日帰りで志摩スペイン村へ行きたい人へ...
今年30周年を迎え、様々なコラボ企画などで注目されている志摩スペイン村(パルケエスパーニャ)。大阪、名古屋どちらから行っても遠いその交通の便の悪さから、「日帰りは可能なのか?」と疑問に思う方もいると思う。
結論から言えば「場所によっては一応日帰りは可能」である。
この記事では、公共交通機関を使用したスペイン村への日帰り旅行について解説する。なお、私が経験していないため、車での日帰りについては解説しないが、車の方が難易度は低い可能性がある。また、この記事での「志摩スペイン村」は、テーマパーク「パルケエスパーニャ」の事を表す。
閉園と帰宅の問題
スペイン村の営業時間は日により異なるが、今年は11月末まで9:30から、12月と1月は10:30から開園する。そして7月以降の閉園時間は次の通りである。
そう、パルケエスパーニャの営業時間はナイター期間を除くと短めなのだ。スペイン村への到着時刻が遅くなれば遅くなるほど、スケジュールはタイトな物となる。特に鵜方駅とスペイン村はバスで片道約13分かかるぐらい離れているため、バスの時間を間違えるとさらなるロスを招く。よって、遠方からの日帰りはおすすめできない。体力も時間も足りなくなる可能性が高いからだ。
ではナイター営業はどうだろうか。一見すると営業時間が長いのでたくさん遊べそうに見えるが、実はここに「終電」の罠が隠れている。20時台の閉園で?と思いがちだが、行くのに時間がかかるのだから帰るのにも時間はかかるわけで、閉園より前にパークを出る必要が生じるなんてこともある。
ところで、スペイン村はどこから行っても遠いので、「遠方」ってどこからが遠方?という話になりがちである。何も裏付けはないが、私はこの2つの条件を達成できなければ遠方だと考えている。
自宅を出て朝9:30までにスペイン村へ到着する
ナイター営業日の20時以降にスペイン村を出て、そのまま帰宅できる
逆にこの2つを達成できる地域なら、体力は使うが時間に余裕を持った日帰りが可能だ。
開園までに到着するのがおすすめ
日帰りでたくさん楽しむための手段として、滞在時間を延ばす手がある。具体的には、早朝からスペイン村へ移動するのである。
私は大阪に住んでいるので、日帰りで向かう際は朝6時台の賢島行き特急に乗車する。この特急に乗り込めばスペイン村の開園に間に合わせることができる。私は鶴橋駅から乗車する。
鉄道路線の始発がだいたい5時台なことを考えると、大阪周辺でこの電車に乗れる地域はナイター営業日でも夜まで遊べて帰って来れる地域ではないかと考えている。
特急は8:34に鵜方駅に到着するので、そのまま改札を出て、駅前ロータリーにあるバス停でしばらく待って8:45発のバスに乗り込めば、13分後の8:58にスペイン村のエントランスに到着する。
開園まで30分近くあるが、フリーきっぷだとチケットカウンターでの引き換えが必要なことや、連休や行楽シーズンだと30分前でも行列が出来ていることを考えればちょうど良い時間とも言える。閑散期や平日なら入場ゲートの一番前に並ぶことも夢ではない。
朝から行くメリットは単にアトラクションを楽しむ時間を2〜3時間増やすだけではない。シャッターが上がる際に開園アナウンスが聴けるし、キャラクターが大好きなら開園グリーティングが楽しめるし、園内のレストラン「ピザラロハ」で11時まで販売のモーニングメニューを食べることもできる。素晴らしいショーを午前公演と午後公演の2回とも見る…なんてことも可能だ。
ちなみに名古屋は大阪より近いため、名古屋駅6:50発車の特急で間に合う。また、12月と1月は10:00開園となるため、大阪側でも難波朝7:05発の賢島行き特急で間に合う。
もちろんデメリットはある。最大のデメリットは開園に間に合わせようとすると大阪発は朝早い時間から移動しなければならないことである。下手すると朝4時起きなんてこともある。明らかにハードな為、体力に自信がない方は避けた方が安心だ。
やりたいことを明確にしよう
残念ながらスペイン村のアトラクションやショーパレを1日で全部回るのは困難である。数が多い上にそもそもパークの面積が広く、いちばん西側のコロンブス広場といちばん東側のフィエスタ広場を行き来するとかなり歩くことになり時間もかかる。そこでおすすめなのが、やりたいことを明確にすることである。例えば「ショーとパレードをたくさん見る」とか、「アトラクション全部乗る」とか、「ハビエル城博物館をガッツリ見学する」などあらかじめ決めておくことで後悔を減らすことができる。特に人気レストランである「アルハンブラのパエリャを食べる」の難易度は高いため、来園する前から色々計画しておいたほうが良い。
ここまで長々書いててあれだが、実は無計画でも普通に楽しめる。現に私は何も考えずに行くことが多い。ただ、腕時計だけはあった方がよい。パーク内は時計が少ないので、ショーを見る際の時間把握やカンブロン劇場の映像を見たいときなどに役立つ。
正午ごろ来園する際の注意点
午前9時〜10時ぐらいに出発し、スペイン村へ正午ごろに到着して来園する場合は次の点に要注意。
・レストランが混みやすい
パレード前後はレストランがかなり賑わうので、人が多いと結構待つことも。
・到着して1時間もしないうちにパレードが始まる
空いていればどこでも見れるけど、土日は割と埋まりがち。とくに「このキャラと踊りたい!」があると大変。来ていきなり待機するのも手。
・周遊型イベントが実施されているとそれだけで1日が終わる可能性がある
ナイター期間以外だと閉園まで5時間~5時間半しかありません。急ぎましょう。
日帰りだと難しいこと
日帰りだと時間の都合上どうしても難しいこともある。例えばホテル志摩スペイン村関連だと難しいものだらけである。もし宿泊できるなら…
・伊勢志摩温泉ひまわりの湯に入浴する
・土曜日夜に営業するバル「カルメン」でカクテルを嗜む
・カラオケ「サルー」でカラオケを楽しむ
・ホテルのプールで泳ぐ
などいろんな選択肢が増える。特にバルやレストランのディナーは日帰りでは不可である。
また、意外なものとして
・近鉄特急「しまかぜ」に乗る
・全てのショーを見る
のも難しい。しまかぜに乗ろうとするとどうやっても滞在時間を削ることになるし、ショーは日によっては時間が重なっているのでどちらか一方しか見れないものもあるからだ。
このような時は1泊して、時間に余裕を作る方がよい。あるいは「次来たときに...」と分割するのもおすすめ。
やろうと思えばできる!(個人の意見です)
ここまで長々と書いてきたが、滞在時間を長めに取れば日帰りでも問題ないことがわかっただろうか。しかし開園前までに楽してスペイン村にたどり着けれる地域はあまりにも少ない。遠方からなら1泊するのがおすすめであるし、なにより日帰り可能な地域だからと言って必ずやりたいことが1日でできるとは限らない。私もレストランの待ち時間が思ったより長くなり、見たかったショーに間に合わなかった経験がある。
何度も行けるならともかく、行く機会が限られているのならホテルや民宿に泊まり、体力と時間にたっぷり余裕を持たせた方が満足のいく楽しい旅行になるだろう。
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