本を出したい女の話29
最後までこの本を読んでくれたあなたへ。
ここまで読み進めてもらえて、本当に嬉しい限り。心からありがとう。最後に私から大切なあなたへ、想いをつらつらと書こうと思う。
今の日本、本当に生きにくい。こんなにもいい国なのに、幸せへの興味が薄いように思う。それってイコール、普段当たり前に幸せだからなんだよね。でもみんなそれに気がついていない。
冷蔵庫に食べるものがあって、着る服があって、屋根付きの寝る場所がある人は全世界人口の75%の人たちより裕福という話がある。日本では大半の人がこれをクリアしてるはず。それなのに、挑戦しようとする人を笑ったり、努力してる人を批判したり、やれ結婚してないだの、見た目に対する努力が足りないだの、何をしてもしなくても槍が飛んでくる。そんな世の中でどうしたら心地よく笑って暮らせるのか、悩みに悩み抜いた結果が、自分が一番の味方でいることだった。
何者かになる必要なんてなかった。ありのままの自分に戻ることが大切だったんだ。その上で、 何より幸せに生きる方法は、心の奥底がときめくことを人生の軸とし、大切な人たちと過ごすこと。
人生を良質なものにしてくれるのは、物質的な豊かさだけではない。心の豊かさこそが人生をどこまでも輝かせてくれる。…と気がついたときの衝撃と感動は、この先ずっと忘れることが出来ないと思う。それくらい尊くて奇跡の瞬間だった。
愛という目に見えない感情こそが今の世の中に必要で、それは与えてもらうものではなく自分で生み出すものだった。自分にも他人にも全力の愛とリスペクトを持つ。リスペクトがあれば、人を笑うことも批判することもしないはず。一人一人が自分への愛で心を満たすことで、ちょっとだけ世の中が変わるかもしれない。世界は変えられなくても、身近な人がさらに身近な人へと愛を広げていけば、もっと優しい愛に溢れた世界ができるんじゃないだろうか。
人間1人の力なんてちっぽけで、自分が想像してるよりも遥かに無力。でもそれを知ってるから、人と助け合えるし、人を大事にも出来る。私たちはこの平和な日本に生まれ、読み書きを学び、情報に触れることも出来て、今日も健康に暮らせている。そんな恵まれた環境にいる私たちはもっと1日1日を大切に生きる必要があると私は思う。
一度きりの人生。どうせいつか死ぬんだから、やりたいことやって、この地球で遊んでみようよ。
キラキラした宝物みたいな思い出沢山作ろうよ。
暑苦しいことを言っているのは百も承知だ。でも
私たちだからできることがある。あなたじゃないとできないことがある。だから、楽しんで。立派なことをする必要なんてない。ただ、命尽きるまで、あなたの人生を謳歌して。それが誰かの着火剤となり、熱を帯びる。私たちの次の世代が少しでも心弾む時代を生きられるように、私たちが今するべきことは自分の中の愛を増幅させること。
ありのまま、心のままに生きていける社会を創っていくこと。
私はそんな社会を作っていくために、人・街・夢を繋ぐコミュニティを作っている。人と人が繋がり、どこの街に行っても楽しめる、そして互いの夢を応援する。誰もが愛・運・縁・恩が巡らせ、
みんながそれぞれに人生という物語の主人公として生きていける優しい世界。1人で悩んでいる人、叶えたい夢がある人、大好きな街を興したい人、人生を謳歌したい人。そういう熱い気持ちがある人たちにぜひjoinしてほしい。
この本を読んでくれたのも何かの縁。私は今後の人生、縁のある最高の仲間たちと生きていきたいんだよ。あんなこともこんなこともあったね、でも今こうして幸せに生きられてて最高だねって、いつの日かゲラゲラ笑いながら乾杯しよう。そんな心温まる時間が訪れることを心から楽しみにしている。
私が歩んできた人生は、愛を探す旅だった。
この心地よくて朗らかな愛をずっと求めていた。見方を変えるだけで、世界は愛に溢れていた。思っていたよりも遥かに沢山の愛に囲まれていた。
ようやく、自分にも相手にも巡らせられる優しい愛も運も身につけて。これからは沢山の人の縁を紡ぎながら、恩返しをしていくのだと思う。何時も感謝の気持ちを忘れずに。
いつか、誰かに聞いた人生に大切なあいうえお。
"感謝"のあとにもうひとつ私が付け足すのなら、それらを巡らせた先には"奇跡"が降り注ぐということ。どうか、あなたの人生も沢山の愛と奇跡に溢れた素晴らしきものになりますように。今、同じ時代を生きていてくれてありがとう。この本を手に取ってくれたあなたに全力の愛とリスペクトを込めて。