【皮算用】2024年パシフィックリーグ展望【5球団エアプ】
お久しぶりです。リビングデッドです。しばらく寝てると挨拶が久しぶりか初めましての二択で楽ですね。
さて、休止中に2024年シーズンのパ・リーグについていろいろ考えてきましたので、ここに供養させていただきたいと思います。
結論から言うとオリックス強すぎ!!!に帰結してしまうので、オリックスアンチのフォロワーはここでタブを閉じて当アカウントをブロックすることを推奨します(フォロワーが減る音)。
そろそろ誰もいなくなったと思うのでなけなしの文才を搾っていきます。
1.オリックス
実力だけならパ・リーグ最強球団。24シーズンにおいても攻守に隙のない編成に仕上がっている。
先発陣から見ていくと、大正義山本由伸が抜けた穴に23シーズン後半ロッテで無双したL.カスティーヨを補強。エースが抜けると各投手が対戦する相手が1ランク上になる関係上全体的に先発陣の成績が微減する傾向にあるが、既存戦力の宮城大弥らとともに一分の隙もないローテーションを形成している。山﨑福也の退団含め300イニング弱を失っているが、山岡泰輔を先発に再転向させたり椋木蓮や齋藤響介をがんばらせたりすれば埋まらないこともないだろう。個人的には東晃平に戦々恐々。
リリーフでは昨年平野佳寿がアンチセイバーに回ったためいつ決壊するかわからない状況にあるが、宇田川優希あたりが普通に抑えに回ることになると思われるので特に語ることはない。
野手陣では広島から西川龍馬をFAで獲得。ただでさえ強力だった打線に安定感のあるバットマンが加わることになり、1~8番まで22ロッテとかなら普通に中軸レベルの優秀な打者が並ぶ。ここについても今さら語るまでもない。新外国人としてC.トーマスを獲得しているが入る隙間があるかどうか。
と、ここまでオリックスの編成のことを一生褒めているが気になる点がないこともない。横山聖哉が完成するまでショートを紅林弘太郎に全賭け(野口智哉とかいるけども)している点や外野のどこかが離脱したときに火力の減衰が大きいことなど、これまでのオリックスに比べてところどころ依存度の高い選手が見受けられる。宮城大弥が勤続疲労でぶっ倒れたりしたら危ないかも。が、それでも優勝候補筆頭であることに疑いはない。強すぎ。
[想定オーダー]
1(中)中川圭太
2(左)西川龍馬
3(指)森友哉
4(一)頓宮裕真
5(右)杉本裕太郎
6(遊)紅林弘太郎
7(二)M.ゴンザレス
8(捕)若月健矢
9(三)宗佑磨
宮城大弥
山下舜平大
東晃平
L.カスティーヨ
山岡泰輔
田嶋大樹
山崎颯一郎
宇田川優希
小木田敦也
阿部翔太
A.マチャド
比嘉幹貴
山田修義
平野佳寿
[キーマン]
紅林弘太郎
[成績が楽しみな選手]
東晃平
2.ロッテ
終身名誉負けヒロイン。毎年なんらかの球団の後塵を拝しながら失速しているので開幕前は過小評価されがちだが今年はもしかしたらもしかするようなメンバーが揃っている。
先発陣では毎年怪我せずイニングを消化できる小島和哉とTJ明け2年目で成績向上が期待できる種市篤暉、圧倒的な佐々木朗希率の高さと正確なコントロールで投げさえすれば沢村賞ほぼ確定の奪三振らの三本柱に加えここにきてキャリアハイを出してきた西野勇士、安定して100イニングを一定のクオリティで投げられるC.C.メルセデスと5枚目まではリーグ屈指の陣容。残る1枠には順当にいけば昨年一軍に定着した中森俊介が入ると思われるが、先発転向した東條大樹やどこかから帰還した二木康太、新外国人のJ.フェルナンデスらが名乗りを上げるかも。ただ層そのものは決して厚くないのが懸念か。
一方L.ペルドモが抜けたはずのブルペンはワンチャン12球団トップの層の厚さ。澤村拓一は連投時の成績が悪いのでファルケンボーグ起用すらアリなレベル。坂本光士郎は去年のアレですら下振れなのでみんな覚えて帰ってね。
毎年課題の野手陣にはDeNAからN.ソトが加入。19年清田さん(.253 10 57)くらいの成績だと思っておいた方がよさそうだが今のパ・リーグで50打点を上げられる選手は貴重。適応したらワンチャン20本打つかも。内野では池田来翔が■-■■から受けた死球前の感覚を取り戻すかどうかが鍵になる。うまくセカンドの定位置を奪えれば藤岡裕大に無理にセカンドを守らせる必要もなくなるがどうか。外野では髙部瑛斗の復帰によりセンターは美容師の弟か宇宙人か帰宅部の3択にまで競争が激化。藤原恭大は荻野貴司が荻野する可能性を考えてライトコンバートが無難か。
