子どもの忘れ物が多すぎる
ADHDのお子さんは頻繁に物を忘れることが多いため、これがADHDの特徴を見極める際の重要な要素となります。多くのADHDのお子さんがこの忘れ物の問題に苦しんでいます。
物を忘れた際はただ叱るのではなく、チェックリストや持ち物リスト、リマインダーを上手に利用する方法を教えてあげることが効果的です。
忘れ物が多い理由
注意力が乏しい
ランドセルに教科書を入れたもののノートを忘れたり、筆箱を入れたつもりが中に鉛筆が一本も入っていなかったり、絵の具は持っているのに筆を忘れたりすることがよくあります。これは注意力の不足から起こるうっかりミスが多いためです。
注意や記憶に関係する脳機能の偏り
持っていく予定の体操服が目の前にあるのに、別のものに目を取られた瞬間にそのことを忘れてしまうことがあります。このような極端な忘れ物の背後には、ワーキングメモリの弱さといった脳機能の偏りが関係していると言われています。
どんな対応をする?
メモとリマインダーの活用
予定を忘れないようにするためには、メモやリマインダーの活用をサポートすることが大切です。これにより、メモを取る練習にもなります。最も効果的なのは、目に見える場所に張り紙をする方法です。シンプルですが非常に効果的です。忘れ物を減らすためには、持ち物リストが役立ちます。例えば、翌日の授業に必要なものをランドセルに入れるためのリストを作成し、それを見ながら準備を練習すると良いでしょう。
思い出させる練習をさせる
最も重要なのは、子どもに思い出す力を養わせることです。「〇〇を忘れないで〜!」と指示するのではなく、「今日は何か大事なものがあったよね?」と問いかけ、子ども自身が思い出すよう促しましょう。これにより、自分で必要な情報を引き出せるようにし、脳の回路を鍛える手助けをしてあげましょう。
学校と連携する
家庭での対策が功を奏して学校に持っていくものを忘れなくても、持ち帰るべきものを忘れてしまっては効果が半減してしまいます。忘れ物対策には学校との連携が重要です。たとえば、学校の机や靴箱に持ち帰るべきものを書いた紙を貼り、常に確認できるようにするよう先生にお願いしてみましょう。これにより、子どもが学校で忘れ物をしないようにサポートすることができます。
やってはいけないこと
「さっき言ったばかりじゃん!」と責める
だらしないから、努力が足りないなどと性格や気質のせいにする
子どもにやらすと忘れ物をするから、保護者がすべて用意する
まとめ
我が子が忘れ物が多いとどうしてもイライラしてしまいますよね。そんな時こそ、学校の先生にも協力を求めてチームで子どもを支えていくと少し気持ちが楽になるかもしれません。