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天城燐音のこと。
あんスタの広告が流れてきた。
高度異形成の手術で入院していた去年の今頃のことだ。
やる事ないからYouTubeばかり見ていると、不意にあんスタの広告が流れてきた。
そこに出てきた赤毛の男に目を奪われた。
天城燐音だった。
とにかくめちゃくちゃタイプだった。
私の心臓に直球ストレートだった。
最早手術なんてどうでもいい。
早く切って縫ってくれ。
私は一刻も早く退院して、あんスタをやるんだ━━━━━━━····!!!!!
オタクっていいよね。情念がハンパじゃないおかげで苦難も乗り越えられる。
そんなこんなで早くあの赤毛の彼に会いたいという想いのみで入院生活を過ごし、マジで何も覚えてない。どーやって帰ったっけ。夫が迎えに来たんだっけか。知らんけど。
スマホの中に現れた天城燐音は想像してたよりはるかに声(cv阿座上洋平)がクソほど良く、ホームでぬるぬる動き、MVに至っては3Dでゴリゴリに歌って踊っていた。最高にかっこいい。私の直感は正しかった。まさに運命の出会いだ。
天城燐音、おまえを地獄の果てまで推そう。ありがとうハッピーエレメンツ。
本編の天城燐音はどうしようもないワルだった。
途中で何度も読むのをやめたくなるくらい暴れまくっていた。
何度ため息ついたか…。
もういいよ燐音……もうやめなよ……もうやめて…
ズ!を知らない新人Pの私でも、燐音の粗暴ぶりには目を細めた。
それでも最後は何とか収まるところに収まってくれたが(ストーリー的にもそうなるだろうとは思っていたけども。)、こりゃあ燐音のアンチは相当いるだろうな、と不穏になった。
まぁ燐音がどうしようもないヤツなだけじゃない事は話を読めば分かるし、よそはよそうちはうち。
うちの子の『天城燐音』を、私は好きでいればいいだけ。
実際本編を読み終えた後も全く燐音を嫌いにならなかったし、何なら好きになり過ぎて頭がぼーっとしたくらいだったからな。
根本的に私は彼を好きなのだろう。
そこからはダイヤを砕きまくって燐音関係のストを読み漁った。
もしろん家事の合間にさ。腐っても主婦だからな。
燐音はやっぱり、ただのどうしようもないヤツでは全然なかった。
お育ちが良くて、頭がキレて、仲間思いで、弟思い。
きっと魚を綺麗に食べるタイプだ。
必ず「いただきます。」と「ご馳走様。」を言える男だ。
思慮深くて、策略家。妖狐蔵馬の如く、常に3つくらい先の事を考えている。
ストーリーを紐解けば紐解くほど、私は天城燐音を好きになった。
そうしてイベストなどに触れた後にまた本編を読み返すと(あまりにも膨大なのでラストの方のみだが)、燐音がアイドルを辞めないでくれたことに心から感謝する。ありがたい。ありがとう。仲間のおかげだね。
お前はいい仲間を持ったね。
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天城燐音はアンチも多いと思うが、それすら彼の策略ではないかと思えるほど緻密な戦略を持ってアイドル活動をしているように見える。
そんな所も魅力の一つだろう。
入院中に不意に出会った赤毛のアイドル。
私の最推し。
4月の大型イベントまで金貯め込んでおくから、春になったらたくさん遊ぼうね。
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