お父さんへ19
夜寝る前にオルゴールのアルバムを聴いていたんだよ。
そしたらジブリの曲が流れてきて、お父さんがジブリ映画をよくテレビで観ていたことを思い出したんだよ。
お父さんはハリポッターもテレビで放送された時観ていて、私に「面白いぞ、観てみないか」って言ったよね。
私はハリーポッターに興味がなくて観なかったけど、今思うとあれもお父さんなりの愛情表現だったのかな?
一緒に同じテレビを観る
それが、不器用で無口なお父さんの愛情表現だったのかもしれないね。
女性に対する劣等感で、娘にどう接したらいいか分からなかったんだよね。
男ばかりで女のきょうだいもいなかったから、父親が娘にどう接するのか分からないままだったんだよね。
だけど、お父さんなりに必死に私のことを育ててくれましたね。
本当にありがとう。
私自身がシングルマザーになり、1人で仕事や家のことや子供のことをやることが、どれだけ大変かよく分かりました。
とくにお父さんの仕事は、朝から夜中まで働く日もあったよね。
39才で私が生まれて、体力も衰える一方で仕事もハードで睡眠不足で大変だったよね、お父さん。
まだネグレクトの後遺症で私も辛いけど、お父さんも辛かったよね。
そのお父さんの、いわゆる『不幸』もお父さんが引き寄せたことなんだろうけど、お父さんはそのことに気付いてなかっただろうから可哀想だったよね。
もう少し自分自身を振り返ったり、なぜうまくいかないのか?考えてみたりしていたら良かったのにねお父さん。
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