【小説】Earth Flare 投稿にあたり

**―――地球が未曾有の規模の「太陽フレア(Solar Flare)」により放射線の直撃に遭い,そのとき太陽光を受けていた地球の昼側部分,「日照半球」にいた人類がほぼ全て死んだ。この時,偶然にも大阪のある中学生,匡(まさし)と,クラスメイトの紫珠(しず)だけが授業中だった教室で生き残った。二人以外に生きた人間がいなくなり,突然時間が止まったような街を,二人は彷徨う。ビルの間に墜落した飛行機,電車がいるのに開いた踏切。電磁パルス爆弾が爆発したかのように,街では全ての電子機器が停止し,街に残されたのはただ人間の死体。やがてそれにはおびただしいハエが群がり,街は腐っていく。そして,人工の光が一切なくなった夜,満天の星の大阪の空に,二人はオーロラを見る。高緯度地域でしか見られないオーロラが,なぜ大阪で見られたのか。二人に明らかになってくるこの事件の原因。それはあの時,地球の半分だけに起こったこと。生き残った人類はどこにいて,そこから何を目指すのか。世界では何が起ころうとしているのか。そして二人は,どう生きていくのか――― **

初めまして,みずはらです。勉強がいやで,高校生のときに書いたこのSF小説を,ささやかに世に出してみようと思いました(noteのアカウントを作ってまだ2日。フォロワーなんていません。一体どこの世に出すのかわかりませんが…)。大学の理学部を卒業し,中学校の理科教師として「理科」を職にした現在,高校生当時に自分が書いたSF小説を読み返すと,科学考証の杜撰さと文章の稚拙さには,見るに堪えないものがあります。しかし,―――地球の半分の人類がある日突然いなくなる―――というのは,我ながら面白いアイデアだと思いました。我ながら。

「何かのきっかけでこの小説にふれ,フォロワーが増えだしたときに,ちょっとずつ続きも出していこう。やっぱり誰にも見られなかったら,やめてしまえばいい。別にこれで食っていくわけではないのだから。」そんな最小限の傷で済む方法を「note」に見いだし,投稿していく次第ですが,もしどなたかに楽しんでもらうことになれば,願ったり叶ったり。それにしてもフォロワーがいない中,誰に向けてこんな文章を書いているのか。とりあえずがんばれ,高校生の自分(笑)

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