札幌銭湯スタンプラリー2023のこと(その21・琴似温泉)
札幌銭湯スタンプラリー2023、21軒目は琴似温泉さんへ。
2日前にも琴似の銭湯へ行ったばかりだが、今日も琴似だ。
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しかし、琴似温泉は琴似でない。住所上は八軒だし、最寄駅も八軒駅だ。どう考えても八軒温泉と名乗るほうが自然だろう。
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なぜ琴似を名乗るのか。八軒より琴似のほうが上とでも思っているのか。
あれか、江別出身のやつが「地元は札幌の方です」とかいうのと同じことか。
ヤドカリの仲間なのにタラバガニという名前なのと同じことか。
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琴似温泉のすぐそばには琴似中央小学校がある。もちろん住所は八軒だ。琴似と詐称しているうえに「中央」とまで名乗っている。教育機関が大嘘をかましているのである。
こんなことで札幌の未来を担う優秀な人材を育てられるはずがない。何が中央だ。プロレスのど真ん中といいながら、端に追いやられた挙句に崖下へ転落していったWJから何を学んだのか。学校ではそういうことを教えるべきだ(日本史)。
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琴似温泉と琴似中央小学校のすぐそばには八軒中央公園がある。こちらは清々しいほどに正直だ。八軒の中央。間違いない。
そもそも琴似>八軒という発想がよくない。地元をレペゼンする気概はないのか。もっとヒップホップを聴け。RUN DMCとか。
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琴似温泉の玄関にはこんなポスターが。
やっぱ八軒じゃん。ほぼ自供だろ。
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プンスカと文句を垂れながら琴似温泉の暖簾をくぐった。
「俺はこの八軒のど真ん中に立ってるんだぞ今!」
パワーホール全開でスタンプ用紙をお渡しした。
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さて、ここまで罵詈雑言を並べてきたが、全て撤回したい。琴似温泉が素晴らしかったからだ。
ズワイガニに「テメェ、ヤドカリのくせにカニ名乗ってんじゃねぇ!」と怒る人はいない。なぜならタラバは美味しいからだ。
本質的に間違いがなければ、名前なんてどうでもよい。
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琴似温泉は素晴らしい。
きれい。
広い。
露天がある。
その露天で眺めることができるドット絵調の富士山が可愛い。
レイアウトが今は亡き共栄湯っぽくて泣ける。
琴似温泉は素晴らしい。
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たかだか名前に文句をつけた自分を恥じるよりない。
少し前の記事で触れたが、水風呂が得意ではないくせに「水風呂のボーイズ・ライフ」などと名乗っている私に、そんな資格はそもそもない。
さらにいえばボーイでもない。嘘まみれである。
もう「温もりのシニアライフ」とでも改名すべきだ。デイサービスかよ。
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火焔地獄と化していた札幌の夏が少しだけ優しさを取り戻し、夜風に秋の気配が混じっていた。
スタンプ用紙を改めて眺める。終わりが近い。残り8軒だ。
(※残り8軒と八軒でうまいこと書きたかったのですが、信じられないくらい何も思いつきませんでした)