「推しの子カルテット」、いざROUND16へ【シンデレラファイトシーズン2】
「推し活」とシンデレラファイト
今年は「推しの子」という作品がバズった。
アニメ化され、主題歌の「アイドル」もバズった。
元Mリーガーの丸山奏子pがYouTubeチャンネルでアップした「アイドル」の歌ってみた動画もまたバズった。
そんな「推しの子」人気の後押しもあってか、「推し活(「推し」の活躍を祈り、周りに存在を広めること)」という言葉もすっかりメジャーになり、
今や「推し」をテーマにしたテレビ番組まで作られるようになった。
世はまさに「推し活」全盛の時代なり。
かく言う自分はといえば、中学時代にハマったモーニング娘。をキッカケにアイドルオタクとなって以降、
48系、坂道系といったアイドルに限らず、アスリートからアナウンサーに至るまで、とにかく可愛くて綺麗な女性について、日頃から番組やSNSで追いかけるようになっていた。
ただ、「推し」の存在を広めていくという本格的な「推し活」ということになると、
その起点であり現在地は、やはりおかぴー(岡田紗佳p)なのである。
普段は西日本に住んでいる自分が、往復数万円の交通費(+宿泊費など)をかけてKADOKAWAサクラナイツの壮行会に行ったのは、
それまで1度も会ったことがなかったおかぴーに会っておかなければ、
おかぴー推しとして「推し活」するには格が足りないのではないのかという謎の矜持があったから。
普段はなかなか踏み出せない行動に踏み出せる衝動を与えてくれる存在は、今の自分にはおかぴーしかいないのだ。
ただ、応援しているプロ雀士がおかぴーしかいないのかといえば決してそうではない。
男性にも女性にも応援しているプロはたくさんいる。
その中でも新時代を担う若手プロたちにはより強い期待を込めていたりするのだ。
今や日本プロ麻雀連盟(以下連盟)は若獅子戦、桜蕾戦という若手プロ限定の大会を創設し、
中でも桜蕾戦は優勝した伊達朱里紗p、菅原千瑛pがMリーガーとなるなど、その存在感をドンドン増してきている。
そして、今やその桜蕾戦と肩を並べるほどの若手女性プロ限定の大会となったのがシンデレラファイトなのだ。
シンデレラファイトとは?
シンデレラファイトの詳しい大会内容については上の公式ホームページを参照していただくとして、ざっくり説明するとこんな感じだ。
・トップ(一部の対局は2着も)は次のステージへ進出
・ラス(一部の対局は3着も)は即敗退
ほとんどのトーナメント方式の大会は「トップのみ勝ち上がり」もしくは「2着まで勝ち上がり」なのだが、
シンデレラファイトは一部の対局を除いて「ラスのみ敗退」という特殊なルールを持つ。
このルールにより、オーラスが痺れる展開になることが増え、より劇的な結末が起こりやすくなっている。
それこそ、オーラスの親被りでラスに落とされたり、オーラスで3着目から黙聴に放銃してラス落ちという展開が訪れたりする。
そして、そういったルールだからこそ対局者それぞれの選択がドラマを生みやすく、時に劇的な逆転に繋がることもあれば、逆に敗着になることもあったりするのだ。
対局終了後に敗退者のインタビュー、対局内容の検討、パーソナルデータや活動の紹介という「反省会」の場が設けられているのもシンデレラファイトならではなのだが、
「反省会」の場では悔しさや自身の不甲斐なさで涙する選手もいたりする。
そういった姿を見ていると、シンデレラファイトはまさに若手女性プロにとっての甲子園なのだなと実感させられる。
それだけ各選手が懸けている想いは強いということだ。
甲子園から数々のスターが生まれたように、シンデレラファイトからも現段階で注目度や人気が高まった女性プロはたくさん出てきているし、
ここから歴史が続いていけば、さらにその数は増えてきていることだろう。
そしてそれはそのまま麻雀界全体の底上げにも繋がっていくはずだ。
推しの子カルテット
そんなシンデレラファイトを自分は昨年のシーズン1から見させてもらっていた。
実はこの時は3人応援していて、そのうちの1人が決勝まで進んだ日本プロ麻雀協会(以下協会)の柚月彩那pだったのだが、今回のシーズン2は残念ながら不参加となった。
一方で、残りの2人はシーズン2も参加するということで、2人を応援することは決まっていた。
しかしながら、この2人はいずれもシーズン1ではGroupStageで姿を消しており、今回も早々に応援の楽しみがなくなる危険性はあった。
さらに、その2人のうち1人は協会所属、1人はRMU所属ということで、どうせなら各団体から1人ずつ応援するプロを選んでみるのも面白いと考えた。
残念ながら麻将連合からは本戦出場者が1人もいなかったということで、連盟から1人、最高位戦日本プロ麻雀協会(最高位戦)から1人足して、
合わせて4人を応援していくことに決めた。
その所信表明ならびに4人のアピールに少しでも繋がればと思って綴ったのが上のnoteなのだが、時間が足りなかったこともあり内容があまりに薄いのが心残りだった。
なのでここでは4人についてもう少しだけ書かせていただく。
ちなみに上のnoteでは特に4人まとめての呼び方はなかったのだが、
このnote以降は「推しの子」ブームにあやかって「推しの子カルテット」と総称することにする。
