インド旅行記 1日目・前編
前編:計画編はこちら
赤城山ヒルクライムから、午後には自宅に帰宅、しばらく休んでから最後の準備をして19時過ぎに家を出て21時前に羽田空港着・・・
なぜこんなスケジュールにしたんだ、俺は。
海外はバックパック派。
特にアジアはキャリーバッグなんて使ってられないしね・・・
そして、約4年ぶりに引っ張り出した、パスポート。コロナで出番が減ってしまったが、また使える日が来てよかった。
ANAのチェックインは事前に済んでいたので、iPhoneのウォレットに追加済。
さらに荷物預けはスムーズに終わった・・・が、ここでこの旅で最初の心配ごとがさっそく発生する。
バンコクで乗り継いでデリーに向かうのだが、バンコクから乗るタイ航空のチェックインは事前にはできず、航空券も手元にない状態。
バンコクのスワンナプーム空港内で乗り継ぎカウンターで手続きをせよとのこと・・・!過去の乗り継ぎもこういうパターンはなかったのでちょっと不安になる。
一方で「荷物はデリーで受け取り」とのこと。大丈夫か、ちゃんとデリーで受け取れるのか、俺のバックパック。
でも日系航空会社とそのアライアンスだしまだマシ…数年前にイタリアでロストバゲージにあった時は現地のLCCだったんだよね。あれよりは信頼していいだろう。たぶん。
この時のTシャツいまだに持ってるよ!!w
さて、そんな不安を抱えながらも、信じて進むしかないので保安検査を通過して夕飯食べたりしながら時間を潰す。
夜の空港に来るだけで推しを感じられる、お得な奴です。
・・・なんてやってたりしているうちに、搭乗が始まって順調に離陸した。機材はB787なので快適。エンタメもしっかり見られるしね。
日本時間1時ごろにおやつみたいな軽食が出たので、ついでにビールをもらう。フツーのプレモルみたいだけど、よく見ると海外仕様のシールが貼られていた。
朝4時(日本時間)ごろに朝食が出た。
機内が暗くなる時間も短くてほとんど眠れず。でもテンションが上がってるからそんなに眠くない・・・ような。
ちなみにバンコク行きだけあって、タイ人とと思われる女性CAさんが綺麗だったことを追記しておきたい。もちろん写真はない。
バンコクにはタイ時間4:35到着予定のところ、40分早着で4時前に到着。日本時間で6時前ということになる。まずはスマホのSIMをアマゾンで買っておいたFly2SIMに交換する。問題なく通信で着ていることを確認した。
さて、乗り継ぎである。
早朝のスワンナプーム空港はひっそりしてて、案の定、迷った。
普通、Connecting Flightなどとでっかく書いてあるはず・・・なのだがどこに行くべきか、見つからない。
そもそも出発フロアは到着フロアの1階上だがどうやって上がるのか・・・?と思って何回かうろうろしてようやく上がるルートを発見した。ちなみに乗り継ぎの保安検査では靴も脱げと言われたけど、スリッパも用意がなかった。
しかし大事なのはまだここからだ。
先に書いた通り、タイ航空のチェックインがまだなのだった。乗り継ぎカウンターとやらを探すが、見落としていたのか空港ビル内を端から端まで1往復してしまった。空港ビルはほんとに広い。
この↑の投稿も、わかったようなこと言ってるけど・・・ウソみたいだろ、迷ってる途中なんだぜ、これで。
そしてようやく乗り継ぎカウンターを見つけたと思ったら、
「5時から受付開始」
というプレートが置いてあった。
なるほど、人がいなくて見落とすわけだ・・・
なお、その間にトイレに行こうとするも改修工事でほとんど空いてなくて、タイで人権を失いかけたのは内緒だ。
そして、5時になったらカウンターが開…かない。
係員の方はすでに席にいるんだけど、数分後にのんびりスタートした。
こういうところも海外だなーという感じ。
5:03頃から受付が始まって、予約メールとバゲージタグを見せて無事、紙の航空券を受け取って手続き完了。
ちゃんとデリーで荷物を受け取るまでは安心できないけど・・・
待ち時間がまだあったのでタイらしくグリーカレーを食べた。いや朝食さっき機内で食べたけどね、空港内うろうろして疲れたのと、せっかくタイだしね・・・?
マックなどの有名チェーンどころもあったけど朝メニューだと日本とそう変わらないメニューでなにも面白くないのでやめた。空港価格は高いし。
ちなみに、連れてきためぐるのアクスタ。
これが後日、大変なことになることをこの時、俺はまだ知らない。
そうこうしてるうちに乗り継ぎ便タイ航空に搭乗。
4時間くらい乗るのに機材はボロいA320。エンタメの画面や機内放送すらないし、なによりこの機材はケツが痛くなる。
機内食はカオマンガイ。あれ、さっきグリーンカレー食ったばっかりだけど・・・でも、そりゃこっちでも朝ご飯出るよね。
コメもチキンも美味かった・・・パンにカオマンガイの汁を吸わせて食べるという罪をはたらいた。これも美味い。(やや水ぽいけど)
そしてタイを楽しむためにシンハーももらった。いや、ビールはトイレ行きたくなるから避けようと思ったんだけど、前の座席にいたインド系の兄ちゃんたちがビールうまそうに飲んでるもんで・・・
食事のあと、窓のシャッターを下ろすように言われて、そのあと機内が暗くなった。朝発の便なんだけどな。とは思うけど、バンコクまでの間に眠れなかったし、と思ってここで仮眠した。
そしてついに到着したデリー空港。
先日、苦労して申請したビザも問題なく、入国審査は無事通過できた。
自分で手配した書類がちゃんと通ると楽しいw
空港の車寄せでも響くクラクション、タクシーの客引き・・・どれもこれもついに来たぞ、インド!という感じ・・・!
