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ナガノアニエラフェスタ2024 DAY2


はじめに

長野県は佐久市で開催されているアニエラフェスタ。野外でアニソンを思いっきり楽しめる人気のイベント。その2日目に参加した。

この文章を読む方はおそらく事情をご存知のことだろうと思うけども、改めて書くと、観客が刺されるという事件が発生したために2日目のイベントは途中で中止になってしまった。

正直、事件という事情もあって、この文章を残すかすっごく迷った。

でも、アニエラはイベントとしてめちゃくちゃ楽しかったこと、見たステージどれも熱かったこと、それらを無かったことにはしたくないし、いろいろ感謝したいこともあるし、何より自分の気持ちにも区切りをつけたいので書くことにした。
被害者の早い回復と、今後このような事件が起きてほしくないという思いも込めて。。

アニエラはいいぞ!

まずはアニエラが良かった!という思い出について。
当日の天候は朝こそ強い雨が降っていて野外フェスだけに心配だったけども、開場時間にはすっかり晴れていて最高のフェス日和になった。なんでも、佐久市は日本有数の晴天率らしい。
さらに佐久市は新幹線停車駅もあって各地からのアクセスもいい。駐車場こそ少なめながら、駅からのシャトルバスもしっかり出してくれている。佐久市自体がそもそもフェス向きの地域と言えるのかもしれない。会場となる駒場公園は適度なキャパを収容できるサイズ感で、ステージ間の移動がしやすくコンビニも近い。フェス会場としてはとても良かった。
そんな佐久市で開催されるアニエラはいいぞ。

フェスといえば音楽を楽しむのはもちろん、いわゆるフェス飯も楽しみ。
フードのエリアではたくさんのキッチンカーが出ていてどれを食べるか迷う。今回は信州を感じるこちらのラーメン。具材に長野県産のものがふんだんに使われているとのこと。優しい味のスープで美味い!

信州まるごとハート…じゃなかったラーメン
ボリュームもたっぷり!

フェスなので(?)ビールも飲む。こちらのクラフトビールをおためしセットでいただいたけども、どれも美味しかった。

特にフルーツエールが好み

長野を押し出したお店も多いし、種類も豊富。なにより美味しい。
フードが美味いアニエラはいいぞ・・・!

食事を楽しんだあとはいよいよ入場。

入場してすぐに物販でTシャツとか諸々購入。地酒と峯田さんコラボのお酒ももちろん買った。さらにはこのすぐ近くては長野県のビールメーカーである、ヤッホーブルーイングが出店していたし、地元のものをしっかりアピールしているアニエラのスタイルは遠征民にも嬉しい。
やはりアニエラはいいぞ。

推しのイラストが描かれた日本酒とかノータイムで買いますね

ここからがライブステージ本編。
入場後は入口から近いファントムステージから見ることにした。
ファントムステージは公園常設の野外音楽堂のような施設で、小さいながらも屋根はあるし、アーティストを近くに感じながら見ることができた。客席後ろ側は芝生エリアで、のんびり見たい、もしくはめちゃくちゃ動きたいならこちらの芝生で見るのも良い。

以下、参加したステージの感想を軽く。

小崎莉音の今日は楽しみたい!
小原莉子、志崎華音の番組らしい。番組自体は見たことはなかったけど2人の掛け合いが面白かった。
DJ機器のチェックで小原さんがLiSAのRising Hopeをかけたらイントロからオタクがドカ沸き!本編ではDJセトリがめちゃくちゃ強かった!志崎さんが歌うパートも良かったし、ハム太郎とうまぴょいは笑ったけど、次にこのステージに出演する相良さんに繋げる意図もあって「繚乱!虹ヶ咲」のかすみんパート、この後に小原さんが出るRASも流してくれて、このイベントに対するテンションが一気にぶち上がった。

