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ミスiDフェス2019を写真と言葉で振り返る <後編>

※前編(https://note.mu/mztk_ktkr_ko/n/nd182b52351d3)からの続きです

…ミスiD2019ファイナリストお披露目(自己紹介タイム)と選考委員の紹介が終わり、いよいよ受賞者の発表が始まった。

【各賞の発表です。】

>> C-Channel賞 <<
詩島萌々
新海さや
頓知気さきな

>> note賞 <<
芋如来メイ

>> voicy賞 <<
青山麻由
莉音(りーめろ先輩)

左はnoteの運営会社・ピースオブケイク代表の加藤貞顕さん(https://note.mu/sadaaki)!! 良いツーショは撮れたのかな。

>> ミスiD動物園賞 <<
夏本あさみ

保護犬、ウサギ、シマリス、デグーと暮らしてます。将来は保護犬カフェをやりたい。

>> 太陽と月のフォトジェニック賞 <<

ura
しろいこ
中明佑里花

>> ぼく(選考委員)たちの失敗賞 <<
相沢あゆみ
エアイン
きのしたまこ
詩島萌々

書類で落ちたけど、尊敬するろるらり先輩が「凸(突撃)面接行ってきなよ」って背中を押してくれたお陰でここまで来れた。本当に感謝しています。

>> 性別なんてことよりぼくたちにはもっと大事なことがある賞 <<
一条あおい
佑生

ミスiDで初めて賞を獲った男性になれて嬉しいです。

>> 文芸賞 <<
安住日希
いとう

悲しいことに、大人になってしまいました。

>> インバウンドアイドル賞 <<
みしゃむーそ

みしゃむーそなら賞獲れるよ、ってみんなが言ってくれたことが、ずっとプレッシャーだった。

>> サバイバル賞 <<
相笠萌
あにお天湯
舵木まぐろ

クリスマスに「どうせお前らクリスマス暇だろ?」っていうイベントやります。来てください。

(((受賞を山手線の中で知った女)))

>> クリエイティブは最高に優雅な復讐である賞 <<
雨乃水面
ケビンばやし
髙橋あやな
眉村ちあき
里帆

私の作品は、別に、復讐じゃないし…

最終的に見てほしい人は一人なんです。

>> メタモルフォーゼ賞 <<
ケビンばやし
さくらこ
れいなぷーどる

え、メタ…何? 読めない。

今朝、家に鞭を忘れてしまって。でもそれをツイートしたら、手下が届けてくれました。

>> 実行委員長特別賞 <<
莉音(りーめろ先輩)

>> 選考委員個人賞 <<


清水文太賞:藤條ポリウレタン佑蘭依

個人賞、もらってくれるかな。

大郷剛賞:とれの

選考期間中、何もできなくて、賞が欲しいなんて言えなかった…でも…ちゃんと見ててくれたんだ…!

中郡暖菜賞:真城まゆ

可愛い子なのに、可愛さを憎んでる。
漫画家の楳図かずおさんが「狂気の反対側にはもう一つの狂気がある」って仰ってたんですけど、そういうものを感じました。

菅野結以賞:櫻井香純

踊っていないと死んでしまうのではないか、という感じがした。

大森靖子賞:湖愛

湖愛ちゃん(大阪在住)は最終面接の時に、ヒョウ柄の服で来て「東京にケンカを売る」っていう浅はかなことをね、やってて、ほんと可愛かった。
断髪式をやるって宣言した割に、数センチしか切ってなくて、みんな爆笑したんです。最終面接で髪を切る人は多いんだけど、そんなの初めてで。
私は女の子の「前髪2センチ切ったの、気付いて!」みたいな感性をとても尊いものだと考えていて、大事にしたいと思ってるんです。

小林司賞:琴海りお

何となく、賞くれるとしたら小林さんのような気がしてました。

家入一真賞:眉村ちあき
岸田メル賞:アガツマ
佐久間宣行賞:福井夏
鹿野淳賞:髙橋あやな
志茂田景樹賞:ごみのみの
辛酸なめ子賞:マキシマムザフナタン
SKY-HI賞:里帆
東佳苗賞:咲季
山戸結希賞:永遠
吉田豪賞:モネ

(式に出ているファイナリストたちに対して)賞の発表中に、インスタグラムを見るのはやめましょう!!!

すべてはハッピーへの伏線です。

(SKY-HI賞を受賞したことだし、)愛と、あざとさと、諦めの悪さのトリプルエー(AAA)で頑張ります。

>> きみがいる景色が、この世界〜昼〜」賞 <<
伊東笑
坂田莉咲
るかぴ

嫌なことがあった時、「ラーメン食べに行こうよ」って誘ってくれた女の子が、ミスiD出身だったんです。

>> きみがいる景色が、この世界〜夜〜」賞 <<
藤條ポリウレタン佑蘭依
眠リ
望月める

ずっと、自分は、いちゃいけない人だと思ってた。
でも、この賞を貰えたってことはさ、いていいんでしょ!?

>> ミスiD 2019 <<
歩那
きのしたまこ
詩島萌々
頓知気さきな
中野たむ
中森千尋
眉村ちあき
水沢柚乃

準グランプリ:十味

グランプリ:友望

ロリータでインプレッサ乗ってて、よかった。

「ぼく(選考委員)たちの失敗賞」をもらった時、応援してくれた親や友達に結果が「失敗賞」だったなんて言えねぇ、と思ったけど、ミスiDだったら胸を張って言える…よかった。

12月にアイドルプロレス団体を立ち上げます! 見に来てください!

