ショッピングのために一日で2〜3万歩歩いた後に足をリラックスさせるためにドン・キホーテでふくらはぎケア機器「ゴリラのひとつかみ」が人気、というエピソードも紹介されます。

筆者も、春節に北陸旅行で中国人観光客を見ました。

最後に、個人的なエピソードもご紹介したいと思います。筆者の子供は中国のローカル学校に通っているのですが、冬休み明けにクラスメートと話す中で、少なくとも5人以上が休み中に日本に旅行したそうです。

旅行先としては、東京、大阪、北海道などが多いようでした。

そして筆者も、中国人の妻、息子と、春節期間中に二泊三日の北陸旅行をしたのですが、観光先としてはかなりマイナーな部類に入ると思った富山県の氷見市の漁港市場にある、海鮮が売りの食堂にランチ目的で訪れたところ、中国人観光客が行列を作っているのに驚かされました。

列の前は、中国人の夫婦と思われるカップルでした。
メニューはもちろん中国語対応していました。
中国製の配膳ロボットが活躍していました。
(隣のテーブルは香港人グループでした。)

「食」も観光の大きな楽しみであり、中国人に人気の「雪見」も合わせて楽しめる北陸は、考えたら当然人気と言えるのでしょうね。

本日は、ここまでとさせて頂きます。
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