お母さんへ10


私はお母さんがいなくて、
お母さん代わりの人もいなかったから
小学校5年生で生理になった時は、どうしたらいいのか分からなかったよ。

トイレに行ったら、下着に血がついていて
これは何だろう?と思ったんだよ。

それでなんとなくCMでナプキンを見たのを思い出して
あ!あれがこういう時に使う物だったんだ!
と思ったんだよ。

でも家にナプキンなんて置いてなかったから、
どうしよう?って悩んだけど、ナプキンは必要なもので
なかったら学校へも行けないし動けないから、当時は近くに個人商店しかなくて
買いに行くしかなかったんだよ。

でもいざお店に入ったら、恥ずかしくて
ナプキンくださいってなかなか言い出せなくて
でも買わなくちゃいけなくて、勇気を出して泣きながら言ったの。


今なら、スーパーでも薬局でも平気でナプキンを買うことができるけど、
小学校5年生の子どもだった私は
田舎の個人商店で生理用ナプキンを買うことがとても恥ずかしかった。


今でも思い出すと恥ずかしいよ。
近くの個人商店で泣きながら生理用ナプキンを買ったなんて。
それを近所の人たちが聞いて、親戚のおばさんが生理用ナプキンを買ってくれたとか・・・

お母さんがいてくれたら、お母さんが準備してくれたんだろうね。
生理用ショーツも一緒に買いに行ったりできたんだろうね。


今でもあの時の悲しさや恥ずかしさを忘れられません。

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