相良茉優
虹ヶ咲のかすみん役としてではなく、アーティストとしてのまゆちの歌を聴くのは初。アガれる曲から聞かせる曲まで、デビュー1年足らずと思えない曲たちをしっかり楽しませてもらった。ファンも熱い。本人も触れてたけど後ろの方でまゆちの写真集掲げてたオタクいたのはさすがに草w
それにしてもまゆちのファンサすっごく良いわ・・・

ここまでがファントムステージで、次はより大きなメインステージとなるテンペストステージへ移動した。

こちらのステージは仮設で、いかにも野外音楽フェスといったたたずまい。ビジョンもついていてテンションが上がる!こちらのステージでも一部、日陰になるようなスポットにシートをしいて休みながら音楽を楽しめるエリアもあった。このエリアでは展示や試供品配布などイベントも多数あるのも良い。

さて、このテンペストステージで見たのはこちら。

DIALOGUE+
はぁ…守屋亨香さん…←
いや、生で見たのは初なんですけども、やっぱりツインテが可愛いですね…お腹も出てましたね…
というのはともかく、思った以上に激しいダンスで予想以上に盛り上がった。今回は急遽、フルメンではなくなったのにそれを感じさせない見事なパフォーマンスだったなー!予習してた時に聴いた中で気に入ってた、おもいでしりとりも聴けたので満足。

i⭐︎Ris
曲は強いし安定感半端ないしどこを切り取っても可愛いしファンサもバッチバチにしてくるし…あれ見たオタクが好きにならないわけないんだよなあ…!噂には聞いてたけど、コール文化がすごくて真横のオタクグループがいろいろやってたのがめちゃくちゃ面白かった。音楽の楽しみ方って色々あるんだな…と改めて。

この時点で、雨はたまにぱらつくくらいですっかり晴れていた。
野外音楽フェスらしく天気の変化も楽しい。何より解放感と、雰囲気の異なる2ステージ構成もあって、本当に楽しいライブだった。
イベントの主題である音楽を野外で楽しめるアニエラはいいぞ。

・・・

イベント中断、そして中止

i⭐︎Risが終わった後、この流れから次はシャニマスの時間だ!とシャニマス関係のオタクがステージ前に集まりはじめた・・・というところでステージ進行が中断する旨のアナウンスが流された。
この時点では場内では特に事情は伝えられてなかった。観客が密集する中で頼りない通信事情から事件のことをTwitterで知ることになる。周辺も同じような感じで、ざわつく人もいれば、同行者同士で話していて、特に情報を知らない人もいた。
さすがに流血沙汰ともなると観客の安全もあるし、ステージの再開は難しいだろうなと、考えたくはなくてもどうしても考えてしまう。そのもやもやした状態で1時間以上待ち続けて、遂にイベントの中止が告げられた。その役を担ったのは、アニエラ代表の方だったらしい。中止は重い決断だったろうし、声にもその感情がにじみ出ていたように記憶している。

それを聞いた自分は、もう覚悟はしていたものの、その場に座り込んでしまってしばらく立てなかった。

傷害事件という不測の事態が起きてしまったこと。
アニソンフェスという、皆が笑顔になれる場で他人に憎悪をぶつけるような事件が現実に起きていることが受け入れられなくて呆然としてしまった。

色々楽しみにしていたものが見られない悲しさ。
空を描くシャニマスの曲を野外ステージで聞けたら間違いなく最高だったろうし、RASは現場行った事がないだけに曲をどう聞かせてくれるのか気になってたし、トリのFLOWは間違いなく盛り上がっただろう。そのほか、出演するどのアーティストも間違いなく全力のパフォーマンスを見せてくれたはず。もっと見たい景色があったけど、いまこの瞬間のイベントを改めて体験することはできなくなってしまった。

このイベントに込められたいろんな願いが叶わなかったこと。
峯田茉優さんがアーティストとして地元である長野県で歌うのはとても意味のあることで、本人はそれをとっても楽しみにしている。去年は雷雨でステージがキャンセルになってしまって、今年こそはと本人も意気込んでいただけに当人のことを思うと胸が痛くなる。
そして、峯田さんの夢を叶えて欲しいと願う、他のファンの方たちのことも普段からTwitterでもたくさん見ているだけに、自然相手ではなくまったく予想しない形でまたも叶わなかったのがとてもつらかった。特に自分よりももっと熱いファンの方々を知ってるだけに、尚更。

