親を許すということ
私の回復過程で
父親を憎む時期がありました。
父が亡くなってもうこの世にいないのに、それでも母に酷いことをした父が憎くて憎くて
たまらない時がありました。
このやり場のない憎しみがとても辛かったです。
あまりにもやり場がなかったので、父の遺品を捨てたこともありました。
子どもの頃、父と一緒に遊んだオセロも将棋も五目並べも捨てました。
なので父の遺品は持っていないと思います。
でも、父がなぜそんなふうになってしまったのか?
と考えた時に、女性に対する劣等感や、今で言うネグレクトで
お母さんに話を聞いてもらえなかったんじゃないかと気付いたんです。
『四角い親から丸い子どもは育たない。』
私の中にこの言葉がずっとありました。
そもそものおばあちゃんの父に対する子育てが良くなかったんじゃないかと気付いたことは
とても大きなことでした。
養女が実のお母さんの所へ行ってしまい、
娘が欲しくて10年ぶりに授かった子どもがまた男の子だった。
男の子はもう3人もいるから適当でいいだろう。
おばあちゃんの子育ては、そんな子育てだったんじゃないかと思います。
人は、心が満たされていれば
自分を優位に立たせるために人を馬鹿にしたりしない。
人にも優しくできるし、人の幸せも喜ぶことができる。
そう知った時に、父も辛かったんだと思えるようになりました。
そして少しずつ父を許すことができるようになったんです。
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