しかし、勢いで建物の外に出てしまったのがまず失敗だった・・・!!!
インドでは空港の建物の到着側から出ると、到着のフロアに再入場できない。行こうとしても警備にめちゃくちゃ怒られる。日本だと戻れないエリアはあるけど、建物自体には入れるから、その感覚で外に出てしまった。
さて、そうすると困ったのが両替だ。
インドルピーは日本では両替できないので、現地入りしてから両替する必要があるのだが、建物の外に出てしまうと両替がすんなりできない。一応、両替所はあるんだけど、ちょうど人がいなくて開いてなかったという。
一方で、乗り継ぎの国内便は2時間ほどしか余裕がない。となれば、デリー空港での両替はいったん諦めて、この日の目的地であるバラナシで両替すればいいか・・・と思ったのがこの日、最大の間違いだった。
いや、というか、そもそも入国してすぐ国内便に乗り継ぐスケジュールからして無理がある。久々の一人旅だからといって詰めすぎた・・・というのは今だから言えることではある。
乗り継ぎ2時間もあれば余裕じゃん!ということはなくて、いったん外に出てしまったので、また建物に入る必要があるんだけど、ここでパスポートと搭乗券のチェックがある。しかも警備の人たちがしっかり見るのでめちゃくちゃ時間がかかる。
なんとか空港内の出発フロアに戻れたけど、この時点でもう出発まで時間の余裕がなく、手荷物預けもせずに保安検査に直行した。
(この乗り継ぎも建物内を移動するだけならすぐ行けたのに・・・)
そしてこういう時に限って保安検査で質問をされる・・・なぜなのか。
海外に行くときはホテルに荷物を置いておくのも安心できなくて、パックセーフのネットを使っている。↓こういうの。
検査員「これはなんだ」
俺「セキュリティ用のネットですね」
検「セキュリティ?どういう風に使うんだ」
俺「(ジェスチャーしながら)バックパックをカバーするんですよ」
検査員は納得したようだったけど、機内持ち込みしていいのか、他の検査員に聞いてから「OK」という感じで通してくれた。
これを聞かれたの初めてだったなあ。
そんなこんなで苦労したけど、なんとかバラナシ行きの国内便に搭乗できた。この日、3本目の飛行機。
離陸後ほどなくして、機内食が出た。
インディカ米に豆のドライカレーが載った、素敵な機内食だった。クッキーも美味しかった。
しかし、この写真真ん中にある、マサラレモンウォーター、てめーはだめだ。スパイスとジンジャーとレモンの入ったとても形容しがたい味がする・・・でももしかしたら、二日酔いとかに効く・・・かもしれない。とにかく素面で飲める味ではない。
フライト時間は1.5時間ほど。
機内食を食べ終わってしばらくすると、機体は高度を下げて、そのうち大きな川が見えてくる。
これがガンジスとその支流か・・・ついに来た、バラナシ。
降り立ったバラナシ空港はとても小さい空港だった。国際便もあるみたいだけど、日本の地方空港みたい。いや、ここもインドの地方空港だけどさ。
さて、空港内を見渡すと・・・
両替所が・・・ない!?
まー、空港になくても市内に行けば大丈夫だろう。
スマホからUberでタクシーを探す。インドでもUberが使えるからクレカで決済して市内まで行けばなんとかなるはず。なんならタクシーのおっちゃんに聞いてみるか。
が。
クレカが使えるタクシーが・・・ない!?
Uberの呼び出しには対応しているものの、クレカに対応しているタクシーはとても少ない。ネットで検索すると、クレカはたまに使えないタクシーがいるくらいのレベルで書かれているところもあるけど、そんなことはない。使える方がまずいないと思った方がいい。
この旅の間、タクシーなどの車利用はすべて現金払いだった。
空港のタクシー待ち行列のドライバーたちからは猛烈な客引きを受けたけど、空港に乗り付けてるタクシーを何も考えずに乗るのは危ないよな・・・
歩こうにも空港から市内までは25kmほど。これはない。
となると。
あれ?
現金のインドルピーを持ってない俺。
もしかして、いや、もしかしなくても移動もできなくて詰んでない・・・!?
ま、まだ空港の近くに両替所があるかもしれない。
警備の人に聞いてみよう。
「両替所その辺にある?」
「Not available.」 ←ほんとにこれだけ言われて何も教えてもくれなかった
Oh・・・
インド入国早々、自分のせいとはいえさっそくピンチを迎えてしまった。
が、実際の当人は「これぞ海外旅行!!」という気分でワクワクしていたという。
1日目・後編に続く。