提出のツボ
きっと誰もが頭を抱えたことがあるだろう、あいつの話をしたい。仕事の基本だ、と言われたりすること。期限を守れなかった経験はきっと誰にでもあるやつ。
「提出」である。コンペや企画書を提出したり、日常的に人の提出を受け取ったりする立場にいるんですが、たくさん提出を経験できる人は、「これは上達するな」と思います。「提出」を受け取る立場として思うことは、これまでにたくさん提出してきただろう人は、提出までのスピードが早かったり、求めているものに的確に答えていたり、かゆいところに手が届いていたり、提出に哲学があって強い、と思います。
そう、なにが言いたいかって、最近ぼくは、一流になるための3つのツボ、みたいなものがあるとすれば、どうやらそのうちのひとつは、提出のツボらしいという答えにたどり着きました。
「でっかいどう。北海道」のコピーで有名な眞木準さんというコピーライターは、若い頃、頼まれてもないのに、ひとつの案件につき、それはもうたくさん提出したといいます。すると、社内やクライアントからは、「あ〜眞木準?あのいっぱい提出するやつ?」と覚えてもらって、それが仕事に繋がったといいます。
若者が持っている能力は、先輩や玄人のそれと比べると未熟なものですが、それでも働いてみると、案外打席というものは回ってくるものです。あいつは使える、という表現はよくないけど、でも必ず「あいつは使えるのか」見極められているんだと思いますし、どんなにダメでも提出するから、「もっとこうだった」が考えられる。
今週もありがとうございました。羽生選手も藤井新六段も、そりゃもうたくさん「提出」してきた。