他人の目が気になり過ぎて③
思い込みというのは、想像以上に強力で
例え周りの人がそんなつもりはなくても
仮に好意を持っていたとしても
他人の言動は全部自分を攻撃しているものように感じてしまうようになっていた
ここまでくると、もう周りの何もかもが信頼できなくなり、例えいいことがあったとしても、
それを素直に受け止められず、
むしろ自分が不幸であることの証明をするかのごとく、マイナス面ばかりが目に入るようになっていた
(そしてまた厄介なことに、そのほとんどは自分が考え過ぎたり思い込み過ぎたりした末の被害妄想だったとしても、自分の中ではそれが事実として蓄積されてしまうことだった)
ある日僕は、職場の飲み会の場で、自分の現状をポロッと明かした
正直、伝えるつもりはなかったし、明かしたことを後悔した
どう思われてるのか知ってしまうかもしれない‥
職場の人が悪いと言っているように聞こえるかもしれない‥
という不安が頭をよぎりつつ、それでも、もう言わずにはいられなかった
結果、僕がそこで知ったことは
他人は良くも悪くも僕にそこまで興味を持っていないということだった
僕の様子がなんとなくおかしいな、とか
最近よく体調を崩しているな、と気にかけてはいたけれど、そこまで思い詰めていることに気づいていた人は誰もいなかったようだった
その時は、
「やっぱり自分のことを誰も気にかけてないんだ‥」といういつもの思考が頭に浮かんだ
でも、気づかれてないからこそ、僕がそれまでみんなに抱いていた嫌な気持ちも知られずに済んでいたという安堵感もあった
周りの人は、その話を聞いてくれて、受け入れてくれて、少しだけ心配をしてくれて‥でも、サラッとそこは流して、あまり深掘りはしてこなかった
ちゃんと話を聞いてもらえなかった‥という悪い思考の癖が出てきた反面、
あぁ‥僕が思ってるよりも、僕の悩みって実は全然大したことじゃなかったのかもと思えるようになった
あの時もし重く受け止められていたら、かえって自分をまた追い詰めていたかもしれないな、と今は思っている
まだまだ完全回復とまではいかないけど、あの頃より今はだいぶ穏やかに過ごせるまでには回復してきた
今回、ここまで自分が酷い状態に陥ったのは、
自分の価値をいつも他人基準でしか評価できていなかったことが1番の原因だと思っている
だからこそ、他人からの評価に自信が持てなくなった時、自分の価値は暴落してしまい、気づけば
今回の経験から、2023年は、長年ずっと目を背けてきた、自分自身ともっと真剣に向き合う1年にしよう、と思った