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デカプロジェクトを進める技術
本記事はデザインの制作進行や、リソースマネジメント的な内容です。(プロジェクトの設計や、デザイン技術をお求めの方向けではないです🙏)
社内でステークホルダーの多いデカいプロジェクト(以下pj表記)にアサインされた時、どうやって事故なくに制作進行できるか…を悩んでいる誰かの助けになればと思います。
デカpjのゆる定義
以下のようなpjをイメージいただけると幸いです🙏
会社としてのレビューが必要
ステークホルダーが多い
同時期に複数の制作物が走る
今回のお話
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SmartHRでサービスカテゴリーブランドを展開した際に、既存制作物にどう反映していくか、どう制作を進めていくかという領域を担当した時のお話を元にしていますが、ナレッジを横展開できるように書いてみました。
みんな!丸太は持ったな!行くぞォ!
mzk1496はなにをしたのか
改めましてこんにちは、SmartHRのmzk1496です。もずくと呼んでください。
今回私はデカpjにて、以下のような準備〜制作リソースマネジメント〜制作進行フェーズを担いました。
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大盛りなのですが、すべてを書くと長いので
反映方針の策定/浸透
制作リソースマネジメントの方法
複数の制作進行の留意点
この辺に絞ってkwskしていきます。
💡反映方針の策定/浸透
既存制作物で修正の対象になったのがeBook180本と、パンフレット、営業資料でした。
パンフレットと営業資料は制作体制や方針が元々決まっていたため、eBook180本の修正方針策定/部内浸透が私のタスクとなりました。
そこで、eBook180本の内容を全部見たうえでロゴ3種類どれを使うかの方針を決め、分岐チャートを作りました。
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方針をきめる上で、ゴールまでの条件分岐が発生する場合、チャート図的に考えることが多いです。なりたい状態から逆算して、どういった場合にこうなる?とか、どういう場合は違う?を考えていくと決めるべきことが自ずとわかってきます。
(タクティクスオウガでオズマ様を仲間にするならLルート3章でハボリム生存させなきゃ!みたいな)
部内説明会やドキュメントでも、チャート図があると迷いにくくわかりやすいので方針の浸透でも大活躍でした。
方針が決まり、チャート図で条件がわかってからが修正の本番なので、やっとスタート地点にたてました。
💡制作リソースマネジメントの方法
以前行った制作依頼チャンネルの改修により、制作件数や工数がわかるようにしていたので、各種1件あたりの平均工数を算出しました。
制作依頼チャンネルの改修時に何をしたのかは以下noteに記載しています。
1件あたりの平均工数をもとに、
デカpjで必要そうな予測工数
それ以外で発生する予測工数
を算出しました。
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デカpj以外にも日々制作依頼はやってきますし、デザイナーが稼働できる工数は無限ではありません…😭
リソースを考慮せずにいるとあっという間にhell-workingになってしまいます。
算出した予測工数をもとにMAXの工数で稼働割合を出し、余裕がある/パツパツかどうかを可視化しました。
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この図もカニしか情報がない
マーケティングの全部門からデカpjとかぶる期間に必要な施策をあらかじめ出してもらいました(本当にマジ感謝🙏)
これにより、余裕がある月はデカpjの制作も内製ですすめつつ、余裕がない月は外部パートナーの力を借りる…などの意思決定がスムーズにできました。
💡複数の制作進行の留意点
方針の策定をするのはeBookのみでしたが、制作進行はeBookに加えてパンフレット、営業資料も並走して進みます。
関連するすべての制作進行のマイルストーンを1つのシートに一元化し、今誰が何をするのかを週次で確認を行いました。
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Asanaとかのツールを使えるとタイムライン化や割り振りをもっと楽にできるかも
何が進んでいて、誰が進行中で、いつまでに必要なのかの共通認識を関係者全員で持つことができました。
その結果、リリースしたい日に向けて遅延なく進めることができたと思います。
まとめ
方針を決める/浸透させるときには条件分岐チャートを作るとスムーズ
リソースマネジメントは、日々のデータ蓄積が大事!ためておくと未来に役立つ
マイルストーンを一元化すると止まっている部分もわかりやすく、遅延なく進めやすい
今後もステークホルダーが多い、中長期にわたって多くの制作が進む案件については、こういった手法を取り入れて進めてみようと思っています!
今回悩んだポイントもめちゃくちゃ多く…模索しながらの進行だったので「プロジェクト進行こうやってるよ!」という技術についてはもっと知りたい…!技術はなんぼあってもええですからね。
このnoteをみた方もノウハウがあれば、ぜひ教えて下さい🙏