全体的に先発以外は例年と比べ物にならないくらい層が厚く、毎年恒例の終盤失速は今年こそ避けられるかもしれない。12球団随一の特異点である佐々木朗希を軸に勢いをつかんで夏場に大型連勝ができれば半世紀彷徨っている亡霊たちの解放も見えてくる。ロールモデルはおそらく2016日本ハム。流れと勢いでジャイアントキリングを狙う。
[想定オーダー]
1(右)荻野貴司
2(中)岡大海
3(左)角中勝也
4(指)G.ポランコ
5(一)N.ソト
6(二)藤岡裕大
7(三)中村奨吾
8(遊)友杉篤輝
9(捕)松川虎生
佐々木朗希
種市篤暉
小島和哉
西野勇士
C.C.メルセデス
中森俊介
J.コルデロ
西村天裕
澤田圭佑
横山陸人
東妻勇輔
澤村拓一
坂本光士郎
益田直也
[キーマン]
池田来翔
[成績が楽しみな選手]
和田康士朗
3.ソフトバンク
オンラインストーブリーグの覇者。弱いとこは弱いが強いとこは強いAクラス争いチームにありがちな編成に見えるが優勝争いに絡んでくる可能性は十分にある。
先発陣ではなんといってもL.モイネロの先発転向が大きすぎる。松井裕樹を例に出してネガキャンする勢力も見られるが、あのサクサク具合を見ているとやはり平良海馬に近い転向例になるのではないかと思ってしまう。ただ埼玉西武ライオンズの和田毅があの歳でローテーションに内定していることが示すように、他の先発陣はそこまで大きくハネる選手はいないように思われる。
リリーフについては可もなく不可もなく。絶対的ヒマ守護神のR.オスナが9回に居住しているので特に運用で困ることはないがリリーフで勝った試合は生まれづらい、といった形に落ち着くだろう。
野手陣には平成パ・リーグ最後のゲームチェンジャー山川穂高が満を持して加入。インターネットがブランクや怪我を持ち出していかに活躍しないかで賑わっているのはフルで稼働した時の脅威から目を背けているだけに見えてしまう。トレードで獲得したA.ウォーカーの存在も見逃せず、DHの運用問題もあって実現する試合数は限られるものの柳田悠岐や近藤健介とともに打線に並んだときの破壊力はラビット時代を想起させるだろう。牧原大成と三森大貴が争うセカンドに代表されるように野手の層は厚いが、今宮健太の代役になりうるショートが川瀬晃どまりなのはやや不安要素か。
「全体的に大味で不安定な編成に感じるがハマれば強い」というと10年代後半のDeNAを想起させる。監督が変わったこともあっておそらく今年のパ・リーグでもっとも順位が読みづらいのでファンとして見ている分には楽しいかも。ホークスの明日はどっちだ。
[想定オーダー]
1(中)周東佑京
2(左)近藤健介
3(右)柳田悠岐
4(一)山川穂高
5(指)A.ウォーカー
6(三)栗原陵矢
7(二)牧原大成
8(遊)今宮健太
9(捕)甲斐拓也
L.モイネロ
有原航平
大関友久
C.スチュワートJr.
和田毅
大津亮介
藤井皓哉
松本裕樹
又吉克樹
津森宥紀
武田翔太
板東湧梧
田浦文丸
R.オスナ
[キーマン]
L.モイネロ
[成績が楽しみな選手]
L.モイネロ
4.楽天
ヴィッセルじゃない方。全体的に野手陣のプラスを投手陣がムシャムシャ食い潰してる感じで結構苦しい戦いを強いられそう。
先発陣を見ると早川隆久と荘司康誠のロッテに来るはずだった若手ドラ1の両輪は強力なものの、次点に高齢の岸孝之を据えざるを得ず厳しい陣容。C.ポンセの獲得と藤井聖や先発転向した内星龍のがんばり次第で幾分かマシにはなるだろうが、1人抜けるだけで目も当てられない運用になりそうなので古謝樹が酷使されないか今から心配。
リリーフでは既存戦力の渡辺翔太らに加え広島からN.ターリーを獲得。抑えに転向した則本昂大の存在もありなぜか一人消えている気もするがこちらはそんなに困らないと思われる。
一方野手陣は全体的にハイクオリティでどのポジションにも優秀な選手が揃っている。どう組んでも溜めて浅村栄斗どーん!!!になりがちなのは気になるが当人が全然衰えないのでそこまで大きな問題にもならないか。ただキャッチャーだけは昨シーズン出場試合数チーム2位の炭谷銀仁朗を放出したので太田光にかかる負担が昨年以上に大きくなるのが不安点。安田悠馬が育てば全てが解決するのでそれまで耐えられるかが争点になるが、則本×太田の相性の悪さも含めて全体的な投手陣の成績低下リスクは孕んでいる。
個人的にはほぼ5位で決まりだと思うので(特に野手は)若手中心のシーズンにした方が再来年以降に繋がるか。Aクラスに入ったら木の下に埋めてもらっても構わないよ!
