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いろいろなレーザーディスク

個人的メモとして残しておく。加筆・修正の可能性がある事に注意。

チャプターなしレーザーディスク

最初期?のレーザーディスクにはチャプターが一切ないものが存在する。これはチャプターが1つあるという訳でなく、チャプター番号が設定されていないことを表す。私が所有するパイオニア CLD-7のチャプター番号欄では無表示となる。
筆者が確認したのはレーザーディスク株式会社製、「NHK特集から ライン河(DW002-21NH)」で、コピーライトから判断するに1980年ごろ発売の製品と思われる。

CXノイズリダクションの表記がないレーザーディスク

CXノイズリダクションの表記がないレーザーディスクを2種類確認した。
片方はCXノイズリダクションが搭載されたLDプレイヤーが登場する前の製品で、もう一つはデジタル音声が当たり前になった頃の作品である。前者は上記でも紹介した「NHK特集から ライン河(DW002-21NH)」で、後者はレーザーディスク株式会社が社名変更したパイオニアLDC株式会社発売のワイドスクリーン版「インデペンデンス・デイ(PILF-2383)」で確認した。
もっとも、CXノイズリダクションを搭載したLDプレイヤー第1号はパイオニア製LD-1000(1981年発売)であるため、CXを搭載していないプレイヤーはかなり少ないものと思われる。

レーザーディスク・レーザービジョンの統一ロゴマークの説明

レーザーディスク(LASER DISC)・レーザービジョン(Laser Vison)には「L」を表したような統一ロゴがあるが、製品によってはジャケットにロゴマークの説明が書かれていることがある。しかしその説明はなんどか変更があったようで、現在4パターンを発見している。

レーザーディスク株式会社製・NHK特集から ライン河(DW002-21NH)「(他の文字と同じサイズの統一ロゴ)マークは、レーザー式ビデオディスクの世界統一マークです。
レーザーディスク株式会社製・Symfonie č.9 e moll Antonín Dvořák Václav Neumann 交響曲第九番《新世界より》ホ短調作品95 アントニン・ドヴォルザーク (MC036-22LD)「このマークは、光学式ビデオディスクの世界統一マークです
バンダイビジュアル発売・機動警察パトレイバー劇場版 PATLABOR THE MOVIE(BELL-300)「このマークは、レーザービジョンディスクの統一マークです。
パイオニアLDC株式会社発売・ワイドスクリーン版「インデペンデンス・デイ(PILF-2383)」「このマークは、レーザーディスクの統一マークです

と表記されており、メーカーや時期に応じて大きく違うのがわかる。
レーザーディスク株式会社→パイオニアLDCでも変わっていて、特に80年代発売(と思われる)ライン河と交響曲第9番《新世界より》で文面が違うことは驚きである。おそらく、「レーザー式」より「光学式」の方が伝わりやすいと誰かが考えたのであろう。
レーザーディスク株式会社が最初から「レーザーディスクの統一マーク」の表現を使わなかったのは、おそらくMCA DiscoVisionやLaserVision表記に考慮したものだと思われる。

ディスクが汚れた時の対処法

レーザーディスクのジャケットには「汚れた時は」や「よごれた場合」で始まる清掃方法が書かれていることがある。これはレコード用クリーナーや有機溶剤をクリーニングに使うなとの注意書きに付随している文だが、この方法にも複数パターンあることが判明した。
ひとつは「よごれた場合は、水を含ませた布でおふきとりください。」と表記されているもので、レーザーディスク株式会社製の「NHK特集から ライン河(DW002-21NH)」や、「Symfonie č.9 e moll Antonín Dvořák Václav Neumann 交響曲第九番《新世界より》ホ短調作品95 アントニン・ドヴォルザーク (MC036-22LD)」、バンダイビジュアル発売「機動警察パトレイバー劇場版 PATLABOR THE MOVIE(BELL-300)」が該当する。
もうひとつは「ディスクが汚れた時は、メガネふきのような柔らかい布で内周から外周にかけて放射状に軽くふき取ってください。」というもので、筆者の手元にあるパイオニアLDC株式会社発売・ワイドスクリーン版「インデペンデンス・デイ(PILF-2383)」や、バンダイビジュアル発売・販売「トップをねらえ!VOL.1(BEAL-1039)」が該当する。
これは筆者の予想だが、レーザーディスクは湿度に弱いと言われているので、水拭きをしてディスクをダメにした方が現れたから変更したのではないかとみている。

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