(じゃあ、プレス用の写真撮影を撮るので、ミスiDの皆さんは真ん中に…えーと中森千尋は…え? 帰った!?)

【では、ファッションショーのモデルに選ばれた皆さんは準備をお願いします。】
【モデル以外の人で、小林司に文句がある人は、ステージで言ってください。準備が終わるまでに。】

授賞式の前に「ファイナリスト全員がミスiD」って言ってたのに、結局選んでるじゃないですか。

私は「ミスiD2019 よだかの星賞!」

私は「よだだの星賞!」

結局、性別で括られた。

アート枠にしないでほしかった。

アメリパラダイス教の信者が全然増えてないんですけど!!! どういうことですか!!!

準備ができたようです…

【ファッションショー】

ファイナリストから8人がモデルとして選ばれ、縷縷夢兎・Crayme・ケイスケカンダの服を着てランウェイ(客席の間の通路)を歩く。スタイリングはすべて選考委員が行う(縷縷夢兎:東佳苗、Crayme:菅野結以、ケイスケカンダ:中郡暖菜)。

選考期間中、ネットで嘘書かれたり、個人的なことをバラされたり、嫌なことが沢山あって何度も棄権しようと思ったけど、「めるちゃん大好きだよ」とか「めるちゃんがいるから頑張れる」とかDMで言ってくれる子がいたから、絶対最後までやるって決めた。

悔しいです。

女優になりたい。

【ファイナリスト全員で記念撮影をします。舞台に上がってください!】

カメラに向かって拳を振り上げましょうか…せーの、ミス、iD-!!!

【もう一人の出席者】

ライブが終わってから講談社に行ったら、もうお披露目が終わっちゃって、ステージに上げてもらえなかったんですよ。結局、受賞もできなくて、途中で帰ったんです。ファンの方に合わせる顔がないと思って。
でも、そういうのも良くなかったのかな…って、家で落ち込んでた。

※この部分のみ、ミスiD2019後夜祭でのコメントです※

【全員握手会】

※この時間は撮影禁止なので写真はありません※

一般的に、アイドルイベントの握手会は、列の長さによってアイドルの人気度がはっきり分かってしまう残酷なイベントだ。客が選ぶ側、アイドルは選ばれる側。
しかしミスiDの握手会は、全員と握手して帰るというシステムだ。選考委員がファイナルまで残した子は全員誰かのアイドルなのだから、自分が推していてもそうでなくても、全員の存在と体温を感じて帰ってください、ということなのだろう。

列に並び、80人超のファイナリストと握手をした。選考期間中に注目していた人もいれば、あまり見てこなかった人もいる。でも彼女たちの人生にも私の人生にも続きがあることを考えれば、この日に何の気なしに握手を交わした誰かの存在が、この先の未来で突然意味を持ち始めることだってあるのかもしれない。

会場の熱気と、沢山の女の子たちの喜怒哀楽を浴び続けた数時間。家に帰り、寝て、翌日になっても頭がぼんやりしていた。
フェスから2日経っても、会社で仕事をしながらふと女の子のコメントが蘇ってきたりする。強烈な体験だった。

女の子の、いや、人間の魅力って何なのか。女の子も選考委員も見ている私たちも、選考期間中はずっと考えている。この本質的には答えのない問いに「賞」という暫定的な回答をしなければならない選考委員たちがSNSに吐き出す弱音を目の当たりにすると、人間が人間を評価する限界というものを思い知らされる。
毎年、賞の発表後には、「何で〇〇ちゃんが受賞してないの」という内容のツイートが相次ぐ。受賞者への不満を、実行委員長の小林司さんや選考委員の吉田豪さんのDMに直接送りつける者まで現れる。これだけ沢山の賞を用意していてさえ、色々言われる。それでもこのイベントを続けているという点には、尊敬しかない。イベントの告知が急だったり、小さめの不満はあるものの。

そして、こういう一連の現象を見ているうちに、人間の魅力の有無を「目の大きさ」「身長・体重・スリーサイズ」「ポジティブさ」みたいな画一的な尺度でジャッジすることのおかしさを認識させられる。世間的な美醜の尺度に頼らず、自分の基準で自分のアイドルを見つけていいという発想が、沢山の人を救っているように思う。
(色々な条件が重なれば私も誰かにとってアイドルなのでは? と思いながら生きる方が絶対に楽しい。)

今回、一次審査(書類/プレエントリー)への応募者は4000人ほどいたという。その中にもきっと、見過ごされてしまった誰かのアイドルがいるのだろう。そしてもちろん、応募したい気持ちがあってもそれを形にできなかった人の中にも。

ミスiD2019で発見された沢山の新しい美しさが、届くべき人のところにしっかり届いてほしい。
見つけてもらえなかった美しさにも、いつか光が当たることを願う。

セミファイナリスト&ファイナリスト&受賞者の皆様、小林司実行委員長、選考委員とスタッフの皆様、ファン・オタク・ウォッチャー、お疲れ様でした。

2019年、良い年にしましょう。

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