す協会所属、プロ3年目の成海有紗p。
愛称は「なるちゃん」。
そもそも存在を知ったキッカケはYouTubeチャンネル「麻雀遊戯王」の「麻雀遊戯BAR」にて、
後のMリーガー・仲林圭pとあらゆる意味で大注目の尻無濱航pという2人が注目のプロとして名前を挙げていたところからだった。
気になってTwitterを見に行ったら、まぁ自分的にもどストライクだったのだ。
そんななるちゃんの闘牌を初めてちゃんと見る機会が前回のシンデレラファイトシーズン1だったのだが初戦であっさりと敗退してしまい、
あまりにも早い終戦に猛烈な空虚感が襲ってきたほどだった。
今回のシーズン2では1戦でも多くその闘牌が見られることを期待して、シーズン1に引き続いて応援することにした。
RMU所属、プロ3年目の彩世来夏p。
愛称は「こなたそ」。
自分がTwitterアカウントを開設した当初から、なんのこなたそ色もないツイートにちょくちょくいいねを押してくれていて、
それをキッカケに徐々に気になりだして、Twitterアカウントもフォローして、前回のシンデレラファイトシーズン1でも追っていたものの、こちらも初戦で敗退。
次こそは1戦でも多く闘っている姿を見たいと願い、こちらも引き続き応援していくことにした。
と、ここまでが前回のシーズン1でも応援していた2人。
今回はここにさらに2人加えて「推しの子カルテット」とした。
最高位戦所属、プロ4年目の小西雅p。
愛称は「こにたん」。
存在を知ったキッカケはズバリ、昨年のシンデレラファイトシーズン1だ。
インタビューの声の可愛さと身長の低さとはあまりにギャップがある衣装と謎のポーズ。
率直な印象は「何か凄いのいるぞ」だった。
ちなみに、この試合でなるちゃんが敗退となってしまい、楽しみが1つ減ってしまったというのもあり、
何か気になってしまったこにたんを「推し」とはいかぬまでもほんのり追ってみることにした。
そうしたら、その先にはシンデレラファイト史上初の役満(大三元)和了があったのである。
四人麻雀よりも役満和了がしやすい三人麻雀とはいえ、史上初をもってこれるそのスター性が決め手となり、それからもひっそりとではあるが追い続けてきていたのだった。
そして今回、最高位戦枠として晴れて「推しの子カルテット」に加えた次第である。
連盟所属、プロ7年目の松田彩花p。
愛称は「あやちー」。
セガサミーフェニックスの魚谷侑未選手に憧れ、かつてはYouTubeチャンネル「りおみんちゃんねる」の裏方でもあったのだが、
その「りおみんちゃんねる」などの動画媒体及びTwitterなどでその姿を見かける度に「何この超絶美少女」と思うとともに、
自然と滲み出てくるその健気さと人の良さも相まってドンドン気になる存在になっていった。
そして、いつしか「いつかどこかで報われてほしい、否、報われるべき」と思うようになっていった。
そんなあやちーがシンデレラファイトシーズン2に参加すると知り、「推しの子カルテット」の連盟枠は早々に埋まったのであった。
あやちーを語る上で外せないのが仲良しの同期の3人、一瀬由梨p、内田みこp、大月れみpだ。
当時プロ1年目にしてMリーグドラフト会議のカメラに抜かれていた4人。
当時から仲良しだったことが伺える。
ここから麻雀最強戦ファイナリストが2人も生まれている(一瀬pと内田p)わけだから、今改めて見返すとなかなかの貴重映像である。
今年は一瀬pが「IKUSA」、内田pがBEAST Japanextドラフト会議指名オーディションと、
同期たちが立て続けに大舞台で躍動した中で迎えるシンデレラファイトシーズン2だけに、
あやちーにもきっと勢いがもたらされるはずだという期待も持っていたのであった。
かくして「推しの子カルテット」は出揃ったのである。
いざ、ROUND16へ
そして迎えたシンデレラファイトシーズン2GroupStage。
結果として「推しの子カルテット」は4人全員がROUND16進出を果たした。
GroupStageだけで参加44人中28人が落とされた中で全員が通過したというのはなかなかの確率だと思っている。
特にGroupBは通過枠が4つしかないところに「推しの子カルテット」の4人中3人が固まっていて、
さすがに2人通過なら御の字だろうと考えていた中での全員通過だっただけに喜びも一入であった。
当初の予定では「推しの子カルテット」が闘ったGroupStageの全試合を細かく書いていくつもりだったが、
開幕した麻雀格闘倶楽部の投票選抜戦2023に時間を割くことになったこともあり(完全なる個人の事情)、結局ROUND16開幕までに纏めきれなかったため、
ここではGroupStageで特に印象に残った和了だけをピックアップさせていただくことにする。
次のSemiFinalからはABEMAでの放送対局が待っているだけに、このROUND16は非常に大きな意味を持つ。
もちろん「推しの子カルテット」全員の通過を望んではいるのだが、確率的に厳しいのも承知の上。
せめて2人上がってくれれば御の字と思っているのだが果たしてどうなるか。
いざ、新たなる舞台・ROUND16へ。
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