[想定オーダー]
1(二)小深田大翔
2(右)小郷裕哉
3(指)島内宏明
4(三)浅村栄斗
5(左)岡島豪郎
6(一)阿部寿樹
7(中)辰己涼介
8(遊)村林一輝
9(捕)太田光
早川隆久
荘司康誠
岸孝之
C.ポンセ
内星龍
藤井聖
渡辺翔太
伊藤茉央
西口直人
宋家豪
酒居知史
N.ターリー
鈴木翔天
則本昂大
[キーマン]
浅村栄斗
[成績が楽しみな選手]
内星龍
5.西武
子猫。書くことがなかったとかではなく本当にこの単語が適切すぎる。西武ファンにブラウザバックしてもらうために先に言う(最後まで読んでくれる人いるんか?)と正直今年の西武はあまりにも厳しいな、というのが率直な感想。
先発陣は平良海馬、髙橋光成、今井達也の三本柱に隅田知一郎、與座海人、松本航の裏ローテで盤石も盤石。マジで他に書くことがないレベルで完成されている。
リリーフでは昨シーズン他の投手が繋いだリードを増田達至が全て無に帰すシーンを度々見たが、なぜか降ってきた甲斐野央の加入でこの点は解決するだろう。他のリリーフは軒並み優秀なのでリリーフについて心配することはない。
問題なのは野手で、私は最初このnoteを書こうとしたとき西武のレギュラーが外崎修汰と源田壮亮しか思い付かなかった。割とマジで。後になって佐藤龍世がかなりやれてることを知ったがそれでも3人だけである。「アンチ乙、長谷川と蛭間が覚醒するしコルデロとアギラーがそろって20本打つから」と希望的観測をするのは勝手だが、そんなことを言い出したら藤原のトリプルスリーと山口の30本を前提に動けるロッテが無双してしまう。現実的な話をするなら良いとこ若手二人はOPS.700程度と見るべきだし、外国人二人は10本打てるかどうか程度として計算した方が(実際の成績は置いといて)現実との乖離が少ないはず。マジで中村剛也が7回目のキング獲るくらい打たないと最下位回避は厳しいのではないか。
[想定オーダー]
1(右)蛭間拓哉
2(遊)源田壮亮
3(二)外崎修汰
4(指)中村剛也
5(一)J.アギラー
6(左)F.コルデロ
7(三)佐藤龍世
8(中)長谷川信哉
9(捕)古賀悠斗
平良海馬
髙橋光成
今井達也
隅田知一郎
與座海人
松本航
A.アブレイユ
平井克典
豆田泰志
本田圭佑
田村伊知郎
佐藤隼輔
J.ヤン
甲斐野央
[キーマン]
外崎修汰
[成績が楽しみな選手]
A.アブレイユ
6.日本ハム
ストーブリーグの覇者(本来の意味)。昨シーズンは最下位だったものの個々の選手の力は決して悪くなく、フロントが突然覚醒したことによってAクラスも狙える戦力になった。
先発にはオリックスから山﨑福也が加入し、90万円に換金された上沢直之の穴にD.バーヘイゲンを補強。既存戦力に加え若手の金村尚真や根本悠楓も成長著しく、ローテーションの最大値はロッテやオリックスすら上回るかもしれない。
リリーフは近年慢性的な不安要素になりつつあったが、去年はなぜか降ってきた田中正義が抑えを見事に努め上げた。福田俊らの奮闘もあり弱いの一言で切り捨てられない制圧力を持ちつつある。
野手ではパ・リーグの若手長距離砲で唯一期待通りに育っている万波中正に他の選手が続けるかがカギ。特に野村佑希はもう一押しで始まりそうな雰囲気を纏っている。特にこれといって戦力が薄いポジションもなく安定した火力補給が望めそう。
上位を狙える戦力は十分に揃っていると思うので、あとは監督のアレ(52)が下手に動かないでいられるかどうかが最後の決め手になるかも。CSの椅子を勝ち取る可能性は十分にある。
[想定オーダー]
1(中)松本剛
2(遊)上川畑大悟
3(三)清宮幸太郎
4(右)万波中正
5(一)A.マルティネス
6(指)F.レイエス
7(左)野村佑希
8(二)奈良間大己
9(捕)伏見寅威
加藤貴之
伊藤大海
金村尚真
D.バーヘイゲン
山﨑福也
根本悠楓
山本拓実
池田隆英
玉井大翔
A.ザバラ
福田俊
河野竜生
宮西尚生
田中正義
[キーマン]
新庄剛志
[成績が楽しみな選手]
金村尚真
おわりに
ここまで5000文字以上に及ぶ皮算用にお付き合いいただきありがとうございました。拙い点も多くあったかと思われますが、少しでも面白いと思っていただけたなら幸いです。