日本で唯一の神社
瓊瓊杵尊が眠る、可愛山陵の近くに住んでいる為か、神社参りは昔から欠かせないことの一つである。どこの神社にいっても、鳥居は南を向いていると思っていたが、鬼門を向いている神社があると聞いて、一度は行ってみたいと常々願っていた。
先日、念願かなって、日本で唯一鳥居が鬼門を向いているという秋元神社の参拝に連れて行ってもらった。
神社に着くまでの道が、狭いというのは聞いていたが、わたしの運転技術では川底に落ちてしまうかも…と、怖くなる箇所もあるほどだった。
対向車が来ないことをひたすら祈りつつ、なんとか無事に目的地に到着した。
往路だけで、こんなに緊張感があるのに、復路も同じ道なのかと思うと気が遠くなりそうだったが、神社の凛とした空気に、心と体の緊張がみるみるゆるゆるなっていくのが感じられた。
鳥居をくぐり、参道の階段を登ると、湧水の手水舎があり、なんと、その御神水を飲むことができるというのだから、なんとも有難い。
ひとまず、御神水は参拝のあとにいただくことにして、本殿にて御礼参りに向かった。
風がないのに、蝋燭の火が真横に揺れる不思議な現象に目が釘付けになってしまったが、無事に感謝の気持ちをお伝えすることができた。
フッと本殿を振り返ると、今度はひと筋の虹がでていて、何だか勝手に見守られているような…背中を押してもらえているような…ホッと温かくて幸せな気持ちにさせてもらった。ありがたい。
帰り際に、秋元神社の御神水をお腹いっぱいいただいた。何だか体の隅々まで清めていただいたような気がした。