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【中国コラムご紹介】中国人が日本の不動産物件を買うケースが増加中?

「日本で最初に掘り出し物の中古住宅を購入した、最初の中国人たち:170m²の一戸建てが3万元」、という記事を読みました。

(原題は、「第一批在日本“捡漏”买房的中国人:3万买170m²独栋」リンクはこちら。)

記事によると、中国の若者の間で、日本国内の”掘り出し物”の中古不動産に注目が集まっているそうです。

日本の中古物件購入について、”永住権不要・日本語不要・外国人に対する制限なし、10万元(現在のレートで約210万円)以下で100平米以上の戸建てが購入できる”、と紹介しています。

実際に中古物件を購入した例が紹介されており、購入者と購入物件の概要は以下の通りでした。

①29才女性(写真家)、
小樽で170m²・1966年築の戸建てを3.2万元で購入。(仲介手数料や弁護士費用、翻訳費用など諸経費を含めると7万元弱。)

②43歳女性(アパレル関連会社経営)
滋賀県で床面積300m²、庭面積300m²のフランス式の戸建てを10万元以下で購入。リフォーム費用は50万元ほどを見込んでいる。家族で移住。

③23歳女性(短大で観光関連学科在籍中)
香川県高松で20m²のワンルームマンションを10万元弱で購入。

(購入の理由、経緯や、これからの人生設計については、本記事では紹介は割愛させていただきますので、原文をこちらからご覧いただき、google翻訳などでお読み頂ければと思います。)

一方で、少し前に、やはり中国人の日本国内の不動産購入について紹介した、このような記事も読みました。

中国人(上記記事の中の実例では、香港人)が、旅行の度に宿泊費用が掛かるのが勿体無いので、日本での活動拠点として高級タワーマンションを購入したが、購入当初は頻繁に来日して活用していたものの、その後日本に来ること自体減り、現在は放置状態になっている、という内容でした。

高級タワーマンションを購入し、放置状態になってしまった例に比べ、上記の3人の中国人女性の購入理由や、今後の活用の見通し(つまり、人生設計)はある程度検討された上での購入のように感じました。

特に、2番目の43歳女性は、家族で移住し、娘さんも現地の小学校に転入し、また、空き部屋を利用し民宿経営も考えている、とのことで、いっときの思いつきで物件購入をしたわけではないことが伺えます。

ところで筆者は現在、息子が中国現地の学校に通っているのですが、中国の旧正月(今年は1月末〜2月中旬)を終え新学期が始まりました。

そして、クラスで冬休みの出来事を紹介し合ったところ、日本に家族で遊びに行った友人は軽く片手で数えられる数を超えたようです。

円安の影響もあり、旅行先としての日本の魅力は確かに上がっているのだと思います。

ただし、こと不動産購入や移住については、上記のような実例がある通り、昔より確実に増えているようですが、中国人が日本で不動産を購入し移り住むというのは、まだまだ少数派だとは思います。特別に日本が好きだったり、日本関連の仕事をしているなど、特殊な事情が絡まないと中々実現しないことだとは思うのですが、どうなのでしょうか。

本日はここまでとさせて頂きます。

中国のマーケティング専門家やコラムニストの文章は日本人のそれとはまた違った視点があります。新鮮な視点や考えを、このnoteでお届けできたらと考えております。

お読みいただき、ありがとうございました!

トップ画像はkomekoarts様の画像を使わせていただきました。

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