いろいろ頭の中がグルグルした状態で立ち上がって退場に向かって進み始めたけども、退場口前で号泣して、仲間に肩を抱えられてるシャニマスのオタクを見てさすがに自分も感情が溢れてきた。。。

この時のメンタルはだいぶ危なかったと、いま振り返って思う。

感謝と希望

思わぬ形でイベントが打ち切られてしまったことでメンタルがだいぶやられてしまっていたけども、周りの皆様のおかげで少しずつ気持ちを戻すことができたので、ここで感謝をしておきたい。

まずは現地観客の皆様へ。
車で会場を出ようとした時に、うちの痛車を見た人が笑顔で手を振ってくれたりグッドサインを送ってくれたり、話しかけにきたりしてくれてとっても嬉しかったです。(たぶんひどい表情してたと思うけどごめんなさい…)
次にメンタルきつい中でTwitterで吐き出してたら、身の安全を心配したり励ましたりしてくれたり。そんな皆様の温かさがとても身に染みました。おかげで気持ちが少しずつではあるけど上に向けるようになってきたのでこの文章も書く気になれました。
中止のアナウンスがあった時も、「また来るよ」とか「ありがとう」って声を出してた観客の皆様もとってもよかったです。。
改めて皆様ありがとうございました。現地で会った皆さんも、今回は見送った方も、またぜひ長野で会いましょう。また必ずチャンスは来るはず、そう信じて推しを推していきましょう・・・!

大変な状況の中、中止を決断された主催のとスタッフの皆様。
おそらくはイベント開催におけるコンティンジェンシーにあるであろう、中止になった場合のプランをしっかり実行していたのでしょうけども、それでも不測の事態だったと思います。そんな中でも見事に対応されていましたし、なによりフェス自体が主催の熱さを感じるとてもすばらしいイベントだと思います。ありがとうございました。事後の対応、今後のことなど大変とは思いますが、ぜひまたあの場所でみんな笑顔で楽しめる日を待っています。

そして、出演者の皆様。
見ることができたステージはどれも楽しかったです!気になる曲も増えました。ありがとうございます。出演が叶わなかった皆様も、大変な事態の中、観客の身を案じてくださってありがとうございました。今回お会いできなかった皆様にはまた次のステージで(できればあの場所で)お会いできるのを楽しみにしています。

出演者の中でも今回のイベントに強い思いを抱いていた峯田茉優さん、先に書いたように彼女のことが心配だったのが今回の自分のメンタルに響いてる最大の要因だったともいえる。
しかし、峯田茉優は自分が思うよりもとてもとても強い人だった。
イベント当日の夜に本人が色々思うところがあるであろう中、チョクメという形で文章にして我々にメッセージをくれたのと、翌日のTwitterでも笑顔を見せてくれたのがとてもうれしかった。また推しに力をもらってしまった。

推しが何度だって前を向くなら、応援する俺たちが下を向いてるわけにはいかないですね。
必ず次があると信じて応援します。

最後に

これは中止が発表された後のステージ付近。
この時の風景を残しておきたくて1枚だけ撮った。

この写真を撮った直後に、お天気雨でしばらく強い雨が降った。
悲しみの雨だという声も退場待機列の中から聞こえたものの、この後にまた晴れたし、虹もかかっていた。
雨の後には晴れが来るというベタな話ではあるけど、改めて書くと、来年またこの場で笑顔で楽しめるといいなと思います。

もうひとつ。
今回、出演が叶わなかった峯田茉優さんではありますが、このミニアルバムはどの曲もとっても良いし、本人曰く「エネルギーの塊」です。まだ聞いたことないって方はぜひ触れてみてください!きっとライブで聞けるのが楽しみになるはず、というダイマをして〆ます。


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