【中国コラムご紹介】「日本人が中国製品を”爆買い”し始めた」?
先日、『NIKKEIで深読み 中国経済の真相』というポッドキャストで、司会の方が「中国ウォッチャーとして、今ほど中国で何が起きているか分かりづらくなった時はない」と仰っていました。
大いに共感するところであり、このnoteでも中国で起きている出来事、ニュースをご紹介できればと日々アンテナを広げています。
そんな折、「日本人が中国製品を”爆買い”し始めた(日本人开始“爆买”中国产品)」というおすすめ記事が目に止まりました。
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”爆買い”と言えば、中国人観光客が日本で大量に商品を購入する行為を指す言葉で、ちょうど10年前の2015年ユーキャン新語・流行語大賞にも選出されました。
その”爆買い”を、今は日本人が中国で?と興味を引かれました。
「日本人観光客が、中国を訪れ中国製品を大量購入している?一体何を?」
という興味だったのですが、記事は、中国製品の輸出データを引用しつつ、日本向けとしては、ハーモニカなどの楽器製品やデジタル製品、他にはB to B製品(ダイカストマシンなどの製造設備、レアメタルなどの材料)の輸出が増えており、その背景として中国の技術力が向上している、という内容でした。
記事のタイトルから想像した内容とは少し、違いました。
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記事を読み終え、日本人観光客が中国で”爆買い”している商品はないのか、関連記事を検索してみたのですが、「鍋の汚れ落とし洗浄剤」、「便器の汚れ落とし洗浄剤」などの掃除関連商品、あるいは、「龍井茶(緑茶)」、「プーアール茶」などの茶葉が日本人に人気、という記事は見かけたのですが、日本で中国人観光客の「爆買い」が報道されるほどのインパクトはありません。
また、中国人観光客の”爆買い”は、いわゆる商品目当ての買い物だけではなく、日本での観光やグルメ消費もその対象に入る観光消費全般に渡ります。
昨今の日中間の関係性や円安の状況、中国観光や製品の魅力・認知度を鑑みると、”日本人観光客が中国で爆買い”というムーブメントは当面は起きにくいでしょうが、将来的に関係性の変化や、中国観光の魅力、中国製商品の魅力の向上が起きた時には、本当に起こるかもしれません。
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本日は、ここまでとさせて頂きます。
お読みいただき、ありがとうございました!
(参考記事:日本人が中国製品を”爆買い”し始めた(日本人开始“爆买”中国产品)、baidu百科「爆买」)