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住環境はコスパ・タイパ・スペパを重視

15年前に片づけを生業にしてから、多くのご家庭を見てきました。
快適な暮らしは、人それぞれ違うもの。
これが正解!はありません。

でも、ただ一つ言えるのは、スペースパフォーマンスが良いと、どなたにとっても、QOL(生活の質)は高まるということです。

スペースパフォーマンスとは

コスパ(コストパフォーマンス)は費用対効果
タイパ(タイムパフォーマンス)は時間対効果
スペパ(スペースパフォーマンス)は空間対効果

スペパは、空間を有効活用することで得られる価値や満足度。
この効果が高いと、スペパが良いとなるわけです。

「家が狭い」「収納が少ない」とお悩みのお客様は非常に多いです。
狭い家でも、収納が少ない家でも、その空間が有効に使われていたら、快適な暮らしを手に入れられるという解釈ですね。

反対に、「こんなに広い家なのに!」「こんなに収納力たっぷりなのに!」モノで空間が圧迫されてお困りの方も非常に多くいらっしゃいます。
これは快適とは言えない、空間に対する効果が低いということを表しています。

どちらかというと、ご依頼の方が多いのは後者の方。
自分の思っている暮らしとは遠いと悩まれていらっしゃいます。
プロの目から見ても「このスペースがもったいない!」と思うほどです。


「住」は人が主と書きます

モノが威張って、人が小さくなって住んでいませんか?
住むとは、人が主と書きます。
主が威張っていいんです。モノに空間を明け渡す必要はありません。

我が家は転勤族で、仮住まいを長く経験していました。
借り物の家なので愛着がわかず、家を快適にするという根本的な考えが湧きませんでした。

誰か来る!となると、いったんリビングの不要なモノは隣の部屋へ。
ここは、子ども達には「開けたらお化けが出るよ」と脅して、開けさせなかった開かずの間と化した部屋になっていきました。
段々と物置状態に。

今考えると、モノに居場所を与えて、人は狭い部屋で窮屈に暮らしていたことになります。
「このスペース、もったいない!」状態です。

片づけはお金と時間とモノのトライアングル

引っ越すたびにモノも増え、トラックも大きくなります。
その分余計にお金もかかります。コスパ悪いですね。
片づけにも時間を取られ、タイパも悪い。

忙しくて片づける時間が無い、探しているのに見つからないから新しく買い直す。たくさんのモノを片づけるのに時間を費やして、捨てるのにもお金がかかる。

片づけは、モノだけに焦点を当てても解決しません。
お金と時間のトライアングルの関係なのです。

こういう経験を積んで、段々賢くなっていくのですが、そのうち、空間の使い方に疑問を持つようになります。
スペパ問題です。

広くても狭い家

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