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孤独大敵

これはこれは大きな発見をしたのである。ひとの生きる意味について。意味は見出すもので、人によっていろいろだと思うんだけど、これはこれは多くの人に共通するものを発見してしまった。

ひとの生きる意味は、孤独にならないことだ。ひとのあらゆる活動を素因数分解すると、大なり小なり、孤独にならないためにやっているのである。ぼくの身の回りの活動を例にしてみるので、もう少しお付き合いください。

仕事をする。TEDx、ライター、カレー屋店員、Web制作会社でのアルバイト。仕事を通じて、いろんなひとと出会って関わって通じ合う。役割があるということは居場所がある。なにかができあがったときなんかは、ひとつになれる。これが一体感を感じるってやつだ。何度も読み返している漫画『バガボンド』を読む。世界に入り込んで、武蔵や小次郎に会って共感して、共に生きているような感覚になる。作者・井上雄彦さんと心がつながっているような気分にもなる。とんでもなくこだわって、カレーをつくる。これはきっと、カレーに愛を注ぐことで孤独を埋めているともいえるし、カレーをインスタに載せてみんなからいいね!をもらって、ぼくは孤独を解消しようとしているんだ。ぼくはカレーを自分のためだけにつくらない。カレーはマスターベーションにあらず。だれかと「おいしい!」を共有するために、せっせとカレーをつくる。

こうやって考えてみると、ぜんぶの活動は、孤独にならないためにあるのかもしれない。どんな仕事も、ひとを孤独から救うためにあり、孤独から救われるためにあるのかもしれない。ぼくが書いた文章をインターネットで公開することもそうである。

今週もありがとうございます。きっとぼくは、ウサギと同じくらい寂しがり屋なのである。

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