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カートコバーンの使用機材に関する考察

カートコバーン(以下カート)の使用するギターやペダルに関する記事は数多くあるが、その詳細にまで触れているものは少ないかと思われる。

カートの使用していた物を揃えたいという欲求に駆られ、全てを当時物で集める為の情報を自分なりにまとめてみたので、興味のある方はご覧下さい(ここが間違っている等のご指摘があれば御教授頂けますと幸いです)

尚、あくまでもメインで使われていた(DS-1,DS-2,Sansamp Classic,Small Clone,Poly Chorus)に関してとなり、単発的に使用されたSuper FuzzやBig Muff等にはここでは触れないので悪しからず。

BOSS DS-1

言わずと知れたカートの使用した代表的ペダル。結成時から1992年2月22日のホノルル公演まで使用されていた。

80年代頃の日本製を買えばまず間違いなく、最初期の銀ネジをわざわざ狙う必要は無いはず。

セッティングはLEVEL,DISTが最大、TONEは11時の位置が基本となり、TONEは多少動かす事があった模様。

約1050万円で落札されたカートのDS-1

BOSS DS-2

前述のホノルル公演にて破損したDS-1に代わり使用され始め、インユーテロ期に使用されていた。

だが、それ以前よりストックはされていた様で、1991年9月28日のニューヨーク公演や、有名なパラマウントでのライブでも使用されていたと思われる。

セッティングはMode Ⅰで各種ツマミはDS-1と同じ。

日本製、台湾製問題に関してだが、87年製造開始で89年に台湾製に移行された事を考えると、恐らくカートが使用していたのは、初期台湾製ではないかと思うが詳細不明。

Tech 21 Sansamp Classic

インユーテロ期のレコーディング及びライブでDS-2と並び使用される。

カートはDS-1,DS-2共に完璧に気に入っていた訳ではなく、ザラつきのあるよりラウドなサウンドを求めたのではないかと考えられる。

90年代前期の個体には、スイッチ下にある"Classic" の表記が無いので、簡単に見分ける事が出来る。

セッティングはHIGH以外のノブが最大、ディップスイッチは4,5,6以外がアップポジションらしい。

DS-2とSansampを弄るカート

Electro-Harmonix Small Clone

Come As You Are等で使用されたもう1つの代表的なペダル。

現在市場に出ているほぼ全てが2000年以降のリイシューであり、カートが使用していたのは80年代前半の物と思われる。この時期のSmall CloneはBBD素子がMN3007かSAD1042のどちらかだが、カートのSmall Cloneにどちらが入っていたかは不明。

見た目にあまり違いは無いが、80年代製の物はLEDが透明。現行では"FULL-CHORUS"と書かれているが、80年代製は"FULL CHORUS"となっている(それ以前の初期の物はMINI-CHORUS表記)。

セッティングはDEPTHがアップポジション、RATEは写真で確認した限りでは12時の少し前ぐらいの位置。

Electro-Earmonix Poly Chorus

Sansampと同じくインユーテロ期から導入され、Heart-Shaped Box等で印象的なサウンドを出していた後期ニルヴァーナの要。

カートが所有していたのは同社のEcho Flangerだが、調子が悪い事が多く、ギターテックのアーニーベイリーから借りていたと言われている。

現在の中古市場からするとPoly Chorusの方が入手し易い上に、回路は同じなので完コピしたい方はどちらか好きな方で良い。

セッティングは曲毎で異なり、カートの直筆メモがあるのでこちらを参考に。

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カートの手書きセッティングメモ

ここまでが私が調べた全てとなります。

より詳しい情報をお持ちの方からの情報提供お待ちしております。

#NIRVANA #KURTCOBAIN #ニルヴァーナ #カートコバーン #エフェクター

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